eyebwさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

Einsteinの問いかけに対して、Oppenheimer が ”I believe we did.” と答える最後のセリフがすさまじい。今生きている人類のほとんどにとって核兵器の存在する(そして複数>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

派手な設定や人目を驚かす道具立て、極彩色の世界観をいったん脇に置けば、古典的な少女の成長物語、ビルドゥングスロマーンで、意外に突飛なことは起こらないし、安心して楽しめる。女性に対する抑圧に服従するので>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

マトリックス4作目。舞台となるLAをモチーフにした架空都市はtoo good to be trueな虚飾感はあるものの、それも含めてやや陳腐かも。また、前3作では「預言者」「鍵職人」「双子」といったサ>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

競争社会の底辺ですり潰されてしまう若者を通じて、「競争社会」の内実を丁寧に紐解く作品。事件の前後で二部に分かれる構成になっていて、高校生ソヒが主人公の第一部では、彼女を実習生として受け入れるコールセン>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.5

フェミニズム、ロマンティック・ラブ・イデオロギー、そしてシスターフッドについての(押さえるべき点をそつなく押さえているという良い意味で)教科書のような映画だ。と思いながら見ていたが、紙芝居のくだり、そ>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.0

身じろぎしない後頭部、目元をつぶした似顔絵、電源のついていない黒いテレビ画面にぼんやり反射する顔。「この人は誰なのか?」という謎解きの過程で、「私は誰なのか?」という問いが浮かび上がる。

親は親、子
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.5

カウリスマキ作品は初めて。ヘルシンキの在住、かつ舞台になってる地域は近所なので、馴染み深い場所がばんばん登場する。主人公のような警備員もよくいる感じ。しかし、ヘルシンキって2006年くらいはこんな雰囲>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

これこれこれ! こういうのが見たかったんですよ! 世界観も技術設定も映像も音楽も役者も最高です。宇宙規模のSFってスケールの感覚を合わせるのが難しい(LucasとJJ Abramsの決定的な差はそこ)>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.5

軽快なラブコメかと思いきや、中盤でほっこり系にギアシフト。前半の忙しなさと後半のゆったりとしたテンポのコントラストは見事。台湾各地の映像も美しい。でも後半の展開は気持ち悪くて僕はイマイチでした。

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.0

政治家の問題発言が炎上しようとも、権力を持つ男性たちが利権を回し合う構造から逸脱さえしなければ守られ、有権者は無関心。うんざりするような日本の政治状況をとことん皮肉る政治コメディ。主演の二人がはまって>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

花束みたいな恋をしたことがないのでよく分からなかったけど、資本主義的生産様式のもとでの労働者の自己疎外こそが問題なので、プロレタリア革命によって社会主義を実現するしかない!ってことかな…?

終わり方
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