entrofさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.5

ごく普通の家庭に混入した異物感。開始数分でその異常性と嫌悪感を植えつけてくる冒頭の食事シーン。健太郎さんへの想像がただただ膨らんでいく。話が進んでいくにつれ、この家族への違和感の方が上回っていく不思議>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.9

ラストそれを見つめる母親の視線に何を思うか。理想の家族像、承認欲求の塊のような母親。従いながらも鬱屈する少女のストレスで育つ卵と少女に目覚める母性。
ダークファンタジーと予測していたが、なかなかにグロ
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白く濁る家(2019年製作の映画)

2.9

空き時間にサラッと見れる短編映画。実家に帰ったら穢土転生を企む母親が待っていたといった話。漂う不穏な空気とジワる感じがよかった。ラストも残し方がいいと思う。
「そこにいた男」もちょうどいい長さだったの
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

2.1

冒頭、ラブホのアクションシーンで固まってしまった。ハシカンが回転してるw
全体的にコミカル?なんで漫画読んでる感じでなんとか完走したが、アクション映画としてはかなりタイトル負け。キックアスのヒットガー
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

なんとなく探偵と言われるとハードボイルドな会話劇みたいなものを想像してしまうものなんだが、刑事コロンボ、古畑任三郎とか。きっかけはアナ デ アルマスとダニエル クレイグの007キャスト。ミステリーらし>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

重々しいBGMとセリフの一つ一つが刺さる第一次世界大戦のドイツ兵の戦いを描いた作品。国のために戦うと志願、強い志も戦場で挫かれ戦意を失っていく、戦場の中で麻痺していくよう主人公が見ていて辛い。戦争の無>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

3.7

なんて不毛で不幸すぎる救いどころがないストーリー。冒頭からパートナーに見られてはいけないシーンを見られる主人公、こんな不幸すぎるオープニング見たことないけど、なんだかね。
些細なことなんだろうけど、じ
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.3

Twitterでレビュー見かけて、そのまま鑑賞。実際起きた事件をモチーフにした30分程の短い映画。内容と尺が絶妙、これ以上長くても短くてもという感じで描写が妙に生々しい。主人公の感情がぐちゃぐちゃにな>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.7

二大モンスター夢の競演の現代版。ほぼネタバレ状態での鑑賞ではあったが、闘うシーン多めだったので救われた感。
ラスボスが人為的に生み出されたものであったり、ゴジラとコングの邂逅も人間の都合だったりと振り
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.4

今年の夏のやり残し。早くてありがたいU-NEXTでレンタル鑑賞。グロでゴアな暴力を全面に展開した感染系ホラー。コロナパンデミック下での制作のようだけど感染症絡みでのテーマ性、メッセージ性探すも何とも言>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

3.9

ネトフリ、それは当たりはずれの落差。本作はアタリ…です。冒頭からのワンカット長回しにとりあえず驚嘆。1917観てないのでなんともなんだけど、すごさはわかる。しかし韓国映画の○女から本編への失速感がよぎ>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.4

引き伸ばしというか、時間稼ぎというか…劇場公開するまでもないといか…。
それほど驚異でもないサザンクロス隊。
設定ではそれぞれの装備とか細かい感じだったけど、島に上がってしまえばさほど生きない。そして
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

続編ということでは、本家2作目よりもこちらのほうが好みではある。リブートは地上波でチラ見しかしてないのでなんとも…。ほどよく一作目をトレース、門の神と鍵の神、そして、角刈りゴーザ様は今回は出番多めで微>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.4

ラナ・ウォシャウスキーから差し出されたレッドピルというところだろうか。マトリックスの真実を受け入れるか否か。賛否はその結果にすぎない。
一時代を築いた映画の続編、革新や進化がテーマなだけに過去作にすが
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

殺し屋達を乗せておかしなニッポンを爆走する新幹線、SFアニメのような色の世界、キャスト、サイコーでした。
ブラッドピットの茶目っ気のあるキャラクターもハマってますし、他のキャラクターも魅力的。前半はド
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.9

終始緊張に包まれ撮り方だろうか臨場感が半端じゃない。映画感で体験すべきだったのだろう。
これが実話というから恐ろしい。
山々に囲まれた前哨基地での戦い。基地司令の切り替わりでチャプターが分かれ、司令の
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.0

ゲームの再現性についてはプレイしてないのでなんともいえないが、モンスターは迫力があってよいのではないかと。あっ何かみたことあるなこの火を吐く竜。
前半が不安にさせる薄さなので驚愕。ストーリー性は無いに
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

まぁそう身構えずにご覧なさいよって声が聞こえそう。ジョーダン ピール監督・脚本というワードの先入観たるや…観たモノはやりたいことやりましたな映画、結果コレが面白いんだけど。
これまでの二作と比較するの
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.8

