yamabeさんの映画レビュー・感想・評価

yamabe

yamabe

映画(96)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.5

公開日に急に思い出して観に行った!
全く最後の最後まで鋭すぎる、遺作のくせに中学生の脳味噌か、と思える美しさ
唐突な音の使い方とかやたら遅い静止画とか、めちゃくちゃツッコミ待ちしてるのにみんなツッコミ
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

カウリスマキの静の笑い
一方でここまで詳細に映すんだ という コンクリートの質感すごい覚えてる
犬〜

ひみつの花園(1997年製作の映画)

4.9

オープニングシークエンス(マジで最高)のスラスラ感が最後まで続く
チープなドタバタ感とアイデア任せで散りばめられたセンスあるショットが共存してる
(エアーズロック安すぎてやばいよ)
安易に「お金がない
>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.5

初カサヴェテス
なんだこいつらは〜
若干ついていけなかった、笑える要素がふんだんに用意されてるからもっと笑いたかった
お互いに相手が狂っているから、で助けるために狂った動きする感じ逆噴射家族っぽさある
>>続きを読む

見えない恐怖(1971年製作の映画)

4.3

すごーい カメラの置き方による見せる/見せないでここまで掻き立てられるのは映画ならでは バラシからのハラハラ感
完全にサスペンス最優先で作品組んでるから一体何がしてーんだこいつらはよと思うところもある
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

スカしたダサさを笑ってみるルーズなコメディかと思いきや、後半の展開がとんでもなくて胸が締まる
アメリカンな日常感なのに、カラッとしてなくて色彩や形として気味悪い映像が続いてやばい
ブシェミを知りました

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.8

面白かった映画ほど書き出しが遅くなる
CUREと修羅シリーズを経てこれを撮る必然
性を感じた 家族モノをフリにすることで際立つ暴力とぬらーっと立っている虚無

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.1

人の回想シーンなのにみんなで好き勝手喋ってるのが面白すぎてかなり衝撃受けた

急に音MADみたいな部分あったり、普通の劇映画らしさを崩しに行くことであえて映画たらしめる感じが良かった

前半ちょいだる
>>続きを読む

裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.9

真顔でありえないくらいのボケ数、それも良くある会話の中のジョークというより、普通寄りの会話で映像側がすっとぼけてくるタイプ 極めて映画的
フリオチ丁寧だけどしっかり観てないと取りこぼしちゃうから刺激が
>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.9

暖かみと絢爛さのある舞台設定とキャラクターのやわらかい雰囲気。
それに対して、絵のサクサク軽やかに動く感じやtofubeatsによる電子音が精密で現代っぽい「仕事!」な作風に仕上げていて良いやり方だな
>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.0

なんか一回観に行こうとして怖いんかなと思って躊躇してようやく観た
全然観れるけど目を背けたくなるポイントを攻めてて良かった
無機物がヌラヌラ動く表現は癖っぽくて良いよね

親密さ(2012年製作の映画)

4.3

電車、戦争、暴力、言葉
製作ドキュメンタリーっぽさがガッツリとしたテーマ性が貫いて揺れ動く様が時間をかけて描かれる。

脚本という支配側に立ち、暴力的な振る舞いによって相手の自由と選択を奪う良平。そこ
>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.8

こち亀のゴキブリの回
最後勝ち誇ってる感じの表現が怖い

お引越し(1993年製作の映画)

3.0

炎の表現とか、廊下の狭苦しさとか良いと思ったけど、終盤のおそらくめちゃくちゃ凝ってる美しいシーンに入る前に集中が継続せず、うまく没入できなかった

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

爆発がいちいちクソデカくて気持ち良すぎる
出し惜しみ無し

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ元気出た!
ホドロフスキーが作品作る過程としては出てくるメンバーがオールスターすぎて頭でっかちになりそう、と思うけどカメラの向け方と一つ一つのアイデアが濃密に圧縮されている状態が紛れもなく
>>続きを読む

キッドナップ・ブルース(1982年製作の映画)

3.6

YouTubeやネットの逸話で見たことある断片的なタモリがフルコース的に作品にされていて感動した 最後の終わり方なんだよこれと思いつつなんともかっこいい

デコーダー(1984年製作の映画)

4.1

ノイバウテン、ビル、リズムマシン、暴動とひたすらな硬質さを持ちながら、食事による生活描写、奇妙な画がヌチャヌチャ入っており、カットアップでババババっと見せるのが最高にクールでムッツリなドイツ感

最初
>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

4.0

ツカミの暴力→歌唱までが強くてめちゃくちゃ笑ってしまった ツッコミどころ多いものが好みだから
終盤の空気変わる感じも良いし、恐怖政治(恐怖の共有、コントロールによって動かす)と降霊を結びつけるのがシン
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

高校生の頃まで映画館の窓口でチケット買うのとか予告編が嫌いで全然映画見てこなかった自分が、ちゃんと観ようと思ったきっかけがめちゃくちゃベタにパルプフィクションとトレインスポッティング。何度も戻って来る>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.0

映画って画によって運動を伝える試みとされてるけど、オオカミの家に関しては「絵画そのものが動く」から、面白さ的な観点だとかなり厳しい地点から始まってる企画かも。
それでも凄いことを起こしてる作品だとは思
>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

2.5

・観ている間何も考えずに観れて気持ち良い!どシンプル!
・切る描写の躍動感あるところはアニメーションでやる意味ある。凄いと思った
・音楽流すタイミングでダマされてる感もあるけど、結構ウルっとくる。
>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.0

自転車一本でここまで惹きつけられるのか…
人間追い込まれ余裕がなくなると、子供に辛く当たってしまったり、宗教にすがったり一つの手段に執着してしまうという視野の狭まりがこれでもかというほど表現されている
>>続きを読む

エロス+虐殺(1970年製作の映画)

4.0

ここまで白と黒が立ってるとそれだけで凄い…ってなっちゃう キワキワな画角も好み
それぞれの思想・思考のぶつかり合いがついてけないとこもあるけど痺れる

多分本筋追うだけだと史実なぞりになってしまいそう
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

2.5

タイトル、設定、沢田研二のダサをも飲み込むセクシーさなど土台の期待感が大きいだけに、もう一つかな〜
前半のハラハラなワクワク感と比較するとスケールダウンしてるように思えた
(力を持ちすぎた人がしょぼダ
>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

この類映画館行かないと観ないだろうな〜と思って自分に強制して観に行った(2022)(記憶)
流石におもろかった 流石に
突出しないけど思い出して気持ちよくなれるシーンが多い

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.8

「車でひたすらに走る」というストレートな舞台設定で、普通変な映画をやる余裕ないくらい簡潔すぎる筋なのに、めちゃくちゃ変なところが気になっちゃう不思議な魅力がある
裸女ライダーの雑な登場のさせ方は、そこ
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.0

みんなかなり早い段階で気づいてる、とか「初期位置」みたいなメタまで行かない冷静さと設定の周到さ、好みなボケは割とあってここまでだったら好きになれそうなんだけど…

・映像的にあまり楽しくない
必然性を
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

記録忘れてた

A24特有の人間関係テーマをネチャッとさせた空気感を、今敏の口当たりで飲み込ませてくる感じが楽しかった

ホーリーマウンテンとも比較されてるけど、一つ一つの設定強度としては流石に足りな
>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.3

「めちゃくちゃなコメディ映画」って聞いてこの方向性の作品を想像しないでしょ こわすぎた
前半の小林克也の必死にのめり込む演技が凄まじすぎて、絶望的な演出に文字通り開いた口が塞がらなくなった
家族を根っ
>>続きを読む

>|