沖縄が戦中戦後、そして現在もアメリカの属国たる日本政府に蹂躙されてきたことがよく分かる。そして日本人のほとんどすべてが「沖縄」の問題として扱って、差別的に無視してきた事がその背景にはある。
「沖縄」>>続きを読む
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一途に誰かに強い想いを寄せ、その想いが日常を越えていく。そんな3組のオムニバス。
ピュアで深く、だからこそ外れていく。世間の常識では測れないのが想いの深さ。それを北野武が美しく切ない>>続きを読む
不安や苦痛に耐える。もともと人生は辛いもの。幸せに満ちてはいない。それに耐えてのり越えていく力が人間にはある。きっと大丈夫。
韓国の黒歴史。それをしっかりと描くところが対比的に感心する。日本とは大違いだろう。やはり彼らは自分たちで勝ち取った民主主義を絶対に手放さないという意志を感じる。
なかなかの奇想天外さ。ここまで突き抜けると面白い。結果的には話がシンプルなので、次作はどうするんだろう。少し心配になったw
設定がそこそこ込み入っていて、それについていくのが大変。展開が早いのはいいのだけれど、伏線なのか判別できないところがあると、ラストの面白みが薄くなる。
ともあれサスペンス的な要素と機転を効かせて障害>>続きを読む
70年初頭のアメリカ。ベトナム戦争の残滓や民主主義を掲げる国家も権威主義的で自由を阻害するところもたくさんあった。
そんな中での行き場のない静かな憤りやエネルギーを暴走という表現で成し遂げる。そんな>>続きを読む
まさに奴隷。飯炊き女、性奴隷、自由意志の否定。生理への偏見や男尊女卑も極めてひどい。
これはインドの地方に限ったことなのかそれともインド全体の風習なのか。
嫁にきた女性が食事を作り続ける台所のシー>>続きを読む
どんだけ、「狩れば」気が済むねん。次から次へとウォームのごとく湧き出るキラーに反撃。ハラハラを越えて、むしろワクワクしてくる。
シンプルで繰り返しが多い重低音が響く音楽のようだ。それもどんどん癖にな>>続きを読む
日本映画専門チャンネル
ユーモアとペーソス。伊丹十三作品ならではだ。
肉体の維持こそが生きることではない。治療と延命も違う。死は決して苦しいものではない。次のドアを開けて、そこに入る。その人との関係性>>続きを読む
面白すぎる。ロジカルな対話に見えてエモーショナル。構築的に見えて、脱構築。予定調和に見えて、ランダム。
一瞬一瞬が相手の反応によってダイナミックに揺れ動く。背景は静かだが心模様は到達点が分からないま>>続きを読む
韓国映画はなかなか残酷だ。天国と地獄を同時に味わわせる。可憐と悪徳。健気と強欲。利他と利己。イノセントとスノッブ。ドラマチックだが、気持ちの落ち着かせる場所に迷う。
健気な生き方に完全に涙腺がやられ>>続きを読む
ラストがなかなか粋。シンプルなクライムアクションものかと思いきや、人間関係の彩がからまりそこも楽しめた。
ソル・ギャング。渋い演技には痺れる。
超人的なシューティング・ゲームを観ているよう。荒唐無稽もここまで来ると逆にリアリティを感じる。何かしらの必然が見えてくる。同化や共感というよりは、そこに居て闘いをともに味わってる。そんな臨場感。スカッ>>続きを読む
当時のアメリカの精神病院の様子も垣間見える。実際にはもっと過酷な環境であったのは想像に難くないが、看護士と患者の関係性も含めて興味深い。
ストーリーとしてはあまり感心は出来なかったかな。設定と主題の>>続きを読む
痛みを感じる。かなり痛烈に。けどクセになる。殺す根拠と復讐劇はどうみても見合わないけれど、どこか納得してしまう。
スタイルを持って誠実に人生を貫く。彼のファッションの魅力はそうした姿勢にこそある。他人から見た変化は彼にとっては必要不可欠な道程なのだ。
その意味では彼にとってはファッションはビジネスでもなければ成>>続きを読む
アメリカの戦後の精神病棟のあり方がわかる。幼児期のトラウマ、父母との関係など精神分析の要素が深く伺える。閉鎖病棟や病状によっての区分け、合議制なども取り入れていたのは当時としては先進的。