ネオンとか色の演出が美しい殺し屋稼業モノ。ジョンウィック、キルビル、キングスマンなどがどうしてもチラつく裏稼業御用達施設、秘密組織、演出諸々だけど、戦う女性たちは美しい。美しすぎてややファンタジー、で>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

焦点のあてどころを定めることができない、定めさせてくれない。ゆったり小刻みに揺れ動くようなサスペンス。ラスト、苦悶の表情で走るルースに何を感じるかは人それぞれだろうと思う。
偏見や先入観、固定観念が本
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ファンタズム(1979年製作の映画)

2.9

何か起こりそうで、何も起きないを繰り返す。(起こるけど予測値を下回る現象しかない)こちらの勝手な想像でイメージが拡張された鉄球も期待を裏切ってくる顔面メントスコーラ。頼みの綱のトールマンも最早ただのち>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

4.2

ホラー映画と家族愛。7月ホラーの中では一番好きかもです。哭悲は見逃してしまいましたが…
アジアはいい…怖さと愛をセットで描く。哭声のナ・ホンジン原案、タイの山奥の集落でのモキュメンタリー。馴染みの薄い
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呪詛(2022年製作の映画)

3.9

ホラー映画と親子愛。過去の行いから呪いにかかり、その呪いが愛する娘に向かってしまい娘を救うために奔走する母親の愛は届くのか?哭声に近しいものがある恐怖の中で感じる深い愛情。SNSカルチャーとPOV、フ>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

王道のスラッシャー映画というのとはまた違うA24風味。王道ではないがド直球だったのでめん食らってしまった。爺様と婆様、何が動機かと思えば…嫉妬。年寄りなりノ殺しのバリエーションetc、鑑賞後はやや不完>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

思い出の作品の続編なんですが、何故か足が向かず…期待と不安、前作のマーベリックがドックタグ投げるシーンで終わっててくれという気持ち、世間の盛り上がりに押されて遅れての鑑賞。結果、良かったです、単純にw>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.7

監督、脚本や主演二人の豪華とのことアクション映画に疎くアナ デ アルマス目当てのミーハー鑑賞。後半に行くにつれてアクション要素満載、個人的には前半の陰謀めいた雰囲気満載の感じのほうが好みですが、テンポ>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.3

ローランド エメリッヒのディザスタームービー。不可避な自然の脅威と思いきやSF、月の構造自体が天体ではない?なかなかにぶっ飛んだシナリオ。そんな都市伝説が実はあったりするの?
月が落ちてくるとこは新し
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

冒頭から不穏な空気とチラつく違和感、明かされる究極の選択。結末を想像するのを拒否しながらの鑑賞。クライマックスの画がシュールすぎて思考が停止する。神様な言う通り的にすれば罪悪感も…というヤツなのか。父>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

ホラーのジャンルに縛られず要素盛りだくさん。色々なジャンルの監督してきたジェームス ワンならではという作品。
脳内と現実の境目のエフェクトも秀逸、クリーチャーの発想も新しい、ほどよくアクションもあり、
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

悟り in アメリカ。死に対する向き合い方のひとつを教えられるような老いとは、死とは何かを重苦しくなく朝のダイナーや夜のバー、住人たちとの日常の中で描く。
太平洋戦争の沖縄な少女のエピソード、東洋の死
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.0

ホラーというか人間の狂気を描いたポストホラーというのでしょうか。A24というと観てしまうようになってしまった。ある意味で狂信ともいえるのではないか?これも。マグタマラのマリア信仰のモードの看護はいつし>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.9

前情報ナシのほうが良いとのことだったので予告も見ずに鑑賞。お面のビジュアルがクセつよくてジャケの印象で何となく縁遠かったけど、どうしてどうして仕組まれた構成、二度美味しいやつですね。一家を襲う不可解な>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.9

救いが無さすぎるし徹底して理不尽。不快映画なんだけどファンも多いというファニーゲームを鑑賞。最後まで圧倒される展開。理不尽な暴力の描写、グロさで勝る映画はあるんだろうけど、演出のせいだろうか別格な印象>>続きを読む

サイレント・ウェイ(2012年製作の映画)

3.0

アナ デ アルマスを観たいだけ映画。その一点に突き詰めれば贅沢この上ない作品になってます100%アナ デ アルマスですw
オープニングの衝撃で全てを持って行かれてしまうので内容がなかなか頭に入ってこな
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

ショーレースというものに受信力を遮られる感じ、観らず嫌い(嫌いではない)からまた逃していた良作。感動?感動なのか?と戸惑いながらも盗まれた絆の行く末を見守るように鑑賞。地上波で観るんじゃなかった〜の後>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.8

隕石系のディザスタームービーではあるけど、夫婦間の亀裂だったり全体的な流れが「2012」を彷彿させる。街が焼かれて文明が崩壊していくようなシーンは少なめで結果スケール感も劣るんだけど、家族によりスポッ>>続きを読む