etcetranさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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海辺の家(2001年製作の映画)

3.8

クリップしてた映画『海辺の家族たち』だと
思い込んで見始めてしまった『海辺の家』
『海辺』違いに気付いた時はもうやめれない。

余命短い主人公が
10年前に離れてしまった家族と
家を一緒に建てることで
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

ホアキン・フェニックス…
『ジョーカー』や『ザ・マスター』で
苦手になりかけてた^^;けれど
もちろん苦手にさせてくれるほど
その演技が凄いからであって

ホアキンはやっぱり素敵だった。

ジェシーの
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母の残像(2015年製作の映画)

3.9

残された男達には
「母(妻)の死」の輪郭がぼやけていて
掴み所がないままだった。

多感で内気な弟のコンラッド。
彼の感性と文才には感銘した。
チアリーディングの女の子の尿が流れてきたとき
そっと涙す
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

フェイブルマンズといういち家庭の
少し繊細な事情の中のサミー少年の物語が
“スピルバーグ監督”という肩書き抜きで面白かった。

天真爛漫で好奇心旺盛な
お母さんの存在はとても大きそう。
彼の経験が何ら
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

息子がまだ小学2年生の時に
近所の大親友が引っ越すことになり
バイバイをしたあと数時間経って
買い物先のスーパーで
「心が何か変な気分」
といって大泣きし出してしまった事を思い出した。

高校生になっ
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アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

4.0

両親の離婚だったり
母親が母親の役目をしてくれてなかったり
いじめっ子が女の子に暴力を振るったり。
ボブ少年の人生はなかなか厳しい。

でも、そもそもボブは懐が大きいし強い。
不思議な老人テッドと出会
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.6

冒頭、双子のポールダンスがダラダラと続く。
ジョニー・マルコがそれを眺めている。
そのダラダラ感が空虚で無意味でつまらない。

全てを手に入れたはずのジョニー。
女性もとっかえひっかえなのだが
『気』
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.9

ジェニーのちょっとしたおごりからくる
研修医への執拗な指導からはじまる悲劇。

あの時インターフォンに応じていれば…

殺された少女の痕跡を探しながら見えてくる
登場人物達、それぞれの事情。表と裏。
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

結構このダサ、ダルい感じは嫌いじゃない。
コージーの服のコーディネート、
絶妙な色の青のトップスとホットパンツの組み合わせも良き。
リーは母親に依存的で未だなおかつ反抗期。
そんな二人が出会い
ホッコ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

美しい自然の中に
ひとり取り残された美しい女性カイア。
社会と関わる術を知らないカイアにとって
湿地帯そのものが
彼女のアイデンティティかのように一体化していて
ここを離れることは決してできない。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

子供の時は将来なりたいものを
無邪気に答えていたのに
大人になると現実的な制限にぶち当たる。
「好きな事では食っていけない」

自立するまで、子供の時に
好きをとことん追求できればいいのに。
5教科ま
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.4

ホアキン・フェニックスの狂気じみた演技。
ジワジワくる嫌悪感とともに目が離せない。
ジョーカーと同じニオイがした。
自分で内面の闇に対処できてなくて
孤独で、外に放つエネルギーが強い。
アクが強すぎて
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.6

優しい魔女のお家に迷い込んだような
絵本の中に入り込んでしまったかのような
美しい映像に漂ってしまった。

まいちゃんのように少女時代に戻って
おばあちゃんの静かな指導の元
魔女修行がしたい。

ひと
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

人生は選択の連続。
問題にどんな気持ちで向き合うか
それによって結果も変わる。

最終的に旦那さんの
「優しさ」が波紋のように広がり
愛に気づく家族…

シンプルながら
左脳で考えようとすると
これは
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

2.9

なるほどー。笑
これはコメディなの?
クリスティンが何か語りだすと
真剣に聞いてしまうのだけど
それでよかった?
どんな気持ちで見ていいのか
分からなかった。
というか
単にストーリーに引き込まれなか
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.2

アメリカのジェネレーションX世代。
現実に憤りと虚無感を抱きつつ
「自分らしさとは」を模索する若者達。

私も、X世代に属するみたいだが
なんにもない世代とさえも言われてた記憶がある。
過渡期、次へ繋
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.6

アルバムは出さず
生歌にこだわる歌姫シンシアと
彼女の歌声を隠し撮りしてしまいたいほど、
ドレスを盗んで娼婦に着せてしまうほど
彼女を崇拝しているジュール。

そんな彼が絡み合った事件に巻き込まれてい
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.7

この雰囲気知ってるなと思ったら

『ライフ ゴーズ オン 彼女たちの選択』や
『ルーシィ アンド デイジー』
などの作品のケリー・ライカート監督さんだった。

ミークへ沸々と湧いてくるイライラ感と
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やっぱり契約破棄していいですか!?(2018年製作の映画)

