yoichiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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破れ太鼓(1949年製作の映画)

3.5

10月29日 DVDで鑑賞
木下恵介監督が、時代劇スターの阪妻を初めて現代劇に起用した、ホームコメディ。一代でのし上がったワンマン社長とその家族を中心にしているが、現代劇の中で浮きそうな阪妻の古めかし
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踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

3.5

10月28日 DVDで鑑賞
24時間の休暇でニューヨークへ上陸した三人の水兵達の恋を、ニューヨークの名所などを織り交ぜながら、歌と踊りで見せる明朗ミュージカル。こんなものを昭和21年に見せられた日本人
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東京ジョー(1949年製作の映画)

3.5

10月27日 DVDで鑑賞

ハンフリー・ボガードが敗戦直後の東京で、日本の軍国主義者残党と対決!という、異色のノワール・サスペンス。実際に東京でロケされ、オープニングの富士山から、焼け野原になった東
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

10月25日 T-JOY長岡
音に反応し襲ってくる、恐るべき宇宙から来た生物によって、僅か三ヶ月弱で人類が壊滅させられた世界。田舎町でひっそり暮らす一家が音も声も出さすずに生き残っている様子を、ジリジ
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私を野球につれてって(1949年製作の映画)

3.5

10月23日 DVDで鑑賞
今ではメジャーリーグの試合中に観客が合唱する歌として知られている「Take Me out to the Ball Game」をモチーフにしたミュージカル・コメディ。この歌が
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硫黄島の砂(1949年製作の映画)

3.8

10月21日 DVDで鑑賞
ジョン・ウェインがお得意の役とも言うべき、軍隊の鬼軍曹を演じている戦争映画の古典。タイトルは「硫黄島」だが、実際には前半が新兵達の訓練、中盤がタラワ島への上陸、後半もハワイ
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ウィンナー・ワルツ/ウィーンからのワルツ(1934年製作の映画)

3.0

10月18日 DVDで鑑賞
ヒッチコック初期のメロドラマで、ヨハン・シュトラウス父子の確執と息子の恋、そして「美しき青きドナウ」の誕生秘話を組み合わせている。ヒロインは、この当時イギリスで人気のあるミ
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港のマリィ(1949年製作の映画)

3.5

10月18日 DVDで鑑賞
フランスの港町シェルブール近郊の鄙びた港町に住む少女と、少女の姉を愛人にしているレストランのオーナーとの関係、そしてそれに関わる人々の人間模様を微妙な距離感で描いた作品。オ
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秘境(1949年製作の映画)

3.9

10月16日 DVDで鑑賞
金鉱にまつわる人間の色と欲が交錯する、異色の西部劇。金鉱の金を見つけたドイツ移民の男、その金を目当てに男に近づくパン屋の女主人、無職で夫婦関係も破綻している夫の三人が、それ
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ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

3.0

10月15日 J-MAXとやま 日本語吹替版で鑑賞
ゴアなホラーで知られるイーライ・ロス監督のファミリー向けファンタジー。手堅い作りで安心して見られる作品。
ジャック・ブラックは安定のコメディ演技、ケ
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白鳥の死(1937年製作の映画)

3.0

10月15日 DVD
パリのオペラ座を舞台にした、バレエダンサー達の人間模様を描いた作品。このジュネス企画のDVDは、戦前公開時の字幕がそのままついているので、当時の字幕の言葉遣いがわかるのが大変貴重
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メリー(1931年製作の映画)

3.0

10月14日 DVD
前年に作られた「殺人!」のドイツ語版。トーキー初期で録音技術が低く、ダビングするよりも俳優を変えて撮影する方が手間がかからなかったらしく、この頃は一つの映画を俳優を変えて、複数の
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散り椿(2018年製作の映画)

3.5

10月11日 J-MAXシアター
原作は未読。キャメラマンでもある木村大作監督らしく、映像が美しい。椿の花を背景にした対決、日本家屋の襖や畳や柱の線を活かした画面構成、立山連峰を遠くに臨む遠景など、映
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お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)

4.0

10月10日 DVDで鑑賞
敗戦直後、没落華族のお嬢様と新興企業家の青年との、政略結婚から始まるロマコメ。今観るとお嬢様の反応にピンと来ない部分もあるが、この映画が作られる僅か数年前まで、日本が華族と
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娼婦マヤ(1949年製作の映画)

3.5

10月9日 DVDで鑑賞。
原作は戯曲だという、売春街の娼婦と船員の恋物語で、いわゆる社会の吹き溜まりの人間模様を描いているのだが、生々しいというよりもどこか神秘的なムードが漂う不思議な作品。ストーリ
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アパッチ族の最後(1949年製作の映画)

