msyさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ショコラ 君がいて、僕がいる(2015年製作の映画)

3.5

邦題のサブタイトルのせいで、
ハートウォーミングなきれい事だったら嫌だな
と危惧してましたが、違いました。

訴えかけてくる道化の哀愁、厳しさ、
人種差別。

田舎の貧しいサーカスで
みすぼらしかった
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

4.0

主人公のおじさんが
今さら成長などしないロードムービー。

20年前あなたの子供を産みました。
息子が訪ねて行くかもよ。
という無記名のお手紙を受け取って、
暇だから心当たりある元カノ4人
を訪ねるだ
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.7

「シャーロック」に匹敵する俺様キャラ、
本当にカンバーバッチに合ってます。
突然病院に戻ってきて「クリスティーン!」のくだりは最高!いろんなパターンで今後も是非展開してほしいなあ。

惜しむらくは2D
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

最高の娯楽作品でした。
7人がそれぞれカッコ良すぎて
もっと掘り下げてほしいけど時間が足りない。

「7人の侍」の上映時間が200分を超えるのも納得。これはゆっくりエピソードを観たいですよ!もっと長く
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バーディ(1984年製作の映画)

4.2

恐らく心と体の不一致という病で
心が鳥として生まれてきたに違いない
繊細なバーディと、
彼の理解者である粗野なアル。

若い2人が兵役に取られて、
お互いに傷を負って帰国しますが、
バーディは喋らなく
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.3

20240323見直し
やっぱり大好きだーこの映画!
デイナとの距離感、弟との関係、凹んだ水筒…どれもこれも愛おしい、続編が出るの嬉しい。ただウルフの生い立ちと今の仕事、連邦局の捜査とで3本だての作り
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

たった今身悶えして
殉教しようとする信者に
沈黙して手を差し伸べない神。

宗教に対する
そもそもの疑念や葛藤に
答えは出ていないしこれからも出るとは思えない。

処刑や拷問のシーンも
辛くて辛くて堪
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.9

ケニア、ナイロビに潜伏する
今から自爆テロを行うべく
粛々と爆弾を体に巻きつけるテロリスト。

それをロンドン、アメリカの空軍基地、
ハワイ、現地ナイロビの各地から、
遠隔操作で
彼らを爆殺し阻止しよ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.0

若き日のヴィトーの物語をドラマティックに、
現在のマイケルとファミリーを
深い陰影と共に、
それぞれ描いて見事な対比でした。

ヴィトーの偉大さがどうしたって
引き立ちます。

それぞれの妻もどうして
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二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.0

ハンサムで賢いジョージと、
子供の知能に
大きな体と怪力を持つレニーの二人旅。

タイトルはバーンズの詩の
一節なのだそうですが…

悲観することさえ理解しない
生を全うするだけの鼠と
理解と感情をも
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.8

ジプシー(ロマ)の人々の生活が
生々しく伝わる娯楽作品。

おじいちゃん達の歯がガッタガタで汚いのと
最後の肥溜めドッキリがいやだなあと思う以外、
クストリッツァ監督の「これが撮りたい」という熱量を感
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

闇を切り裂く赤いライトセーバー。
そこからレイア姫に繋がれるHOPE。
主要キャラの登場で
鬼のように興奮しました。

同時に
そこまでのこの物語が
やはりスピンオフであり
人々はバトンを渡したら退
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.7

2017年の年明けと同時にBSで。
お年玉もらった気分です。

イタリアンマフィアの習わしなど
予備知識が必要な上
人物と関係が覚えられず
楽しむには(私にとって)ハードルの高い映画でした。

それを
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

出てくるのは白人ばかりなので
彼らが開拓した新天地アメリカ、
追い求めたアメリカンビューティは
こんなにボロボロだよっていう
皮肉なタイトルですが
真紅のそれは美しい薔薇の名前でもあります。

公開当
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

強盗3人組のポップなオープニングで
この子達がどうなっちゃうんでしょうねぇとドキドキ。いやワクワクもしました。

彼らが盲目の老人の家に
再起をかけて
最後のお仕事に出かける訳ですが、
舐めてた相手が
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.2

すんごい面白かったです。
しばらくこの映画の事で
頭いっぱいになりそう。

冒頭で、潜入捜査の恐ろしさを
見せつけられているので
中盤、実際に
バレるかバレないかのシーンが
怖いの怖くないの…

「兄
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.5

私は「鳥」しか観たことがないのですが
予告編に惹かれて劇場へ。

観たのが一作だけでは、監督の傾向など
掴めるはずもないのですが
何故かエピソードにいちいち
そうそうと頷けてしまう。
「鳥」一作にもヒ
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MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(2015年製作の映画)

4.0

ビバップ→
ハードバップ→
モードジャズ→
フュージョン
他者が追随するやいなや鮮やかに進化していったマイルスの魅力が詰まってました。

それはもう、いっぱい!

