Emmaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

蜷川さんの映画はソフィアコッポラと同じで「目で楽しむ」ものだと思ってる。

ストーリー性を求めたら重厚感に欠けるけど何年経って振り返った時にタイトルを言われると必ず色鮮やかに特定のシーンがすぐに浮かん
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

明後日、地上波でやって大丈夫なのか、ちょいと心配です。

心をナイフで抉りとられるような痛みを残す作品は久しぶりです。

とても強烈な怒りを感じる1本でした。

後半に見せるソン・ガンホの悲哀と深い怒
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

SNSとかでレビューがたくさん流れてきて、期待値が高すぎたのもあり思ったよりは…という感想に落ち着きますが、主役2人のあっけらかんとした物言いやスクールカースト上位vs下位という単純な構図に見せかけて>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

いや、チョンジョンソ何者!!

すごい人に会ってしまった感じ。

目の据わり方がもう、本当にちょっと心を病んでる猟奇殺人者にしか見えない。

街中で目が合ってしまってやばい近寄りたくないって身構える気
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.0

エルちゃんが演じていたので、思わず彼女の目線でメアリー頑張れって思ったけど、パーシーの妻のハリエット視線で見たら、この2人の駆け落ちの物語はあまりに酷すぎるよなあと思いながら見ておりました。

そして
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしいドキュメンタリー。

自分が無意識のうちにいかにしてモニタリングされ、データにされ、操られて日々スマホにかじりついているのか、はっとさせられた。

このシステムを作った人たち自身が、もう寝る
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アメリカン・マーダー: 一家殺害事件の実録(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妊婦とその幼い2人の娘が命を奪われた実際の殺人事件を、警察のボディカメラによる映像フッテージや被害者が生前やりとりしていたメッセージ内容も交えて丁寧にリアルに辿っていくドキュメンタリー。

犯人が誰か
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ピーチガール(2017年製作の映画)

1.0

作った方には申し訳ないのだけれど、これはちょっとひどい…

原作も読んでいた者としては、キャスティングはイメージに合ってる方だし決して悪く無いと思うんだけど(山本美月ちゃんはちょっと違うかもだけど。ゆ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

長回しのシーンが多くてたまらず早送りしては、いけないいけないと巻き戻し、を繰り返してなんとか鑑賞。

せっかちさんには、なかなか辛い間の長さもありましたが笑、その空間に一緒に居合わせて、こちらがただあ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

名作だよ。

この映画の言わんとする事がなんなのかは人の数だけ答えがある気がして、自分にとっては何なのか、監督の言葉で答えを聞く前に考えてみたいなという気持ちです。いま。

3回ほど、なんともいえない
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.0

人に、歴史あり。

生い立ちこそ異なれど、この世界の全ての人には、その数だけお母さんが居る。

忙しなく人が行き交う東京の片隅でそっとその生涯に幕を閉じたある1人の平凡な母と、その息子の物語。けれど、
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search/サーチ(2018年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ面白かった。

画面に反映される、父親の心の機微、記憶のページのめくり方、細かくてとても引き込まれました。

まさかまさかの展開に最後まで息を呑みながら鑑賞。

何回でも見たいです。

友罪(2017年製作の映画)

3.0

益田と鈴木がそれほど仲良く見えなかったのがこの作品にいちばん欠けていたところかなあ、それでいて一番大切なところもその部分だったので、惜しいと感じました。

佐藤浩一さん、夏帆さん、瑛太さん、そして生田
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

みんなのレビューを読みながら、なんて優しいんだろうと思いました。

だって私は、チャーリーのことが最後まで許せなかったので。怒りまかせに投げたとしても決して口にしてはいけない言葉を放った瞬間に心の中で
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

唐田えりかさんと東出さんの私生活のことは一旦差し置いて、ひとつの作品として公平な視点で鑑賞しました。しかしながら、唐田さんのお芝居に関しては辛口にならざるを得ない作品でした。

脇役の俳優陣が素晴らし
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Red(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなの正しいわけがないな〜とわたしは思っちゃう。

唯一涙が出た最後の子供のシーンでさらにその思いは強くなった。ママを求める我が子の切実な気持ちを平気で裏切る価値が、その男性には本当にあるのですか?
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

遅ればせながらレビュー書きます。

もうこれ以上ないほど皆が素晴らしいレビューを書き連ねている作品なので、今更この作品のどこが凄いとか書く気にはなれませんが、

仮にホアキンフェニックスが映画界に現れ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.0

絶賛赤ちゃん子育て中の自分にはビシバシ刺さるものがありました。なんだろう、この気持ち。観終わった後に胸の中に広がる気持ちに、まだ名前がつけられません。

ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、自
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

