yoichiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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狂った一頁(1926年製作の映画)

4.5

9月23日 高田世界館 カナザワ映画祭2019 生伴奏活弁付上映
1920年代の日本映画だが、精神病院を舞台に患者達の視点を映像化しているという、当時としてはとても先進的な内容。画面にぼんやりと白い幕
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.0

9月23日 高田世界館 カナザワ映画祭2019 生伴奏活弁付上映
ドイツ表現主義映画の名作を、片岡一郎さんの活弁で観る。セリフが時代がかっているのが、片岡風か。カリガリ博士は杖をつき、足を引きずって歩
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ザ・クランプス 精神病院ライブ(1981年製作の映画)

3.5

9月22日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
ロックバンド「ザ・クランプス」がカリフォルニアの精神病院でライブした模様を記録したドキュメンタリー。ボーカルの方が「ここの皆はき〇が〇だと聞いたけど、オ
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チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)

4.0

9月22日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
アメリカの医療刑務所に密着した、フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー。精神を病んだ犯罪者の皆さんが次々と登場するが、凶悪犯もいるし、ガタイのいい人
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南東から来た男(1986年製作の映画)

3.7

9月22日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
アルゼンチンのシュールなSF映画。精神病院に保護された「私は宇宙人だ」という男と、担当の精神医の関係がヒューマンドラマ風に描かれる。男は自称”宇宙人”だ
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猟奇殺人の夜(1980年製作の映画)

3.8

9月22日 高田世界館 カナザワ映画祭2019 邦題「夜の狩猟」
ビルに監禁されている少女にまつわる不条理劇みたいに見えて、最後まで観るとディストピアSFだったとわかる、フランスの鬼才ジャン・ローラン
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惨殺!(1963年製作の映画)

3.8

9月21日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
50~60年代にホラーで一世を風靡したハマーフィルムのサイコホラー。娘を暴行した男をバーナーで焼き殺した男を巡る話だが、観る者をミスリードするミステリー
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悪魔の生体実験(1956年製作の映画)

3.5

9月21日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
ベイジル・ラスボーン、ジョン・キャラダイン、ロン・チャニ―Jr.、ベラ・ルゴシ等のホラー俳優が出演したサイコ・スリラー。精神科医が地下室で手術を繰り返し
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マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか(1983年製作の映画)

2.5

9月21日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
スプラッタ・ムービー全盛の時代に公開されたニュージーランド製映画。作りは雑だが、ブームの最中の勢いのようなものがある。しかし、やはり今観るとキツい出来。

悪魔の凶暴パニック(1976年製作の映画)

3.5

9月21日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
突然頭がハゲ、狂って狂暴化するドラッグの恐怖を描いたサスペンス映画。主人公を演じているのが、後にエロチックな映画の巨匠になるザルマン・キングというのが興
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ショック・トリートメント(1981年製作の映画)

3.5

9月20日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
「ロッキー・ホラー・ショー」の続編だが、直接世界が繋がっているわけではない。TV局を通じて、視聴者を扇動するという、割合映画としてしっかりした構成。しか
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.5

9月20日 高田世界館 カナザワ映画祭2019
カナザワ映画祭では三度目の鑑賞。今回もファンクラブ「RIP'S」の皆さんがスクリーンの前でパフォーマンスを並行して行い、客席からもツッコミ、歓声が入る「
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東京キッド(1950年製作の映画)

3.6

9月16日 DVDで鑑賞
美空ひばりをフィーチャーした、歌謡喜劇映画。ひばりが「ただ一人の私の先生」と呼んだ師匠である川田晴久、花菱アチャコ、榎本健一など当時の喜劇人が色々と出演しているが、やはりイン
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日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声(1950年製作の映画)

4.0

9月15日 DVDで鑑賞
太平洋戦争中、末期的戦局となっているビルマ戦線を舞台に、学徒兵やインテリの兵士達が職業軍人にいびられ、死地へと追いやられる様を陰々滅々と描く反戦映画の古典。病気で動けなく兵士
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

9月13日 J-MAXシアター
タイトルの「むかしむかしのハリウッド」の通り、1960年代後半の映画界が曲がり角に差し掛かっていた時代を、落ち目の俳優の再起への奮闘を中心に描く。かなり長尺、ストーリー
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.7

9月12日 J-MAXシアター 日本語吹替版
元々アニメである作品を、何故わざわざ同じアニメの一種であるCGIでリメイクする必要があるのか?という疑問を持ちながら観に行った。
結論から言うと、精密なC
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.5

9月6日 J-MAXシアター 日本語吹替版
毎回「オモチャにとっての幸せは?」がテーマだが、今回はウッディの旅立ち。シリーズご無沙汰のボー・ピープがアクション無双な戦うヒロインになって復活し、持ち主の
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悲しき口笛(1949年製作の映画)

3.4

9月2日 DVDで鑑賞
美空ひばりのデビュー映画としても知られる歌謡映画。今見ると終戦直後の横浜でロケされた風景が珍しく、冒頭には道端で浮浪児に扮したひばりの姿も見られる。脇役の中に、復員兵上がりの日
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リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

3.9

9月1日 DVDで鑑賞
西部劇というよりも、騎兵隊という集団を一種の大きな家族として描き、その絆の素晴らしさを謳い上げるホーム・ドラマ調のウェスタン。軍務一筋の指揮官がハマり役のジョン・ウェイン、喧嘩
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

