COLORofCINEMAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザ・イースト(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

環境テロリスト側もそれをスパイする民間調査会社側も突き詰めれば根は同質のもの。狭間に立つサラが出した答えがあのラストだ。
エッジの立ったテーマにより過ぎずエンタメ性にもより過ぎず極めてバランスがとれた
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迷宮のレンブラント(1997年製作の映画)

3.8

巻き込まれ型サスペンス。贋作のプロが描くレンブラント!その手際。「ブルーサンダー」「ウォーゲーム」のジョン・バダム監督作品。「ふたりのベロニカ」イレーヌ・ジャコブが出演しているだけでポイントアップ。双>>続きを読む

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

500ページ超えの原作を96分に!さすがにカットされたエピソードもあるけれど一人称語り部分含め雰囲気を損なうことなくラストまで。オッドの彼女で理解者、ストーミーとのやりとりもいい感じ!だからこその切な>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

月からのお迎え、天女よりも仏画図像で描くとは思っていなかった。来迎図(とりわけ知恩院・国宝阿弥陀二十五菩薩来迎図のイメージがすぐに浮かんだ)や平等院の雲中供養菩薩(いろいろな楽器を持って演奏する仏像彫>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

4.2

「ゼロ・グラビティ」は遙かなる宇宙から"Home"を見ているとするならば、こちらは半径1㎞周辺の"Home"を中心としたミニマム宇宙。しかしながら、どちらも傑作というのが映画の面白いところ。前作『苦役>>続きを読む

クルードさんちのはじめての冒険(2013年製作の映画)

4.2

冒頭10分間の卵争奪戦だけで既に傑作。唖然としながら見た。声優陣がまた素晴らしい!エマ・ストーンのちょっと低めの声はよいなぁ。さすが「ヒックとドラゴン」の監督のひとりだけあって虎がまるでトゥースレス想>>続きを読む

ブリングリング(2013年製作の映画)

4.0

10年前では不可能、10年後では陳腐となるTMZとFacebook、twitterとリアリティ番組に対しての考察を含んだ、この時期にこそ撮ることができた作品。ソフィア・コッポラ監督ならでは。撮影が「S>>続きを読む

ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.6

祠のある島、ホテル・ビザンチウムの建つ海辺の風景、上下二階層になった遊歩道などロケ地の選定含めて醸しだされる空気感が素晴しい。またヴァンパイアストーリーということで当然のことながら赤がキーカラーではあ>>続きを読む

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)

4.2

カメラに向かって廻る躍動する遠ざかる、ブランコ、手のひら太陽かざし、揺れるカーテン窓越し自然光、マジックアワー、そして「天国の日々」を思い起こさせるシーンなどお馴染みのマリックトーン。だが難解さはなく>>続きを読む

熱波(2012年製作の映画)

4.5

なんと斬新な事を。甘美なる記憶とはこういうものか…。楽園の喪失が反転する後半、見ているこちら側もその激情にこころ震わさせられる。16mmと35mmフィルム、モノクロ、サイレント映画、ボイスオーバー(会>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

5.0

2回見ることがこんなにも楽しい作品は久しぶりかもしれない。原作は"旧訳版を読破することを途中で諦めた組"なので、ほぼ白紙で1回目→新訳版・原作を読み→2回目というベストなパターン(だと思う)で鑑賞。>>続きを読む

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エマ・ストーン演ずるオリーヴの台詞「私の人生はジョン・ヒューズの映画じゃない」の通り、途中「そんな80年代映画のようなことは〜」の時に登場する映画→「フェリスはある朝突然に」「セイ・エニシング」「キャ>>続きを読む

ブロンド少女は過激に美しく(2009年製作の映画)

4.5

省略と跳躍。「妻にも友にも言えないような話は、見知らぬ人に話すべし…」ゆれるカーテン、夕べの鐘、くるくると廻される扇、クイッとあがる踵、リスボンの街。64分の上映時間ながら、その数倍の濃密さで描かれる>>続きを読む

グレートレース(1965年製作の映画)

4.2

パイ投げと言えば、これ。ハンナ・バーバラ、チキチキマシーン猛レース。キラリと光るトニー・カーティスの歯。タイトルデザインも素敵。

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

4.5

5台のデジタルカメラに5人の撮影カメラマン。そして一台のパソコンでの編集。まさに8ミリカメラを玩具の如く愛でて扱われていた大林監督の新たなる出発点がこの作品。