フォンザヲさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

フォンザヲ

フォンザヲ

映画(92)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

2.5

アメリカが荒れていますね。
2020年のBLMは記憶に新しく、トランプ退任の際はディープステイトや白人至上主義のような陰謀論が一気に加速し蔓延し、何が本当のことか分からなくなったりしました。
映画大国
>>続きを読む

デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-(2011年製作の映画)

2.5

暴力的で性的な描写ばかりの映画かと思えば、実際は内面の葛藤を丁寧に描く良作だった。
サダムフセインという言わずと知れた独裁者の息子(ボンクラの方)ウダイの影武者になったイラク兵の物語。
びっくりするほ
>>続きを読む

デンデラ(2011年製作の映画)

3.0

姥捨をモチーフに生きることとは何かを真剣に問う。
捨てられ、這い上がり、それでもまた打ち捨てられ、何度も何度も砕かれる希望。老婆たちは悟る。これこそが人生なのだ。勧善懲悪など御伽噺なのだ。現実は辛く醜
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

少しcomical、でもcreepyは特盛。

長く丁寧な前振りを乗り越えれば、一気に恐怖が押し寄せてくる。それはありがちなびっくり系の恐怖でもなく、また痛々しい暴力的な恐怖でもない。この映画の恐怖は
>>続きを読む

ディヴァイド(2011年製作の映画)

2.0

ジャケット、覚えにくいタイトルから間違えて何度も見てしまう映画。何度も見たいと思うほど面白くはない。
核戦争勃発後、地下シェルターに逃げ延びた人々のソリッドシチュエーション映画。
期待するような、dy
>>続きを読む

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

1.5

後半の編集に違和感が残る、これはこの手の韓国映画の特徴なのか。

前半の組み立ては一つ一つが丁寧に描かれているが、緊張感もあり、上質なスパイ映画かと思えば、それを回収するはずの後半、編集がとても雑で、
>>続きを読む

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

デンゼルワシントンが好きになる映画。

能ある鷹は爪を隠す。強い男は強さを隠す、そんな渋さ溢れるキャラクターを演じている。

酒に溺れた主人公、旧友に誘われて半ば自棄で受けたボディーガードの任務。落ち
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

短期記憶ができなくなった、悲しい男の話。

記憶をテーマに、その曖昧さを巧みに利用した脚本は素晴らしい。誰が本当のことを言っているのか、いや、そもそも信じるべき自分を疑うべきなのか。記憶を根拠に自分を
>>続きを読む

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

1.0

個人的に園子温作品はつまらないと感じる。何がつまらないかと言うと、ストーリーの弱さ、演出の下手さ、演者のある種台詞らしい台詞回し、ダサい音響、全てがミスリードを引き起こしたまま、散らかして終わるからで>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.8

個人的に名作扱い。世間的にはabnormalな作品なのだろうか。
地味な展開だが、告白の会話によって紡がれる幾重にも重なったレンジで作品を覆っている。
思わず素晴らしいと思うも、圧倒的な暴力に酔ってい
>>続きを読む

スターシップ9(2016年製作の映画)

3.1

秀作SF

ハリウッドのSF映像を期待すると、少々退屈に感じるかもしれないが、物語はよく作り込まれている。
B級作品ならば大オチに持ってくるような展開を、本作では起点として用いて構成されている。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

ロングショット、所謂長回しが話題を呼んだ本作。戦場の臨場感を巧く演出しているが、注目すべきは役者の演技だろう。
台詞こそ少ないが、表情で魅せる。手の震えや、荒い息、細かな点にまで意識がある。前評判無し
>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.0

二度目の鑑賞

アンジャッシュのネタのように掛け違いから人がどんどん死んでいく。
「馬鹿な大学生がキャンプへ行く」というお決まりのパターンから見事に派生させている。だが馬鹿と馬鹿の掛け合いなので、軌道
>>続きを読む

フューリアス 双剣の戦士(2017年製作の映画)

2.0

ロシア製作の時代劇。

15万のモンゴル軍に、七人の侍の如く肉弾戦を繰り広げる。

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

4.5

人間心理を抉るように描いた、異色ホラー。

it。heでもsheでもtheyでもない、「それ」が、夜になるとやってくる。なるほど、「夜」というのも、観賞後に「それ」が何であるか分かると頷ける。
アフタ
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

4.8

こんなJホラーを待っていた。

しかし、新たなJホラーの金字塔となるか。いや、ならない。異色過ぎる。

民俗学的要素、グロ要素、サイコ要素、視覚効果、あらゆる面で高水準な本作だが、その水準でホラー映画
>>続きを読む

ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

1.0

ソビエト連邦という国ならではの戦記もの。
長い。そして、つまらない。
文字と地図を見ている方が有意義である。

暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.9

秀逸なカメラワークとリアリズム。
間違いなく良作に入る本作。

まず、目を見張るのは、刑務所内の描写。
日本のヤクザとは違う、おどろおどろしい不気味さをもつ刺青の受刑者達。白人の主人公がもつ肌の色とコ
>>続きを読む

アフガン・レポート(2014年製作の映画)

4.0

実話を基に構成された良作。
特徴的なのは、戦争映画によくある兵士の会話シーンが豊富。
戦争映画は戦闘シーンよりも、下ネタやブラックジョークが大切だと思う。だれた兵士の日常を突如切り裂く戦闘シーン。この
>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