2.5

10月5日 DVDで鑑賞。
19世紀半ばのアリゾナの辺境を舞台に、駐屯する騎兵隊とアパッチ族との戦いを描く西部劇。90分足らずの尺に、インディアンにさらわれた姉を探す娘、DV夫に苦しむ妻に心を寄せる若
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

10月4日 J-MAXシアター
 ファンタジーと銘打たれているが、実際は異次元テーマのSF。聡明だが人の心の機微に疎い"天才くん"タイプの少年が、憧れのお姉さんと共に町に起こる謎に挑むというストーリー
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.6

10月4日 J-MAXシアター
20世紀前半のソ連に君臨した、もしかしたら20世紀最悪の独裁者かもしれないスターリンの死を巡る側近達の暗闘をブラックユーモアたっぷりに描いたコメディの快作。冒頭、スター
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.8

10月3日 DVDで鑑賞。
黒澤明と三船敏郎の初顔合わせ。焼跡に生まれたマーケットを仕切る野心家のやくざの存在が三船だが、とにかく若くてスマート。後年の重厚さよりもシャープさが際立つ。この敗戦直後、ま
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.7

9月27日 J-MAXシアター
原作はジュブナイル、ファミリー作品なキャラデザ、という明るくほのぼのな話かと思うと、確かにそうなんだが、テーマは「生と死、喪失と癒し」。
事故で両親を失い、心の傷を抱え
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.8

9月27日 J-MAXシアター
 ネイティブ・アメリカン居留地という、アメリカの中にある特殊な地域の孕む闇をテーマにした、社会派サスペンス。一応謎解きの体裁を取っているが、肝はアメリカの中で居留地とい
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

4.5

9月17日 J-MAXシアター
 プレデター・シリーズの中では、オブビートなギャグ感覚が光る異色の作品。今回プレデターに立ち向うのがPTSDを抱えた元兵士達という捻ったキャラ設定が、随所にギャグを生ん
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.8

9月15日 DVDで鑑賞。
イタリアン・リアリズモの傑作だが、とにかく辛く、哀しい作品。
終戦直後のイタリアには、こういう哀しい出来事が沢山起きていたのだろう。やっとありついた仕事を始めた途端に大事な
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

4.5

9月12日 J-MAXシアター
海のモンスター映画は、展開に制限があるし、水と特殊撮影は相性が悪いので、なかなか難しいものがあるが、これは快作だった。ほとんどが海中と海上が舞台で、巨大ザメ(しかも二匹
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.0

9月12日 J-MAXシアター。
マーヴルヒーロー映画の中でも異色のミニマムでほのぼのとした、さしずめ「ご町内」ヒーローもの。コミカルでアットホーム(テーマは家族の絆、だったりする)な作風だが、物の大
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美女と野獣(1946年製作の映画)

4.8

9月11日 DVDで鑑賞。
フランスの詩人ジャン・コクトーによる、元祖「美女と野獣」の映画。
今よりも劣悪な設備や環境であった、終戦直後のフランスでほとんど特殊技術も使わずに、これだけ誌的な映像を作り
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.5

9月9日 J-MAXシアター。
オーシャンズ・シリーズのスピン・オフというかリブートというか、オーシャンの妹が女性窃盗チームを結成して、宝石を奪取!というプロジェクトをスタイリッシュに見せるピカレスク
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南極のスコット(1948年製作の映画)

3.0

9月8日、DVDで鑑賞。
人類初の南極点到達を目指しながらも、志半ばで遭難、全滅したスコット探検隊を描いた作品。戦後すぐながらもカラーで撮影され、実際に南極で撮影した巨大な氷壁の映像もある(主なロケ地
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大人のためのグリム童話 手をなくした少女(2016年製作の映画)

4.0

8月19日、ユーロスペースで鑑賞。
まるで絵コンテを動かしているような不思議なアニメーション。グリム童話の幾つかの話をモチーフに、父親が富と引き換えに娘を手を悪魔に捧げるという血生臭い話だが、この娘が
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

9月6日、上越市J-MAXシアターで鑑賞。面白うて、やがて痛々しき、厨二病丸出しの文系女子の青春物語。舞台はニューヨークやロサンゼルスではなく、かといって田舎のスモールタウンでもない中途半端な規模の町>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.8

8月24日、上越市J-MAXシアターで鑑賞。妹が生まれて、家族の中で自分の位置が変わっていく小さな男の子の視点から、家族の過去と未来を辿っていく。テーマとしては「命は過去から未来へと繋がっている」だろ>>続きを読む

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