ささんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さ

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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

売れない脚本家のジョー・ギリスが、迷い込んだかつての映画スター、ノーマ・デズモンドのお屋敷から脱出しようとする話。

ジョーはプール付きの家をゲットすることが夢だった。でも一日にして仕事もお金も家も手
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炎上(1958年製作の映画)

4.2

美しいものへの執着。

仲代達矢の生きる力みたいな眼力に圧倒された。

ひとつの事件のこと、関わる人びとの心情について、目一杯に想像力を巡らせた豊かな映画。役者の演技もすごい。市川雷蔵の目の演技もすご
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沈まぬ太陽(2009年製作の映画)

3.4

途中からテレビ放送で見た。

ラストシーンの太陽が赤くてよかった。太陽が沈む旨のセリフも良かったんだけど何だっけ…。

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

めちゃワールドワイドな視点。いや、ワールドを超えてるか。惑星レベルの話が輪廻してた。

吹き替えのセリフが日本語としておもしろかった。内容は色々と説明してくれるので、日本映画との違いを感じるなど。
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.9

みんな芸達者!!!

困ってるときは助けを求める。そしたら誰かが手を差し伸べてくれる。力を合わせれば何でもできる。同じ方向を向いていれば大丈夫、人生何でも来い!みたいな勇気をもれなくもらえます。

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砂の器(1974年製作の映画)

4.3

圧倒的な映像美。写真が動いている。

芸術家にとっては作品が全て、という旨の台詞がよかった。

人間がものごとの本質にたどり着くまでの粘り強さ。目に宿る光。真実に気がついたときの丹波哲郎の顔がよかった
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破戒(1962年製作の映画)

4.5

見てよかった…素晴らしかった…
色々と説明しすぎないところがよかった。

厳しい北陸(?)の冬景色、
(※舞台は信州らしい)
そこで粛々と暮らす人々、
みんなあまり自分の話をしない。

みんな、積み上
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メル・ブルックスの大脱走(1983年製作の映画)

3.5

危機を脱出するにはユーモアしかない。他のメルブルックス作品に比べて、ナチスドイツへの憎しみが出ている気がした。コメディって、悲しみや苦しみの土台の上に成り立っているんだと思った。社会の彫刻としての演劇>>続きを読む

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

4.0

嵐のような人生…疲れた…こんな恋愛してたら身がもたない。ぜったい自分では体験できないので、映画でみせてもらえてありがたかった。投石を一生根に持って仕返ししにくる男もいるので、いじわるはやめた方がいいと>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.1

人違いで殺されそうになる!人違いの疑惑がんばっても全然解けない!さらには飛行機にまで追いかけられる!どうしようもないのでもう逃げるしかない!頑張っているうちに美女をゲット。ピンチはチャンスなのであった>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.7

おもしろかった〜!!!

見終わった直後、なぜか走りたくなったため、街を走って帰った。

野心家ナポレオン、2回も国外へ追放されるも絶対に諦めずフランスに帰還。なんという野心家なんだ!執念がやばい。荒
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

3.8

深い知見を持つローマ教皇の話、つい聞き入ってしまう。世界中の貧しき人々の声に耳を傾けている姿が印象的だった。国によっては(ブラジルだったかな?)狂乱の渦の中に迎え入れられていて、スーパースターだった。>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

Eテレで岩井俊二のドキュメンタリーを見ました。放送を見てすぐに映画館へ。夏彦の罪の意識に胸が痛んだ。12年の歳月。あの時の記憶や感情に、少しずつでも手を触れる時期が来たのだろうか。

震災の日から恋人
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フレディ・マーキュリー:キング・オブ・クイーン(2018年製作の映画)

3.2

『ボテミアン・ラプソディ』や『キラー・クイーン』が生まれた経緯を、当時を知る関係者から聞けてよかった。自分がアウトサイダーだと昔から気づいていたフレディ・マーキュリー。今や、彼のキャラクターそのものが>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

初スコセッシ。圧倒されて帰りの電車間違えた。先住民のオセージ族が持つ豊かな文化と苦難の歴史を教えてもらえたので、見て正解だった。命名された名は誰にもは奪えないという考え方や、自然とともに在る生き方にシ>>続きを読む

(1985年製作の映画)

4.2

ジャパニーズホラー!?!?
コメディ!?
マッド老人。
動く絵画。日本の大自然と季節感。
セリフがいい。

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.9

圧巻のアクションシーン。キャラクターがみんな魅力的。セリフもいい。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.6

一瞬も目が離せなかった。見事な脚本。キャラクターが進化していく過程がよく描かれている。ロードムービーの真髄がここに、、、。好き。

(2017年製作の映画)

3.8

目に見えるものを説明することの難しさ。無意識に入り込んでしまう語り手の主観。ものごとをフラットに語ることはできるのか?

