emiriさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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日曜の昼食(2015年製作の映画)

3.0

親戚とかって近いようで心は遠く離れていたりするものだよね

主人公も心の叫びを抑えながら、食卓では静かに過ごしているんだろうなぁと想像。
版画のようなアニメーションと、苛立ちを含んだナレーションがとて
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

3.5

大友さん映画は毎度毎度圧巻の画力、!!

時々ラピュタがちらつくシーンがあり、時代とか蒸気で白んだ街なんかはハウル感があった

ニコラ・ショヴァンの栄光に満ちた受賞スピーチ(2018年製作の映画)

2.8

過去のフランスと現在のフランス、双方に対する皮肉を感じた

この手のストーリーって日本は絶対つくらない、つくれないよなあ

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.6

すごくニッチなチャーリーとチョコレート工場を観ている気分になった

美食家の男性がベジタリアンの女性にむける好意が、美食家としてではなく男性としてであってほしい…

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

4.0

タイトルの“judith”と冒頭の青にまみれた男とのやりとりでもしや…と思いつつ、16分でシュールに展開されていくストーリーは衝撃の結末を迎えた

肯定はできないけれど、“judith”は英雄であり、
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.5

モノと向き合う男の喜怒哀楽

モノの量とか質とか種類とか、大事なのはそこじゃなくてそれが自分にとって必要なのもだと自分で考え決めることだ

何でもそう、自分の心で

「人生はモノでできてない」
この言
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

誰かに認めてもらえる、優しくされる、そうして初めて人に優しくできる

家族なら、
親友なら、
その人のことは何でもお見通しだと思ってはいけない
人はそんなに弱くもないし、強くもない

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

映画を観ているというよりは、うごく雑誌を眺めているような感覚。その1ページ1ページがどれも切りとって眺めたいと思うくらい、爆発的にプリティ。

こうしてまたアンナ・カリーナに魅せられてしまうのだ

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.3

テンポがとても良くてすきだった

1分間だけのやり直しをひたすら繰り返していくのを観ながら、本当にこの人のことが好きで好きで、なんとかして近づきたい、話したいっていう思いが伝わってくる

プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.8

“プラネタリウム”
それはつまり
“偽物と分かっていても求めてしまう美”
だと感じた

姉の野心的な心、妹の特別な才能、何よりも2人の姉妹愛によって得た華々しい生活が音もなく崩れていった
妹も想いを寄
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.7

少女とは思えない雰囲気をまとってカメラに向かう姿も
未熟な体でわがままを言いながら母の愛を求める姿も
どちらもヴィオレッタである

レンズが写し出すのはあくまで彼女の一部分にすぎない
親ならば、そこに
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シチリア人の夢(2003年製作の映画)

2.5

街の一角を次々と映し、まるで暗幕を下ろすかのように黒い画面で切り替えていく。

シーンのつながりが見えなくてはストーリーとしては退屈だったが、絵はすごくすきだった

セブン(1995年製作の映画)

3.7

かなり後味の悪い最後ではあったものの、作品としては他にやりようのないほど良い終わり方だとおもった

クライマックスに近づくにつれて、コンビの2人と自分の感情が同じようにざわざわしていくのがすごくわかっ
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レイトオータム(2010年製作の映画)

3.3

大人な映画だった、表情の少ない2人が放つ言葉一つ一つにすごく意味があって、造り手のセリフへのこだわりを感じた

最初は女性の暗い過去や孤独さを淡々と映していくが、だんだんと一見明るそうな男にちらつく暗
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.8

頂点からどん底へ。
そして頂点にいた自分自身の亡霊を追いかけ続ける

血まみれになりながら、必要ないと言われながら、トランペットを弾き続ける
そんな彼をどうしようもないと思いつつ、魅力的だと思ってしま
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.6

詩のボクシング、なんて熱い競技なんだ

リングに立つのは一人、言葉のパンチでリングの外にいる人々の心を打ちまくる

詩でも演劇でもない、新しい表現

少女邂逅(2017年製作の映画)