いや〜ナオミスコット歌うま!
メナ・マスード、イケメン。
ウィルスミス、めっちゃウィルスミス!笑

衣装、音楽、セット、アニメの世界観をより煌びやかにカラフルにして、実写化の醍醐味をこれでもかと見せて
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

思っていたよりずっと良かった。

まず、オープニングの掴みから素晴らしい。音楽、カット割り、映画全体のシーンの色のトーン、全てが計算され尽くされた感じで無駄がない。

全編通して思ったのはおしゃれな長
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好きだった君へ:P.S.まだ大好きです(2020年製作の映画)

3.5

1作目だけでよかったかな〜という気もしなくもないけど、ララジーンの垢抜けぷりと、始まったら最後、幸せなはずのお付き合いにつきまとう不安がむずキュンで、見てて青春!と思わず声に出ちゃいました笑。

付き
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グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)

4.5

子を持つ母として観ると違った見え方がする作品。自分の旦那の浮気相手に子供の迎えを頼むとか、OMG!としか思えないけど笑、そのあたりに違和感を感じさせないのはキャスト2人の異なる魅力のなせる技。

継母
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.1

エイミーシューマーはスタンドアップコメディなんかをNetflixでもちょこっと見たことがあり、youtubeでもインタビューをよく見ていて明るいキャラクターが印象的で好きだったので本作も鑑賞。

ここ
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.1

インタビューでの監督のコメント。

「人生を後悔したりするのは、意味がないと思う。誰でも後悔しがちだけどね。『こうしておけば良かった』『間違えた選択をしてしまった。そのせいで人生終わりだ』なんて思って
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

実在の親子の体験を映画化した本作、昨今の日本の芸能界も薬物の話題には事欠かず、半ば聞き飽きてしまったような感覚もありますが、薬物が1人の人間を壊すその裏でどれだけの人たちがもがき、悩み、苦しんでいるか>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーはシンプルで驚かされるような内容ではないですし、胸が詰まるようなやるせなさが残るので、幸せになれる映画では決してありません。

それでも、ガガの女優としての能力の高さ、撮影数ヶ月前からプロの
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エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007年製作の映画)

4.0

高校時代、教科書で世界史を学んでた時はとにもかくにも名前が覚えられなくて、まったくもってテストもだめだったけど、映画で見るとなんと簡単に興味を持って人を覚えられるものだろうといつも不思議に思う。

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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.0

観終わった後に、この映画が言わんとしてるメッセージはなんだろう?ってそっと考えたくなった。

なぜなら、私にはその輪郭がはっきりと分からなかったから!!

母と息子が分かり合えるようで分かり合えない、
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裏切りの街(2016年製作の映画)

3.0

生々しかった。池松くんってクズ男のお芝居が毎度毎度ほんとに自然過ぎて、彼自身がこんな人なんじゃないかと錯覚するくらい笑。

お芝居というより素の部分を垣間見ちゃってるような気持ちにさせてくれる役者さん
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

損得ではなく、愛する妻の健康と命を守りたいという純粋な思いのままに、ここまで出来る人がいるだろうか。涙、涙でした。

前半はインドの慣習の根深さにアゴが外れそうになりました。穢れ?!人間はみんな女性の
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

ネトフリにてようやく鑑賞!

なんだろね〜。みんなも書いてるけど、もったいない!それに尽きるかなあ。

エマちゃんとトムハンクス起用してる時点でとにかく注目度は高い作品だっただけに、おや?思いのほか薄
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.8

いやいや、こんな世の中きれいじゃないよ〜!って思う設定だけども主役のマギーを演じるグレタの毒のない悪くいえば善人すぎるアホくさい佇まいが、こんな事もあるかもなぁと思わせてくれる1本。

不倫略奪やら精
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

5.0

このシリーズは、安定してハズレなしに面白いし、アクションでの体の張りっぷりがさすがとしか言いようがない。

出てくる小道具や武器の仕掛けにも毎回ワクワクさせられちゃうし、女性陣も美しいし、超王道エンタ
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ハード・キャンディ(1999年製作の映画)

2.5

清々しいほど安っぽいハイスクール殺人ムービー。ミーンガールズの元ネタになったのか?!と思うようなシーンや設定も多々あり。いろんなアメリカンハイスクール映画のパロディ元になってそう、もしくはパロってるの>>続きを読む

先に愛した人(2018年製作の映画)

3.9

良作。もっとたくさんの人に見て欲しい。

一人一人抱えているものが解けていくときに見えてくるものが美しかった。

LGBTQをベースにしつつも、あくまでひとりの人間同士の愛の形を自然に描いていて、とて
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

4.5

まさかの展開でそうきたかーって途中から膝落ちした。

緒形直人が憎たらしくて仕方なかったわ、、芝居すごいな。

佐藤浩市、瑛太、永瀬さんどこを切り取っても魂の芝居で目が離せないまま前編からぶっ通しで見
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