ドン・チードルのマイルスへのリスペク
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

3.2

レネは職人であり芸術家。

しかし一人で芸術を爆発させるだけでなく
こだわりを根気強くスタッフに伝え続け
世界一のお店を作り続ける、
永遠に続くリーダーの仕事にも余念がない。
みんなが降りたあとの
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

美しさと有能さが自分と1ミリもかぶらないので、ジュールズに肩入れできず。

多少、だよねと思ったのは
仕事と家庭の両立ができていない事と
子供連れの持ち寄りパーティで
手作りかどうかが論じられて
手作
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母の残像(2015年製作の映画)

4.0

戦場カメラマンである母イザベル。
普通の母親ではない芸術家のイザベルを中心に回っていた家族が、彼女を亡くして三年。また回り始めようとするドラマでした。

長男役のジェシー・アイゼンバーグが普通で良いで
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.1

冒頭、天使がただただ座ってますが、
中でも女神像に座る画が最高に好きです。

この女神像が立つ
戦勝記念塔から見るベルリンは絶景なのですね。

絶景の底に埋もれている
人々の心の声、リアルだ。
自分も
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

絵とか音楽とかがホッコリしているので
始めは苦手意識がありましたが
そこに意味があるんだと思わされる。
受け入れがたい現実に向き合うには
自分は笑顔の容れ物でいること。
すずさんの出した結論にただ涙。
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.1

今の音楽詳しくないですがモダンジャズは大好き。
冒頭、ディジー・ガレスピーとマイルス・デイビスのセッションで大興奮。
ガレスピーは一瞬頰のシルエットが見えて
満足しました。

イーサン・ホークすごく良
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カルテル・ランド(2015年製作の映画)

3.9

メキシコの麻薬組織カルテルと
自警団の闘いを描いているが
勧善懲悪とは全くならず
理解できない事ばかり。
人の命が羽のように軽い。
酷い目にあった生き証人の乾いた表情がつらい。
見たくなかった。
でも
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.0

はじめの方に100メートルぐらい後ずさってしまい、どん引いたまま低浮上でした。
ラストカットもドヤられているようで…

ただ27歳ってまだまだ未熟で
フランシスの体現度合いがリアルではあった。
人生の
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.4

シリーズものを
たまに予備知識なく見てしまいますが
先日ジェイソン・ボーンで、
半分くらい舟を漕いでしまった。反省しました。

でも懲りずに今作、アウトロー未見。
あまりに予告編がカッコよかったので。
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.6

楽しめました。
マスコットボーイズが全員キュート。
冒頭の花粉症、ジュード・ロウ最高。
オープニングも何だあれ(^-^)

眉の上げ下げ一つで男を動かす
レイナは相当好きなキャラクターです。
彼女の素
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PK(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

至ってシンプルな疑問。
なぜ宗教によって神の導きが違うのか?

答えの出せないテーマに対して
アーミル・カーンのこれまた
シンプルにコミカルな演技。
それを日和ないように宇宙人の目線で描く発想。
よく
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

おじいちゃんの明らかに危うい一人旅に
関わる街の人の視線が皆優しい。
電車で乗り合わせた少年、
まだベイビーちゃんみたいな瞳なのに
紳士でした。

介護先進国を目の当たりにしながら
おじいちゃんの持つ
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.5

熱心なSWファンの方からDVDボックスを借りて、観てみた。

4、5、6、1、2、3の順で観たけど
どうしても4で寝てしまいなかなか先へ進めなかった。

なので一旦4は途中で止めといて一気に最後(3)
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.4

記者という仕事の高揚感の描写が巧みで、
例えラーメン記事担当でも、
昭和の大事件を追いかけた諸先輩と
机並べて闘える仕事を羨ましく思いながら観た。

追う者も追われる者も、
みーんなカラフルな人間模様
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怒り(2016年製作の映画)

3.6

殺人犯かもしれない3人の男。
それぞれ千葉、東京、沖縄でドラマを紡ぐ。
いずれも特殊な状況下だけど、体温を感じる日常生活が見られ引き込まれました。

もちろん誰が犯人かも、
どんどん気になってくるけど
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.0

団地の薄い壁と音響効果の中で生まれる3つのドラマ。

元人気女優にいともナチュラルに芝居のアドバイスを送る美青年。微妙に平行線で交わらない2人の距離感がリアル。

脚を悪くしたアイツ、本当にキモいと思
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.8

あんな14歳の夏過ごせるって、最高じゃないか。

BABYなダニエルと大人なテオ。

ダニエルはテオに出会えて良かったね。
テオは与えるだけ与えて、
きっと次のステージに行ってしまった。

ギャラリー
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.0

結局、イェニファーという
シモンに対してハイスキルな逸材の登場に尽きるというか…

お兄ちゃんの彼女は
同じ磁極だったからうまくくっつかなかっただけ。
シモン待ちの10分間だけバスケしようとか、そんな
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