etcetranさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ひとよ(2019年製作の映画)

4.6

母親は子供を守った。

そして15年たった子どもたちは幸せに生きているかというと
何故かそれぞれが重たいものを背負ったままだった。
その背負った重たいものとは何だったのか。
あの晩に「これであんた達は
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つぐみ(1990年製作の映画)

3.6

中嶋朋子懐かし&可愛いかった。
つぐみというキャラクターに
息を吹き込んだ牧瀬里穂も
とにかくキラキラ輝いてた。
病弱で常に死を意識しなければならない生き方に
精一杯抗う反抗的な態度が
生命力に満ち溢
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.5

帰るとこなく歩いていたマイケルを家に招き入れ
彼の境遇を知り、そのまま住まわすことになり
結果、テューイー家のいち家族となる。
そうそう出来る話ではないとは思うんだけど
このマイケルの人を癒やすような
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ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

3.8

モラハラ男ばかり好きになる母。
ヤンチャだけど母親思いの優しい息子トビー(レオナルド・ディカプリオ)。

前の男から逃げるように引っ越してきた新しい街で
出会った紳士的な男ドワイトと再婚することになっ
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

このコメディは痛々しい。
現実と妄想がボヤケてる世界の中
暑苦しいパンプキンの存在が
どんどん狂気じみていく。

この感じ何か知ってる、、、
ググると『ジョーカー』で
この『キングオブコメディ』のオマ
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

チャーリーとフランクの出会いの時
フランクの印象は引くくらい酷かった。
チャーリーがどうこの厄介者と関わってくのか
そこが私にとって大きな見どころだった。

そして気づく。
あまりにも破天荒で厄介な人
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

高度経済成長期の日本の
薄暗い影の部分の真実。
学校で『水俣病』について学んだが
子供心に直視できない気持ちがあった。
バブルが絶頂期に向かい
いろんなことが贅沢で過剰だった中
多くの間違いがあり犠牲
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ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

4.4

とんでもなく癒された。

冒頭のガールフレンドだけは
ぶーぶー文句言ってたけど
ホノカアの面々はあるがまま、
のんびり楽しく生きている。

老女のビーがちょいコミュ症なのとか😀
エデリ役の松坂慶子のふ
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

彼のルーツが黒人音楽で
影響を存分に受けていたのは知らなかった。
低く太い歌声はセクシーのみならず癒やし。

オースティン・バトラーのエルヴィスは魅力的でよかった。
だけどあのエルヴィスの全てを包み込
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.7

荒れ地を開拓し農家として家族を養おうと決意し必死な夫。
そんな夫の計画に不満いっぱいの妻。

この夫婦は平気で子供の前で夫婦喧嘩する。
好感が持てるはずもなく、あまり表情もないこの二人に
初っ端から期
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

4.5

エノーラ・ホームズがロンドンの情景を
華やかに駆け回り事件を解決!
前作同様、分かりやすく全く飽きない内容。

シャーロック・ホームズ役のヘンリー・カヴィルと
テュークスベリー役のルイス・パートリッジ
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.9

対象的な姉妹がそれぞれ恋に落ちる。
分別ガチガチの姉の恋は遠回り。
多感な妹は突っ走り過ぎてやや重め。

女にとって結婚が全てと言っても過言ではない時代背景。
恋愛からすぐ結婚に直結しててなんだか必死
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チャタレイ夫人の恋人(2022年製作の映画)

3.5

エマ・コリンのチャタレイ夫人は妖艶な婦人というより綺麗な若妻。華奢過ぎて壊れそうだった。

森番オリバーとはじまった身体を求め合う逢引き一
肉欲から始まった純愛。

森番がああかっこよかったら世の夫人
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プリジョネイロ(2021年製作の映画)

3.7

マテウスの心境が変化していく様子は
一方的に責めることのできない辛さがあった。
仕事内容そのものに資本主義の光と影を感じたし
人は成功した者とそうでない者に分かれ
後者はその貧困さゆえ前者に従わざるを
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.0

サシャの目から大粒の涙がハラハラとこぼれ落ちる。
生れてまだ数年なのに
小さな体で大きな葛藤を抱えていた。

お母さんと家族の彼女を包む大きな愛が素敵で
それだけで見てよかったと思えるほど。

バレエ
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はちどり(2018年製作の映画)

5.0

巨大なマンションの中で
我が家を間違うというウニの混乱から始まる。

高圧的な父親に対し敬語を使うウニとふたりの兄弟。
自分の子供に「恥ずかしい」だの「クソアマ」だの平気で言う父親。
その本人は妻と共
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名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

3.5

心療療法士が青年を厚生していく感動のストーリーだと思っていたが、単なるそっち系の話ではなかった。

少年院移動してきた主人公エリックはアンガーマネジメント力が低すぎる。とにかくすぐ切れる。そして頭は良
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グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

4.0

大人の私より長く生きる若い世代のために
できることはちゃんとやりたい。
今が良ければそれでいいじゃなくて。

デモに参加している若者が
「私には夢がある」とプラカードに書いていた。
将来その夢をちゃん
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.6

