もしあのまま「ポーランド人孤児ユレク」を演じ続け、面倒をみてくれた一家の人たちと暮らし続けたらどうなってたか――おそらくアイデンティティの確立に失敗し、一生苦しまねばならなくなったと思うんですね。>>続きを読む
前作は事の異常さを諷喩するような演出が目に付きましたが、今作はそれがほとんどなく、静かで重たいドキュメンタリーでした。出てくる加害者も前より普通な人たちが多く、その家族の反応も窺えたり……。
これは>>続きを読む
自分の弱さや限界を認め、理想にそぐわない自分を受け容れることは苦しいけれど、そうした者は他者の限界にも寛容になれる。
子供を残して真っ先にバスを降りてしまった妻の限界、不馴れな運転を誰よりも責めてい>>続きを読む