名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

4.2

コナン、こんなにも鋭く現代社会を切り取った作品だったのか!?コナンの最新作さえ見ていれば、きっと時代について行ける。コナンはマスメディア。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.6

陪審員×12。容疑者の死刑を考え直そうと訴える1人の男。1vs11。四面楚歌。密室の中で行われる見事な会話劇。裁判の公平性とは。

旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.4

両親からの旅立ちの時。切ない。目覚める恋と自我。夢は人生を変える。

舟を編む(2013年製作の映画)

4.8

間がいい。松田龍平にハマりそう。古い言葉も新しい言葉も大切に知っていきたい。辞書にも個性があるのね。紙を触りたくなった。良い。

汚れなき悪戯(1955年製作の映画)

3.6

プロテスタントが弾圧されていた時代なのかな?偶像が2階の部屋に置き去りにされていた。生きていくためには、パンとワインと語り合える友達が必要。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

吹き替え版。エリック王子にときめく。恋した。舞台はカリブ海の島かな?脱植民地主義を感じ取った。新解釈リトルマーメイド。

七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

みんなヒーロー!
毎年一度は見たい。
「オメー馬だろーが!!」とドンキー的な馬に向かって言うセリフが面白かった。

第三の男(1949年製作の映画)

3.6

影が伸びる描写が良い。
第三の男はお前だったのか感にガッツポーズ。
手に汗握る下水道チェイシング。
人望は大事。酒はよくない。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

「菊と刀」のごとく暴かれてゆくニッポンの姿。ハラキリの精神性は、いまの自分にも流れているのだろうか。坂本龍一がほぼ全編英語で演技しているのがすごい!

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.5

美少年を見ることへの罪の意識。
身体も精神も苛まれ、そしてベニスに死す。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「いなくなったら嫌だよ」の一言を聞くためだけにもう一回見に行きたい。

全てはこの一言のための序章だったのか〜!!!というカタルシス感。インティマシーコーディネーターが入っていたのも良かった。一瞬で壊
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飼育(1961年製作の映画)

3.7

ニッポンの嫌な部分の煮凝りだった。
黒人捕虜を「飼育」することになった部落の人々。

みんなが良ければそれでいい。
誰かがやってくれる。
水に流す。
その場の空気。

責任をなすりつけあう習性は、日本
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ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち(2023年製作の映画)

3.5

ハイチ人の家族が、アメリカを目指して「死のジャングル」を越える。

ハイチでは大統領が暗殺され、政治が不安定だ。産業もほぼなく、経済的に行き詰まっている。「時の政権の影響を受けてしまうのは、いつでも立
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アフガン・ドラッグトレイル(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ撤退後のアフガニスタンで、麻薬が蔓延している。特に、貧困層の麻薬依存が深刻だ。

この問題に対処するため、現在アフガニスタンの政権を掌握しているタリバンが、麻薬依存者を取り締まっている。映画は
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.0

本屋さんのおじいさんが少年に紹介する本のチョイスが素晴らしい。おいじさんの金言の数々が胸に刺さる。本は自分の体にじっくりと浸透させるもの。その価値はお金には変えられない、人生の経験だ。
読書は、ものの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全身で感じるエンジン音に大興奮、IMAXで見て良かったと思いました。

敵国として明らかにイランが示唆されていることに驚きました。(日本では政治とエンターテイメントは切り離されているように思うので。気
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

ほとんど直接的な描写はないのに、映像から官能的な雰囲気を感じてドキドキしてしまった。

市場に並ぶ魚の目や、家で捌かれる魚の描写に、さっきまで生きていた命がそこにあることの生々しさを感じた。

生と死
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