3.5

ありそうで見たことないストーリー。
死にたくてたまらなかったウイリアム。
確実に死ぬ方法にありつけるや否や
人生どんどん好転しまくり。
エリー役のフレイヤが可愛いし
死んでる場合じゃないよ。

何と言
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.7

タイトル、気になる。
これは見なきゃ。

自分の才能を活かせない。
結婚、出産?
私の輝くキャリアが
この先にあるかもしれない。
でも今のとこ何も極められない。
根気がなく飽きっぽい。

彼氏の成功を
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ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.3

普通の人間として
生きることが許されない
孤独なヴァンパイア。
それどころか人間の血が必要。
恋に落ちることもあるのに
人間からすると悪の存在。

エレノアは苦悩と孤独に生き、
母クララは子を守りなが
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約束の地(2014年製作の映画)

3.3

アハハー分からないー。

分かりやすい映画ばかりみても
自分に発展性がないということで
最後まで見てみたけど
ドユコト?

頭の中「ーーーー。。。」で
埋め尽くされるのもいいかも。
勝手に瞑想状態で。

マネキン2(1991年製作の映画)

3.6

懐かしいー。
映画館まで見に行ったっけ。
当時は2本立てだったなぁ。
もう一本が何かは忘れた。

そしてスターシップの「愛はとまらない」。
生まれてはじめて自分で買ったレコードなので
エンディングで流
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ジャック&ローズのバラード(2005年製作の映画)

3.9

父と子の関係の一線が
愛という名のもと
曖昧で危うくて

ジャックが抱いたその苦悩や
ローズの挑発的ともとれる
性への無垢な試みの描き方が繊細。

母キャサリンはどこか不器用で
ストレス貯めやすそうだ
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バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く(2021年製作の映画)

3.9

主演でもある二人、
クリスティン・ウィグとアニー・マモロー脚本の
コメディinフロリダ避暑地。
年代が同じくらいなので
共感しつつありえなさにも笑える。

イケメン(何故かいつも頭弱めの男)との出会い
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セッション(2014年製作の映画)

4.8

やられた!
意外な展開ばかりで
胸を撃ち抜かれた。

ストイックに物事を突き詰めていく人は
承認欲求や嫉妬や
いろんな感情と向き合わなければならない。
鬼教師と戦っているようで
自分の内側と戦っている
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

4.0

ピューの演技へのスコア!
これ、ピューじゃなかったら
私、最後まで見続けたかな?笑
というくらい内容自体はシンプル。

彼女の中で眠ってた怪物(サイコパス)が
呼び起こされていく、
しかも静かに…
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ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

3.6

優し〜い世界だな〜。

「目を覚ませ!」と強めに言ったところで
ラースの現実逃避は悪化するばかりだったと思う。
一旦受け入れて肯定してあげる。
それがどれほどラースの内側を満たしてあげれたか。

カリ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.6

彼女たちが声に出して告白するまで
トラウマと戦いながら
どれだけの苦悩と葛藤があったことだろう。
勇気を出しても危険にさらされるし
キャリアを失うリスクも大きい。
(すでに消された人も多いだろう。)
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.4

母親による育児放棄&虐待。
死んだ目の一果。

「あんたのために」という言葉は
「あんたのせいで」という言葉になり突き刺さる。
一果は自傷行為をするほど内側が壊れていた。

内側が枯渇していたのは
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マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)

4.0

母が精神的に不安定だと
幼いマチルドにとっては
この世界の地盤はゆらゆら。
安心安全とは程遠い。

不安定な世界と相反して
マチルドの生命力は力強い。

頼りない母の代わりに
フクロウとの会話で
日々
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

なんかいつも怒ってるようなアラナ。
NOがすぐYESになるアラナ。
正義感強いアラナ。
まじで女優になろうとしたアラナ。
いろんなアラナから目が話せなかった。

恋人のようで恋人ではない
10も年齢差
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ひろしま(1953年製作の映画)

4.2

1945年からたった8年後に作られた作品。
作る方達が再現しようとした熱意が凄い。

原爆投下された直後の想像を絶する地獄と
そこから始まった長く苦しい苦悩。

身体的な苦しみに加えて
ひとりひとり、
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愛と精霊の家(1993年製作の映画)

4.6

演技力の高い名俳優さんたちばかりで
興奮気味に鑑賞。
結局私の映画好きは
俳優さんが好きだから
それが大きいと再認識した。

登場する人物ひとりひとりが
このいち時代を形成している
大事な要素だった。
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グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

4.4

キャリアウーマンのユリア。
いつも時間に余裕がない。
行動や人に対し
心が伴ってない、血が通ってない。

対象的なツァンコという存在。
吃音症があり会話時間がかかる。
うさぎを愛を持って育てている。
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督の独創的な世界。
(実は見終わった後ウェス監督だったことを知った^^;)

子供のときに抱いていた感情って
忘れてしまっていたなー、と気付かされる。
大人の理不尽で矛盾した世界
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