しもんぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

しもんぬ

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二十歳の死(1991年製作の映画)

3.0

アルノー・デプレシャン監督レトロスペクティブ@広島市映像文化ライブラリー

ギブ。まあちょっとアンラッキーなこともあってスジが全く追えなかった。以前MyFFFに出品されたときも観るの途中で諦めちゃって
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フルタイム(2021年製作の映画)

3.9

映画批評月間 フランス映画の現在 vol.5@広島市映像文化ライブラリー

ロール・カラミー版『ティエリー・トグルドーの憂鬱』だわ。パリの高級ホテルでハウスキーパーの仕事をしながら、子育てと転職活動に
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キングス&クイーン(2004年製作の映画)

4.7

アルノー・デプレシャン監督レトロスペクティブ@広島市映像文化ライブラリー

柔らかな陽光を浴びる旬なドゥヴォスを35mmフィルム上映で観られたことの歓び!めちゃ贅沢な時間でしたわ~うっとり♪かつて恋人
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緑の香水(2022年製作の映画)

3.2

MyFFF2024@AmazonPrimeVideo

普通の男との普通の出会いじゃ満足できない!40代独身サブカル女の頭の中で繰り広げられるスパイ映画みたいな恋。(大人になったデルフィーヌの脳内)
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スペアキー(2022年製作の映画)

3.7

MyFFF2024@AmazonPrimeVideo

ギヨーム・ブラック『みんなのヴァカンス』『7月の物語』のアラン・ギシャワが撮影監督を務める15歳の夏物語。主演はUnifranceの今年注目すべ
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イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

3.4

MyFFF2024@AmazonPrimeVideo

愛する家族を守るためファシズムが吹き荒れるイタリアを捨てフランスに渡った、アラン・ウゲット監督の祖父母の話。自身のルーツを遡り、オリジン(原点)
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ジャングルのけもの(2023年製作の映画)

3.1

MyFFF2024@AmazonPrimeVideo

基になってるヘンリー・ジェイムズの同名小説とは「偏ったものの見方が目前のチャンスを逃し、悲劇的な結末を招くという、<遅すぎた認識>をテーマにした
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パリ18区 グット・ドール街(2022年製作の映画)

4.0

映画批評月間 フランス映画の現在 vol.5@広島市映像文化ライブラリー

貧困地域でインチキ霊媒師を営む男に本物の霊能力が舞い降りた?!マジックリアリズムの手法で描かれる郊外映画!重めだけど幻想的な
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パリの記憶(2022年製作の映画)

3.9

映画批評月間 フランス映画の現在 vol.5@広島市映像文化ライブラリー

開始10分でビストロでテロに遭うんだけど、それがもう生々しくて……ガチでショック受けた。ヴィルジニー・エフィラやブノワ・マジ
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のら犬(2023年製作の映画)

4.1

MyFFF2024@AmazonPrimeVideo

リュミエール賞2024<新人男優賞>受賞。注目の若手俳優ラファエル・クナールと、ひと足先にベルリンで銀熊賞を受賞したアントニー・バジョンの共演。
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.9

WKW4K@ザ・シネマメンバーズ

テレビデオ、深夜のテレ東、ウォン・カーウァイ……あるいはブティックJOY。フェイ・ウォンの『夢中人』を聴くと三茶のコーポで毎晩長電話してた頃の自分を思い出す。ホント
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欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)

4.8

WKW ザ・ビギニング@八丁座

記憶の中で熟成されて年々芳醇さを増していく発酵食品のような映画。たぶんあの湿り気とか密林とか、黄緑がかったメロウな質感の映像が関係してるんでしょうね。

スタイリッシ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.5

ゴダール、トリュフォー、フェリーニ、ベルイマンなど、クラシックなヨーロッパ映画への愛とオマージュに満ちたラブコメディ。

映画業界で働く奥さんの浮気を疑って、映画祭についてきたシネフィル作家が主人公。
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

説明がない、全くない。オリョーリーテリングで構築されたヌーボー・ロマン。ウェルメイドなル・シネマ案件を想定して観に行くとたぶん面食らう。

19世紀末のフランスでガストロノミーを追求する美食家貴族と、
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.8

分かり辛いけどバビーは、母親のことも宗教のことも全否定はしてなかったと思う。母親似のエンジェルと二世同士、自分のルーツに折り合いをつけながら、糞な社会で父親(という役割)の仮面をつけて生きていく、みた>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

