ななみさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ななみ

ななみ

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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.6

物語の舞台自体は現実とかけ離れたところにあるわけではないはずなのに、俗世と切り取られたようなファンタジーのような神秘的なような。

鉄コン筋クリートが好きな人は絶対ハマる街並みと色彩感。
青と赤と黄と
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

設定は分かる。
でも、なるほど、恐竜かっこいい映画というよりは、人間の愚かさがメインの映画になっていくのかぁ、と思った。

とりあえずオーウェンはかっこよすぎでめちゃくちゃ惚れました

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

ティモシーがひたすら美しい映画。

薬物は、日本じゃ普通に生きていればワイドショーの向こうの話でしかない。だから私としては現実味がなかったけど、アメリカではそうじゃないんだろう。

お父さんの息子に対
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

テルコにもマモちゃんにも仲原にも葉子にも共感できすぎてぐさぐさ刺さった作品。

テルコも仲原も、相手のためにしてあげているつもりでも、実はそれは自分がそうしたいからやってることだったり、自分を守るため
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

個性と性格と環境と病気
赤と青
分かってほしい、見透かされると怖い

酔っ払っている様子も、ブレーカーが落ちた後の暗闇に怯える様子も、走りながら溢れる微笑みも、趣里の演技がすごい。
多くを語らない津奈
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

-

子供の眼差しは強くて清くて、だけどそれが大人の理不尽によって踏みにじられることが悲しかった。
水の音や落ち葉を踏む音。劇中の音楽も美しかったけれど、それ以上に自然の中の音が耳に心地よかった。

溶けて
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パディントン(2014年製作の映画)

3.7

ひたすらパディントンが可愛い映画
白黒の映像からの「マーマレードの日」が色鮮やかでまばゆい。
ロンドンの街についてからも音楽や演出が物語に花を添えていて、観ていてほっこりハラハラドキドキ楽しかったです
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

最高にロックだった…。
スクリーンの向こう側にいる大観衆の1人になった気持ちで見た最後のライブシーン。
鳥肌に次ぐ鳥肌。心が揺さぶられるって、ああいうことなんだろうなあ。
そんな臨場感いっぱいの、作る
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.8

さすがのディズニーのおもしろさ
ニックの過去に寄り添おうとするジュディーは素敵だし、それを一度は良しとしないニックの強さ(捉えようによっては意固地さ)もキャラクターとして、とても魅力的。
どんだけ憎ま
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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

-

人生で初めて映画館で2回観た映画。
数年後にDVDを借りてもう一度観た。
初めて観たときには、杉咲花の役の女の子に嫌悪感いっぱいで、共感できなかったけど、歳を重ねてから観たらまた私の捉え方が変わってた
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

-

かなり前にDVDで鑑賞。

常識や普遍なんかクソくらえで、当人たちが幸せならいいじゃない。
第三者として、先生が語ったことが全てだったんじゃないかなぁ。

すごくすごく悲しくて、だけど尊い愛の話

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

とりあえず面白い!という前情報のみで観に行って大正解。
初めはホラー?スプラッタ?と思ったけど、後半は笑いが止まらなかった。
伏線回収とテンポ感がたまらなく好き。
そして、エンドロールまで本編。
私は
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.6

人生は他者だ。
そう書き殴る幸夫の表情が全てなんじゃないかな。

冒頭の散髪のやりとりが秀逸だった。
あの10分足らずで夫婦の関係性や人物像が見えてくる。
自分に自信がなく卑屈であるが故に、それを正当
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7

決して華美ではないけれど、美しい街
美しい四姉妹

登場人物それぞれが抱えるものがありながら、強かに優しく生きる様子を描く
そんな是枝監督の映像が好き

ベイマックス(2014年製作の映画)

4.1

たくさん笑って、ちょっと泣いて、胸がじんわりあたたまる。
ベイマックスの姿と仕草は、思わず抱き締めたくなる、の謳い文句通りでたまらなく愛おしかった。

「ベイマックス、もう大丈夫だよ」は英語版では「I
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

信頼関係とは、を考える一本。
幼少期に虐待されていたから
天才的な頭脳を持っているから
そういう他人から押し付けられたラベリングとは別のところで、自分を見てくれる人によって心を開いていく姿が胸に響いた
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