映画として>>続きを読む
独特なリアリティ。先が読めないサスペンスもある。背景には第二次大戦状況下でのソビエトの暗い環境もある。オチもそうなの⁈という流れでもあった。
緊迫した映像と緻密なシナリオ。じっくり鑑賞したい作品。
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祖母が亡くなり、父母とともに森深いところにある実家の片付けに戻った8歳の娘。
そこで同い年の女の子と森で出会う。
どうやらそのコは23年前の母だった。
とても奇妙な設定ながら、物語世>>続きを読む
寡黙な仕立て屋。なかなかペーソスとユーモアのある佳作。彼を取り巻く子ども、女、子ども、老人がすばらしい。
先天異常による水頭症。家族を含め周りの人達がほんとうに優しい。
病や障害に対する意識が途上国のほうが排除の論理ではなく、いたわって共生していこうとみえる。
昭和12年当時の陸軍士官学校を描くドキュメンタリー。日活。
国威発揚のドキュメンタリーの典型か。久米明さんのナレーションが懐かしい。
勇気と希望を与えられる。女性史はほぼ男性優位な世の中との闘いの歴史でもありる。そして必ずその壁を打ち破ってきた勇敢で知的な女性がいたことの証明でもある。
本作は女性宇宙飛行士が誕生する大きな礎となっ>>続きを読む
小さな事で出会い。小さな勇気。小さなきっかけ。小さな想い。小さな失敗。小さな日々。小さな匂い。小さな別れ。
芦田愛菜と宮本信子だからこその世界。小さなことに気づき、ことほぎ、大切にして愛する。生きる>>続きを読む
粋だ。構成、台詞、配役の関係性、アクションの間、音楽。どれも粋である。
ハードボイルドな作品でもある。寡黙で知的。一切、余計なことがない。
92分という時間でこれだけの興奮と余韻を残すとは驚きだ。>>続きを読む
映画としてのドラマティックさは充分。エキセントリックな主人公の行動には展開としても悩まされる。なんども偽の奇跡をするのはほんとうは何の意味があるのか。最後まで分からなかった。またレズビアンと宗教の関係>>続きを読む
差別や偏見の連鎖。当事者置いてけぼりの正義感の連鎖。
この鎖のひとつにならないことを肝に銘じたい。
作品としては断片が散りばめられたまま、回収されずに終わった感がある。それを余韻と取るか、破綻と取る>>続きを読む
想像を越えてドラマティック。冒頭からの流れではまったく思いもよらないところに着地していた。
主人公も少しずつ大人になっていってる気がした。また特殊な能力が祖母から孫、その子どもへと繋がるところも程よ>>続きを読む
あきらめ症候群。昏睡状態が半年から数年続く。難民の子どもが発症する。仮病や親に毒を盛られたなどの風評被害もあった。スェーデンではこの3年で200件を越えるという。まさに現代の眠り姫。
そこには不安や>>続きを読む
信じたいもの、成したいもの、見たいもの。たしかにそれが映画なのかもしれない。
不足を埋めるためでもなく、自分らしくいられるもの。コレも響くなぁ。もっともっと、ではなく、ほんとうに欲しいものだけでよい>>続きを読む
三部構成がそれぞれ後半に向けてのレイヤーとなっていてユニーク。ドタバタなユーモアと皮肉、シリアスが混在していて深みと軽みの両方楽しめた。映画作品としてのドラマツルギー満載。
ラストシーンは考えさせる>>続きを読む
静謐。深い想い。喪失と再生。優れた文学や映画などの作品ではこの3つが揃っていることは重要だ。
裏返すとなんだかうるさくて底が浅くて現実が何も変わらないようなものは取るに足らないつまらないものだ。わた>>続きを読む
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弔うということ。生きるということ。誰かと関係していくこと。誰かを想うこと。
少し間の抜けたキャラ設定の「牧本」さんだからこその人との関わりが、孤独死という事件や様相をほんわかと深いも>>続きを読む