村長が説明会で話したことがこの作品のテーマであったと思う。彼のいう下流部分にあたる芸能事務所の担当者達に感情移入をし過ぎてしまった。個人的にも無理のあるプロジェクトを担当したこともあり、あの二人のドラ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作「ケンとカズ」のノアール的な世界観を踏襲しながらエンタメ寄りな作品であった。時より笑ってしまう場面もあった。
レオン的な作品であると思ったが、個人的に違う印象を受けたのが、葵の存在であった。最後ま>>続きを読む
ストレンジャーシングス的な世界観で不思議な霊的な力によって、危機を脱するホラー的サスペンス的ファンタジー的なファミリームービーといった作品であった。
過去の遺恨に苦しめられ、それを清算するタクシードライバー的なダークヒーロー作品であった。
ひとりの少女が如何にして狂ってしまったか、痛々しいほど見せつけられる作品であった。
最後の最後まで見逃すことのできない作品であった。過去の美しい去就に耽溺してしまうことは誰しもにあるかもしれない。
その一方で過去を断ち切りいまや未来に向かって前向きに生きている人もいる。
たとえいまを>>続きを読む
ある一家の栄枯盛衰を描いた作品であった。家族の誇りというものは、いつか呪縛となってしまう。そして、そのことに向き合い解放される苦悩について描かれていた。
ストーリーとしては原子爆弾を開発した回顧録であるが、原子爆弾のアイディアを思いついた脳内のイメージや、実験の際の炎の火柱、実際にそれが戦争の場で使用されたときなどの映像がノーランでしか作れないものにな>>続きを読む
由緒正しい貴族の家に入り込んでやがて侵食していくバリーコーガンの演技が気味が悪くも美しく演じてみせていた。
前作から大きく成長していく主人公の姿に感銘を受けた。これを演じたシャラメの演技力が素晴らしい。
ストーリーとしては半端なところで終わってしまった感があるので第三作の制作にも期待したい。
とにかく真実をひた隠しに奔走する姿が馬鹿ばかしくて笑ってしまった。
エンディングでは最後まで何がリアルでフィクションなのか感情を揺さぶられた。
夫の死の容疑者となってしまった妻の真実を巡る会話劇に一瞬たりとも目が離せなかった。確かに絵的に大きなドラマが生まれる作品ではないが些細な演者の表情や環境音がストーリーの肝となっており作品に没入してしま>>続きを読む
黒人奴隷女性が非道い仕打ちを受けながらも己の尊厳を守るために日々を生き続け、社会と対峙していく。
ゴスペルやソウルをルーツとした音楽で生き生きと描いていた。
病というものに寄り添うのはどういうことか考えさせられる。山添と藤沢は互いの病の理解出来なさゆえに、理解に努めようとする。この態度こそが第三者に必要なことだと感じた。2人は友情関係さえあれど、その一線を>>続きを読む
初見であったがこのとき既に「アメリカンユートピア」に通ずる萌芽が生まれていたのであったと感じた。ただのライブコンサートではなくパフォーマンスアートへと昇華されていく種を観た。
ただただ過去を回顧する作品にも関わらず、ずっとどこか不穏な空気を纏っている作品であった。それは現代の主人公のムードがそのまま映像として表出しているかのようであった。
家族、親子という呪縛について描いた作品であった。アリアスター監督は前作、前々作においても逃れられないもの、家族や血縁といったことをテーマに作品を描いていた。
この作品では同じテーマでもブラックユーモア>>続きを読む
自我や自意識が構築されるのは環境による影響が大きいのだと感じた。
主人公も旅を重ねさまざまな人の考えに触れることで自我を再構築していく。
取り分け社会における女性というものについて、現代社会をエンパワ>>続きを読む
主人公に元気をもらえる作品であった。
人生に葉っぱ一枚なくても良い、生きてるだけで丸儲け、どんなに惨めであっても、と思えた。
近づくほどに遠のいていく「市子」という存在を追いかけるストーリーであった。
過去が明らかになるにつれ市子の心の闇に引き込まれていく。最後まで市子の去就に目が離せなかった。
大きなドラマは生まれないが淡々と質素に日々を続けることがまさに「PERFECT DAYS」であり美しかった。
原作のもつユーモラスな対話が引き継がれていて良かった。
また、原作と異なる部分やキャラクターが映画化において良かった。
エンディングでは感動的な感情にもなった。
アクアマンが自らを統治する存在としての意義を探し再定義する為のストーリーであった。
まさにサンクスギビングの日に家族で楽しく観るのがおすすめな景気いい作品だった。
これもまた呪いや信仰といった不可視のものに対して、人間は何が出来るのか、その翻弄される様を描いた作品であった。
昨今のホラー映画シーンで大きな問いとなっている信仰というものは人間の救いになるのか、問われている作品であった。
信仰を超越するものとして家族の愛というものであったりするのではないかと思う。
北野武監督の時代劇ということで派手な合戦ものというより、権力を巡る人間の巧妙なやり取りを描いていた。
従来の鬼太郎のアニメシリーズとは一線を画する犬神家の世界観をトランスファーしたようなノアールテイストの作品であることに驚かされた。
それと妖怪のファンタジーが合わさってくることが楽しかった。
ストーリ>>続きを読む
歴史上の偉大な人物ではなく、一人の女性に尽く翻弄されたときに情けのない一人の男性として描かれていたのが良かった。
個人的に驚いたのは当時の戦時下における被害者数の規模の大きさに驚いた。作品上でもその戦>>続きを読む
ありきたりなメリハリがない日常であったとしても、環境に左右されずに自分の存在意義は自分で定義することが大切だということを学んだ。
戦後とゴジラという組み合わせが素晴らしかったと思う。特に今回のゴジラの造形は恐ろしさをとても感じた。
主人公はゴジラという存在に畏怖するあまり自暴自棄になるが家族の構築のプロセスにおいて、人生の意味を>>続きを読む
ドラマ版を観ていなかった為、冒頭の展開や、ヒロイン三名に降りかかる不思議な展開の道理がなかなか理解出来ずに、置いてかれてしまった。
ドラマを観ていないためか、ミスマーベルのユーモラスなトーンも少し受け>>続きを読む
自分の想像にも及ばない価値観の人間がここにいるという言葉が胸に響いた。
自分も人を勝手に規定して決めつけてしまったことがありその過去を省みた。
このようにこの作品はこれまで人に対する言葉に対して、省み>>続きを読む
自分の清算されていない過去に対して、ひとは憤り苦しむ。そのときに如何に人は対峙するのか、それを受け止め他者を許すことが出来るのか、鑑賞者に問われていると感じた。
人は如何にして未来に向かって前に進み出>>続きを読む