ストーリー構成としてはよくあるものなんだろうけど、主題と合わせてると、やっぱり冒頭からの繋がりは秀逸。
王道は強し、って感じ。

嫌いになることがあっても、それでもいいって思える相手と出会えることの素
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

家族っていいなぁ。
今の世の中、血の繋がりがあっても家族と呼べない人々が増えている。
どんな事情があったって、愛があればそれは間違いなく家族だ。

冒頭15分でまず泣き、1時間を経過したあたりからずっ
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.1

「そんなこと、あるわけないやん」
煙草をふかしながら言うジョゼは、誰よりも現実を見ていたんだろうなぁ。
支える側と支えられる側。
一生を捧げるには足りなくて、はなから踏み入らないことにするには積もりす
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

幸せになりたいと思った。

お互いに全部が全部大好きなわけではないのに、あれだけ穏やかで満たされる生活ができるならそれでいいんだろうなぁって。

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.6

間違いなく幸せで愛し合った過去があったはずで、いざ終わりが近づいていっても、ギリギリで持ちこたえていたはずのものが崩れるのは一体どうしてなんだろう。
愛犬の死かもしれないし、昔の男に出会ってしまったこ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

友情と、それを超えた感情をどう名前をつけて区別したいいのだろう。その必要があるのかすら分からない。でも、エリオとオリヴァーが抱えた気持ちが尊いものであることだけは確かだった。

別れの痛みに繋がらない
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

学生時代、陰キャで夢見がちで人間関係も恋愛経験も乏しい女性が社会人デビュー!という感じの主人公。

イタい女だな〜と笑い飛ばすには共感できるところが多くて刺さる。
昔、自分が「このままじゃダメだ」と捨
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.8

レオンはマチルダに会って変わったんじゃなくて、ひた隠しにしてきた人間味を隠しきれなくなったのだと思う

観葉植物を愛する愚直な男

ちょっと切なかった

空気人形(2009年製作の映画)

3.9

なんと綺麗な官能であることか。

人間は燃えるごみ、社会全体を見れば代わりはいくらでもいる。
それはきっと事実ではあるけど、それだけが事実ではないよね。

彼女が見た世界が悲しくも美しいものだったらい
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.8

酷評レビューがたくさん出ているのを承知の上で観てきた。
なんというか、どのシーンをとってもキャラの心情と表情と行動と声がちぐはぐかな、と。
実写ドラマなら俳優さんたちによって醸されていたはずの逡巡とか
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.5

いやぁ、難しかった。
世界史は高校の頃にやったきりですっかり知識が抜けてたから、その頃の記憶があればもう少しだけでも分かったのかも。

それでも、絵画や彫刻、パリやロンドンの建造物は綺麗で素敵だった。
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.3

すごい、なるほど名作と呼ばれるわけだと納得した。
伏線の回収、確実に年月を経たのだと分かる演者の演技やメイク。

男の友情に感動した。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.7

昔は良かった、というノスタルジーは大概みな持っているのだろうけれど、それが少しだけ滑稽に思えてくる作品だった。

ちょっと不思議な冒険が、今までなあなあに流していた主人公の生活への不満をくっきりとさせ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.1

ずっと気になってた映画をやっとこ鑑賞。

動乱のフランスで愛に生きる男の人生に、ラストは思わず涙が出た。
エポニーヌとガブローシュ、2人の描き方がとっても好き。
ミュージカルはあまり見たことがなかった
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

音楽、情景ともに美しい。

薄暗闇の工場群、ひっそりとしたお屋敷、柔らかな陽射しのあたる狭いアパートの一室。
カット割りされてない映像なのに、切り取られた写真のようだった。

その中で黒木華、綾野剛、
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

新海誠監督の映像美を観たくて借りた本作。

なんでもっと早く観なかったのかと悔やむばかりだ。
鑑賞後の余韻に浸りながら、高揚した気持ちのままに書き綴る。

新海作品といえば光と水の描写。
本作も冒頭か
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