モーゼスのような危ない男が
娘のまわり彷徨いてたら警察に相談するかも。
でも実は若い時はああいう破滅的な変わり者の男に惹かれてた。
さておき、
ミラは彼女なりに死への恐れと戦ってた。
泣き叫ぶでもなく
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魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)

4.2

「おまえは生きろ。」

自分の親を撃ち殺さなければならない
あまりにも壮絶な少女の運命に言葉を失う。
麻薬のような樹液を飲まされ亡霊を見るようになり魔女になったコモナ。
白塗りの亡霊と過酷な現実のコン
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.9

日本で言うと明治時代の作品らしい。
人が月に旅行するという夢を映像化した
そのイマジネーション力がとても凄い。
ユニークで華やか。
傷んだフィルムを修復するのはとても大変だったとか。
時を超えて、お家
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.8

フランクのお父さんの反応は見てて本当に辛かった。
お父さん自身が実は怯えてるようで辛い。
自分の子供をちゃんと愛したかったに決まってる。
にしてもあの遺言はきつい。
フランクが辛すぎる過去と共に
なん
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.5

アントニオの娘ジェシーへの愛が
深く伝わってくるところから始まる。
ジェシーもアントニオを
ダディとして慕っていて絆はとても強い。

生みの母親への想いをずっと抱えて生きてきたんだろう。
パーカーとの
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

とっつきにくいと思いきや
ストーリーとしてはとてもシンプル。

だけど、この非現実的なものを私なりに噛み砕いて
何らかの意味を持たせることはできなかった。
難しい作品と言ってしまっていいのか?
ただこ
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

熱を帯びた数々のレビューを確かめに映画館まで足を運んだ。
『バーフバリ』は観ていたので期待大。

凄いのヒトコト。
冒頭のラーマのシーン
(執拗に暴動の首謀者を追いかける)から
もう、そのヤバさに気づ
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ザッハトルテ(2022年製作の映画)

4.5

「愛は探すものじゃない
 愛があなたを見つけるのよ」

王道のラブコメということで一旦躊躇。
結果、みてよかったー!
何て素敵な映画なの。

主人公カールが出会ってしまった運命の人、ニニ。
どういうわ
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ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

4.0

漁師の歌でいきなり気持ちが切り替わる。

小さな街の中で起きた殺人事件から
こぼれ出てきた女達の事情。
静かに不穏。
ただただ見守るように観る。

背景にあくまで脇役の男達がいる。
『Blow the
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

ゴーストバスターズは
小学生の時、映画館に見に行った気がするが
実は、残念ながら内容はあまり覚えてない。ゴメンナサイ。
それでも今作品はちゃんと楽しめた。
ラストに向かって盛り上がって行く感じに作られ
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ゴーストバスターズ エクステンデッド・エディション(2016年製作の映画)

3.6

リブート版ということで
本家ゴーストバスターズからは
頭切り替えて見た方がいいかも。
アメリカでは厳しいバッシングもあったらしい。

しっかりアメリカンゲス女コメディ♪
クリステン・ウィグがやっぱりお
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.4

やさぐれシィちゃん結構好きだった。
ブラック企業に勤めちゃうあたりとか。
思考じゃなくて
その場の感情で動いちゃうところとか。

シィちゃんの中で
救いたくても救いきれなかったブロークンマリコ。
それ
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恋のトルティーヤスープ(2001年製作の映画)

3.4

食べ物と雰囲気だけでこの冬の寒さ忘れそう。
食卓は家族そのもの。
仕事して恋もして
食べて踊って
笑って泣いて。
みんな生きてるね。

エリザベス・ペーニャ懐かしかった。
『ニューヨーク東8番街の奇跡
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聖なる証(2022年製作の映画)

4.1

「物語があっての私」
真実は各々の物語の中に存在している。
それぞれの主観を通して。
それぞれが信じている世界の中で
真実なんてもはやひとつではない。

とある不都合な真実は
奇跡という物語に書き換え
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.7

何故か今年に入って
結末ひっくり返る映画にあたり続けてますが
これはちょっとショック強め。

1+1=1の意味が分かった時
数奇すぎる運命を
私なら到底受け入れられる気がしない。

※ノンフィクション
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

前半は
控えめな女の子エロイーズと
華やかで美しいサンディの
それぞれの夢とその可能性に当たり感大。

だったのだがーー
思わぬ展開にどんどん苦しくなってしまった。
エロイーズはあんなに霊感が強いのに
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

街中が顔見知り。
居心地のよかったベルファストに
訪れた変化とそれぞれの選択。

現代にも共通するようなメッセージを感じた。

最後のおばあちゃんのセリフ、
「Go. Go now. Don't lo
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フォー・グッド・デイズ/母と娘の4日間 ~あなたを守るために~(2020年製作の映画)

3.5

オピオイド鎮痛薬からの薬物中毒。
怖い。
『ベン・イズ・バック』のベンもそうだった。
双方とも母親が必死で戦ってた。

問題は彼女の甘え、意志の弱さではなく
この薬物が人格を崩壊させる、ということ。
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