3.2

自分も繭の中にいるような、やさしい白い光で包まれた映像

蚕は人間と似ている、蚕を思うと自分は何のために生きているのだろう、生きている価値ってなんだろう、と考えずにはいられない

外見をいくら綺麗に取
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.3

異なる環境で育ちながらも同じ所に流れ着いた青年2人のロードムービー
2人ともあまり多くを語らない分、ストーリーが分かりづらくてすごく考えながら観てしまった
しかしながら、ラストシーンのカメラの引き具合
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.5

LGBTをテーマとした作品

80年90年代にも心と体の違いを抱える人たちがいて、苦しんでもがいて、それでも本当の自分を見失わなかったからこそ、現代になってようやく多様性が認められつつある

また、こ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.4

沖田修一監督の作品では3作品目
独特のテンポや余白があり、監督の世界観を感じることができる
それを可能にしているのはやはり主人公である役所広司さんの演技に他ならない

幸一監督の耳元でささやく声の演出
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.5

タイトルの通り、林業のことがとてもリアルにわかる
村の人たちをみていると、いかに木と人が1つになっているかがわかる
主人公の成長というより、主人公が木や木と共に生きる人の良さを知ってしまったという話な
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

終始暗いのに、あとに残るのが温かさというのが不思議

ラストは??という感じだけど、全体としてのストーリーやキャスト皆さんの演技が素晴らしすぎるのでとても引き込まれます

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.7

最初から最後まで、夫婦の愛でいっぱいの作品
アレックスと仲良くなる女の子とか、養女を迎える2人とか、周りの人たちがどうなったのかは気になるけど…
そこまでオチを回収しないところや夫婦の会話のテンポがこ
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.5

ミリセント・シモンズ
なんか見たことあるなあと思ったら『クワイエットプレイス』にもでてた子だった。
2役とも聴覚障害の子の役だったので、調べてみたら本当に聴覚障害の子なのだそう。
アメリカでは障がい者
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.3

パンクと宇宙人の出会いという設定はかなり謎だったけど、観ていくうちに意味はかなり深いと感じた
最後の2人のアドバイスのセリフがきれいにまとめてくれている

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.3

息子が母のためにつくり上げた架空の東ドイツ
罪深いと言う人もいるけど、私は優しい嘘でおわってよかったと思うし、嘘だとしても母に生きててほしいというアレックスの願いは本物だとおもう

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

クレイマー一家の名演技にやられた
ファミリードラマで観てよかったと思ったのははじめてかもしれない
最後の15分くらい、特に二人でフレンチトーストをつくるシーンがとても好き
終わり方もきれいに終わりきら
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

“ある視点”監督賞を受賞したのがよくわかる
どんなに学問や技術を教えても、結局のところ人は一人では生きていけない
自分と違う価値観や能力の人と手を取り合っていくしかない
この家族はそれに気づくのが少し
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

自分以外のすべてがニセモノだったとしたら…
そんな妄想をする人は少なくないと思う

この映画が作られた時代よりも、今はみることみられることが人々の生活や人生に密接になっていて、何が本当かそうでないかも
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.5

甘酸っぱい青春映画

90年代の台湾の高校生を描いているけど、けっこう日本のカルチャーが入ってるんだなという印象

最後パラレルワールドをおしてくるわりには、タラレバのカットが少ない気がして…

ハッ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.2

コミック原作なのにすごく自然に最後までテンポよく観れる

横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

変わっているけど憎めない主人公の青春がのんびり流れていく中に、ふとした時に起こる出会いや別れを描き出していく。

明るい主人公の山あり谷ありストーリーよりもずっと愛しくて、ずっと切ない。

めがね(2007年製作の映画)

3.3

ここにいる才能があるように、これを観る才能もある気がする

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.0

最後までよくわからなかった
ジャックはどこで自分本当のしあわせに気づいたのだろう
これはわたしが一瞬の「きらめき」を見落としているだけなのか

舟を編む(2013年製作の映画)

4.3

1つをつくりあげるのに、15年という歳月を費やすのは辞書くらいかもしれない。その1冊にはあまりに多くの人の努力や魂がこもりすぎていて、重みは増す一方だ。それでいて辞書づくりには終わりがない。どんどん重>>続きを読む