まさかの……コメディ?「計画通りにやれ、予測しろ、即興はするな」って完全にフリやん!あんた何一つ計画通りに出来てへんがな!(笑)

"綿棒みたいな女"でティルダ様が出てきたとき、俺確信したもん。シュー
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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.1

大人社会が嫌過ぎて、3歳で自らの成長を止めたオスカルの奇想天外な人生。ブリキの太鼓を叩きながら奇声を発して街中のガラスを割っていく。ニュー・ジャーマン・シネマ代表作。

10年前にフィルムマラソンで観
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.3

生き延びるために、死んだ仲間の〇肉を食べることの葛藤を中心に描いてるけど、これハリウッドだったらもっと上手にエンタメ昇華できてたんじゃないかなーと思ったら、もうあった。イーサン・ホーク主演『生きてこそ>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.3

ウィリアム・フリードキン監督追悼@八丁座

そっか、主人公は4人居たのね。ロイ・シャイダーが爆弾を運ぶ映画くらいの認識しかなかったから、序盤の理解に躓いた。

途中で煽ってくる原住民、人類が浪漫を馳せ
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

5.0

まさか『アメリ』観てエグ泣きする日が来るとは……自分にビックリ。すっかり彼女の背中を押す年寄り目線でこの作品を観るようになってた。

前回は8年前、鷹野橋サロンシネマ閉館後、1日だけあの場所で復活のゲ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.4

高槻は家福の副人格ですよね?

音の二面性などもひっくるめて(他者を他者として受け入れて)正しく傷つくということは、家福にも存在するであろう別の顔(短気で自制心のない高槻)とも向き合わなくちゃいけない
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.9

広島初日、初鑑賞。(^ω^)

エドガー・ライト作品のサイモン・ペッグ&‎ニック・フロストを見たモラトリアム男子が「これ俺じゃん!」ってなるのと似てますね。うつろな社会をゴーストワールドとまなざして適
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市子(2023年製作の映画)

4.0

評判を聞きつけて……。

以前、津田寛治と駒井蓮の『名前』を観てたので、内容はすぐにピンときました。法のウチで窒息しかけてる人々と境界でシンプルに生きる人、みたいなあの戯曲。可哀そうなのは市子なのか?
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.9

ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023@八丁座

二人の道徳的理想主義者が人間はクズであるという「真理」に向き合わされる話。演劇的な手法でムラ社会の均衡崩壊を描くChapter 8までも
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.3

ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023@八丁座

ビルよ……なあビルよ……なあ……


手ぇー放せや!ヽ(`Д´)ノ

奇跡の海(1996年製作の映画)

3.8

ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023@八丁座

信仰心が篤い無垢な女の子=知恵遅れ(比喩)。アンチクライストものかと思って観てたら最後トリアー神による有り難い啓示が。単なる排他主義者ど
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ワルシャワ蜂起(2014年製作の映画)

4.5

ワルシャワ蜂起 メモリアル上映会@広島市映像文化ライブラリー

信じられない!ワルシャワ蜂起のガチ映像!復元カラー化&読唇術による音声追加で、わりと最近撮られたフィクション映画観てるみたいな感じだった
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リベリオン ワルシャワ大攻防戦(2014年製作の映画)

4.2

ワルシャワ蜂起 メモリアル上映会@広島市映像文化ライブラリー

人が無慈悲に木っ端にされまくる~!緊張の連続で体バッキバキ。監督のヤン・コマサはきっとこの手のバイオレンス描写が得意な人なんだろうな。全
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地下水道(1956年製作の映画)

3.7

ワルシャワ蜂起 メモリアル上映会@広島市映像文化ライブラリー

1956『地下水道』
2014『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』
2014『ワルシャワ蜂起』

ワルシャワ蜂起博物館展覧会「ワルシャワ。
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ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.3

ジャン・ユスターシュ映画祭@横川シネマ

1963『わるい仲間』(中編) 4K
1966『サンタクロースの眼は青い』(中編) 4K
1973『ママと娼婦』4K
1974『ぼくの小さな恋人たち』4K

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.4

Filmarks 90's@サロンシネマ

クリスティーナ・リッチがずっとかわいい。深い悲しみを知る者の目をしてるのに、ポジティブでキュートでちょっとビッチで……。機能不全な家庭で育ったビリーみたいな
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

パリ・オペラ座でバレエ一筋の人生を送ってきたダンサーが、怪我による挫折を機に、次なるステージで新たな生き方を模索する。

爽やか~♪めっちゃ良かった~。プロの俳優でなく本物のダンサーが主役を務めてたの
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