4.0

8月30日 J-MAXシアターで鑑賞
「ミュージカルは突然歌って踊るのはヘン!」というツッコミに対するアンサームービー。少女時代のトラウマで歌って踊る事を心理的に封印していた
ヒロインが催眠術のために
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南部に轟く太鼓(1951年製作の映画)

4.0

8月24日 DVDで鑑賞
南北戦争を舞台にした戦争映画だが、砲兵隊同士の戦いというのが珍しい。「未知との遭遇」でも知られるデビルズタワーの頂上に陣取り、眼下の鉄道を砲撃する南軍と、鉄道防衛のために射程
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裁きは終りぬ(1950年製作の映画)

4.2

8月23日 DVDで鑑賞
不治の病に侵された恋人を安楽死させ、自殺ほう助に問われた女性の裁判を舞台に、陪審員達の人間模様が秀逸な硬派のヒューマンドラマ。中産階級や農夫など様々な出自の陪審員が各々の価値
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

3.8

8月22日 DVDで鑑賞
ルイス・ブニュエルがメキシコのスラム街で生きる少年達を描いた作品だが、公開されるとメキシコ政府に抗議されたという。それも納得の内容で、スラムの少年達が盲人の老芸人を襲い、その
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.1

8月22日 J-MAXシアターで鑑賞 
日本海軍を戦闘ではなく、軍艦の設計図に焦点を当てて展開する、異色の軍隊映画。山本五十六が、大艦巨砲主義に凝り固まる海軍の主流派を論破するために数学の天才を招聘し
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マミイ(1930年製作の映画)

3.4

8月19日 DVDで鑑賞
戦前、ブロードウェイの大スターだったアル・ジョルスン主演の、ミンストレル一座を舞台にしたメロドラマ。ストーリーは一座内の恋模様で特筆することもないが、昔のミンストレル芸が見ら
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オードリー・ヘップバーンのモンテカルロへ行こう(1951年製作の映画)

3.4

8月15日 DVDで鑑賞
戦前戦後、フランスで有名だったジャズ指揮者のレイ・ヴァンチュラが自分のバンドをフィーチャーしたミュージカル・コメディ。赤ん坊の取り違え騒動とモンテカルロを舞台にした二組の恋模
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南仏夜話・夫(ハズ)は僞者(1951年製作の映画)

3.4

8月14日 DVDで鑑賞
ダニー・ケイの作品だが、コメディよりもラブロマンス寄りの内容で喜劇成分は少なめ。南仏を舞台に、ケイはフランス人飛行家とアメリカ人ボードビリアンの一人二役で、お互いのパートナー
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初恋(1951年製作の映画)

3.7

8月13日 DVDで鑑賞
オードリー・ヘップバーンはヒロインの妹役で出番少なめ。戦前のロンドンを舞台に、独裁国家から亡命してきた姉妹の姉が恋人を通じて、反政府組織のテロに関わっていく。この作品だと、独
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キング・コーエン(2017年製作の映画)

4.2

8月10日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019
予算は多くないが、捻りの利いたアイデアで見せるストーリーが作風の映画監督・プロデューサー、ラリー・コーエンの一代記を追ったドキュメンタリー。1950年
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ハイ・スクール・ウルフ(1981年製作の映画)

3.6

8月10日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019
1950年代、ルーマニアで狼男に噛まれて不老不死になった青年が1980年代の故郷に戻って来るという、ゆるゆるコメディ。全編まったりムードで進み、狼男が
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おばあちゃんは魔女(1989年製作の映画)

3.6

8月10日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019
B級だけどアイデア一杯の映画の巨匠、ラリー・コーエンのホラーコメディ。
家庭に潜入して、家族を破滅させる魔女をベティ・ディヴィスとバーバラ・カレラが一
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闇に囁くもの(2011年製作の映画)

4.2

8月9日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019
ラブクラフトの原作を、ファン有志の映画製作団体が原作の発表された年代の雰囲気を重視し、わざわざ白黒で撮影した作品。良い意味でメジャー作品だったら出来ない
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宇宙の彼方より(2010年製作の映画)

3.7

8月9日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019 邦題「宇宙からの色」
ラブクラフトの「異次元からの色彩」を、舞台を第二次大戦前から戦後の西ドイツに変えた、ドイツ映画。
全編ほぼモノクロ、静かなトーンで
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怪談呪いの霊魂(1963年製作の映画)

3.8

8月9日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019
ラブクラフトの「チャールズ・ウォードの奇妙な事件」の映画化作だが、中身を大胆にアレンジしていて、余りラブクラフト色はなく、むしろ原題を取ったエドガー・ア
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コール・オブ・クトゥルー(2005年製作の映画)

4.1

8月9日 池袋新文芸座 カナザワ映画祭2019 邦題「クトゥルーの呼び声」活弁上映版
原作者ラブクラフトのファン有志が、原作小説の発表時にもし映画化されていたら?というコンセプトで、白黒無声(音楽は入
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オリーヴの下に平和はない(1950年製作の映画)

3.9

8月8日 DVDで鑑賞
復員兵の農民が主人公である、クライムドラマ風味のイタリアン・ネオ・リアリズモ。戦争から帰って来たら、財産である自分の飼っていた羊達は村の有力者に奪われているし、恋人も親の借金の
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