光州事件を描いた作品。後半の編集に違和感。

非常に丁寧に作られた作品だ。登場人物は軍部を除いて、皆血が通った人物として描かれている。この手の作品はどこまでが真実で、どこまでが創作なのかが曖昧である。
>>続きを読む

少女は悪魔を待ちわびて(2016年製作の映画)

4.0

「正義について考えてみたの」
「悪が勝つにはたった一つの条件しかない」
「ーーーそれは善民が何もしないこと」

この映画のメッセージは重い。それを感じさせないほど復讐劇は淡々と進んでいく。
なぜヒジュ
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

近年話題にもなっている本作。
1度目はNetflixで見たはず。やはりファーストインプレッションは凄まじいものがあった。
2度目はオチを知ってるので細部を注視。照明、特殊メイク、台詞、非常に細かな作り
>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.0

手の込んだ復讐劇よりも、これくらい簡潔な方が却って楽しいかも。

グロ度:⭐︎⭐︎⭐︎
ハラハラ度:⭐︎⭐︎⭐︎
ストーリー性:⭐︎
エロ度:⭐︎⭐︎⭐︎

タフでセクシーな女がクズ男共と死闘を繰り広
>>続きを読む

その怪物(2014年製作の映画)

4.5

久々に出会った良作!バイオレンスとコミカルの融合型スリラー映画。

サスペンスやスリラーで良作を量産している韓国映画だが、本作はその中でも一際異彩を感じる一本。
各登場人物に豊かな性格を持たせていて、
>>続きを読む

バチカン・テープ(2015年製作の映画)

2.5

題名からバチカン聖職者の変態趣味スナッフフィルムなどと想像した私は罪深き迷える子羊です🐏

悪魔祓いを題材にしたスタイリッシュな本格ホラー。評価が分かれそうな構成で、派手な儀式やバチカンのタブーなんか
>>続きを読む

エビデンス-全滅-(2013年製作の映画)

1.5

SAWシリーズを彷彿させるラスト10分間。
【ホラー指標】
グロ度:⭐︎⭐︎⭐︎
意外性:⭐︎⭐︎
興奮度:⭐︎
映像的なトリックは少なく、あくまで脚本で仕上げた作り。唸るほど巧妙でもなく、捻りを利か
>>続きを読む

バッド・ウェイヴ(2017年製作の映画)

4.0

鑑賞2回目。やっぱり大好き。
露出大好きおじさんブルースウィリスの真骨頂コメディー!

ブルース・ウィリスが渋いヴェニスの親父を演じる、ドタバタコメディー映画。ストリートカルチャーやカリフォルニアの多
>>続きを読む

ハドソン・ホーク(1990年製作の映画)

4.0

音楽にノッて犯罪。まだ見てないがベイビー・ドライバーが流行った時、真っ先にこの作品を思い出した。まるでミュージカルのような犯行シーンは鮮やかであり、コメディー映画なのにシックですらある。
駄作と罵られ
>>続きを読む

ハイエナ・ロード(2015年製作の映画)

2.5

鑑賞2回目
カナダ産戦争映画。題名から男臭い作品かと思いきや、ただの大衆映画だった。

“ghost(亡霊)”と呼ばれる伝説のパキスタン兵士がこの映画のkeyman。冒頭の主人公の部隊の戦闘シーンは掴
>>続きを読む

ファースト・キル(2017年製作の映画)

2.0

ブルース目当てで観る人が多いからなのか、がっかりな評判が目立つ本作。
アクション映画というよりもれっきとしたサスペンス映画。
田舎警官の汚職というありがちな展開は、いちいちネタバレを気にしなくとも誰で
>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.0

鑑賞2回目。
マイケルベイ十八番のド迫力映像で綴る13時間の奇跡。
非公式活動のため母国の支援を受けれないCIAとGRS(護衛部隊)が現地の反政府軍に襲撃される。
迫力ある映像を除けば、見所は少ない。
>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.0

ひたすら熱い(暑い)スナイパー戦が繰り広げられる。
敵に居場所がバレているが敵の位置は掴めない。相棒が撃たれて瀕死、自身も重症。遮蔽物は低い石壁ひとつ。

この絶体絶命の状況から敵スナイパーとのタイマ
>>続きを読む

パシフィック・ウォー(2016年製作の映画)

2.3

原爆をテニアン島まで運んだ米軍艦のお話。
サメと特攻兵器回天が登場する。
史実に忠実な作品で、ドキュメントも添えられている。軍当局の思惑で正当な評価が得られない米軍人捧げられた映画。
戦闘に関しては旧
>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

Sicario待望の続編!!!監督の変更があったものの脚本と緊張感あるカメラワークはそのまま引き継がれ、必ず痺れる作品。
前作よりも社会的な背景を前面に出している。同時に前作で見られなかったようなアレ
>>続きを読む

クロッシング・ウォー 決断の瞬間(2014年製作の映画)

4.0

原題”inbetween world”ー直訳すれば仲介者の世界?

戦闘シーンは少ないものの、戦争ドラマとして非常に素晴らしい作品。
ドイツ軍とパキスタン自警団と敵対勢力と現地市民の四つの世界を交えて
>>続きを読む