なぜタイ?と思うが、「キル・ビル」の誤読されたエキゾチックな東洋をベースに、「ロスト・イン・トランスレーション」のナチュラルな異邦人感覚をプラスして、人と人の相入れなさと距離を強調する舞台としてハマっ>>続きを読む
過剰な様式美にあふれた男子映画なのに、フェミニンなノリもある。ゴズリングのせいなのか、車が主役級なのにスピードに淫する感じが画面からまったく伝わらないからか。
ジョン・カーペンターズを思わせる単純な>>続きを読む
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隅々にまで細やかな演出が行き届いていて、破綻や乱れがない。それをつまらないと思う人もいるだろう。
都に着いて目覚め、ブラインド風の覆いから外を覗くかぐや姫。里山の解放的な家屋と違い、囲われた存在とな>>続きを読む
住んでみたい( or みたくない)と思えるリアルで薄汚れた未来都市をおそらく初めて視覚化した映画(のぞく「メトロポリス」)。
リドリー・スコットは、メビウスのSF漫画「ロング・トゥモロー」を元ネタに>>続きを読む
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すべてを語らないことで生じる曖昧さや余白や機微の豊かさ。純度120%の宮崎映画。
堀越二郎は「トトロ」のパパやホームズ、さらにはレプカやムスカやカリオストロ伯爵といったインテリメガネ男子の系譜に連な>>続きを読む
リドリー・スコット、ダン・オバノン、H・R・ギーガーと、三者が「デューン」企画の頓挫のあとで作り上げた傑作。
エイリアンが登場するカットは驚くほど少ない。ノストロモ号の船員間で、階級差別、女性差別、>>続きを読む
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宇宙服やクルーザーやタコみたいなモンスターや青白い異星人、往年のパルプ・フィクションSF雑誌の表紙を飾ったチープでレトロなルックを半世紀後に蘇らせたような燻し銀の美麗な「絵」は魅力的。
エイリアンに>>続きを読む
夜の工場、夜の草むら、昼のトンネル、ラストの土管。近代化していく韓国の土壌から立ち上る濃密で不可解な闇。
事件が解決しないまま時が過ぎていくという無常感とやるせなさは、「ゾディアック」に通じる。>>続きを読む
「ゾディアック」「ベンジャミン・バトン」としばらく過去に題材を求めてきたフィンチャーが、フレッシュな時事ネタを得意のクイックなカットさばきで見せる。
もうどんなテーマでも撮れるぜという余裕すら感じる>>続きを読む
宮崎駿によるヴィランが登場するエンタメ路線としては「ラピュタ」や「コナン」と双璧。
序盤から中盤までの緩急自在な流れは完璧で、映画史に残りそうなカーチェスも含め、大衆娯楽映画のお手本と言える。
大>>続きを読む