はのかさんの映画レビュー・感想・評価

はのか

はのか

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.0

たまにはこんなふうに大人が夢を見てもいい、おとぎ話みたいな映画を観るのもいい
与えた親切が返ってくるのが嬉しい
憧れてのメゾンのドレスはただの服じゃなくて、夢なんだ

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

4.0

HFをプレイした時に感じたのが、どうして桜だけこんなに我慢をして、理不尽に耐えて、耐え抜かなきゃならなかったのか、
そしてそれをどうして弱いだの卑怯だの責められて、罪を償え、私は知らない、と言われなく
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

月に一度、数日間、怪物になる。
わけもない苛立ちや怒り、理由のわからない希死念慮、落ち込み、すべてコントロールできない。
気が狂いそうになる。
そういう経験を私たちは何度も繰り返し、数十年味わう。
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

豪奢なお城の中で繰り広げられる、愚かで哀れな愛や地位の取り合い。
多くを亡くし痛みにうめき誰からも愛されず椅子に座るだけの哀れな女王、
哀れな女王の目を歪んだ真実で刺し鞭を打つ嫌な女、
嫌な女と哀れな
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

私はすごく救われた、
グルーミングじゃんとか真の自由とはなんなのかとか、本当に哀れなのは誰なのかとか、考える部分はたくさんあるけど
ベラが自分の意志で家を出て、
冒険して、本を読み、知識を蓄えて繋ぎ、
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

3.0

士郎や桜の心理描写が丁寧なので、原作と合わせると心情が強く伝わる。
幼い凛の乗った電車を追いかけて転ぶシーン、まさにああいう心情だっただろうな
イリヤちゃんが藤ねえの話を聞いている描写、補足としてすご
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

3.0

邦画の湿度と間を取り入れ、原作通りのじっとりとした雰囲気の中、戦闘シーンが映える。梶浦サウンドも不穏さ、不安定さを高めて良い。演技は抑え目でとにかく暗い。花の唄が桜そのものの歌詞なのがつらい。全てが悪>>続きを読む

2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.0

どちらの道でも夢を叶えているナタリーが格好良かった。うまくいくことばかりじゃないけれど、要所要所できちんと幸福を手にしているし、幸運やきっかけを逃さない努力をしていてすごい。
友達が本当に素敵な子だっ
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ホース・ガール(2020年製作の映画)

2.8

どこまでが真実でどこまでが妄想で夢なのかわからなくなっていく、浮遊感、出口のない迷路、間違った出口を探して歩き続けるような果てしのなさ

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い…!!
たまに選択の余地がない時があるので、こちらも選択させられているように無力に感じる
確かにこれが続いたら気が狂うよなあ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.0

ちゃんとクリスマス映画になっててすごい 見つけてもらえてよかったね

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

4.0

呪われた子、愛された子、透明な子、正しい子、間違えた子、みんな何者かになれると信じさせてほしい

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

5.0

面白かった…!オープニングからループしてる表現がお洒落、味噌汁炭酸ってなんだよ…。だんだん仲間が増えて仲も深まっていくのがうれしい。ループものだけど飽きさせない工夫がしてあってずっと面白い。鳩ですのポ>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.0

映像が面白かった、内容もロックだったしこれに感動したかった、華やげる者への執着に共感を覚えたかったし最後に名前を呼び合うのにも感動したかった、何が自分に合わなかったのかわからない

冬の蝶(2016年製作の映画)

1.8

静謐で普遍のような冬、霧の山々、瓶詰めの蝶、お話というより時間を切り取った感じ

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

授業にするならきちんと準備するべきだった
なんとかしなきゃと過剰に思ってしまうのかな
偏差値があまり高くない田舎の学校なら反応はこんなものです、みんな他人に興味がありすぎるので
まわりに追い詰められて
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少女邂逅(2017年製作の映画)

2.5

大人でも子供でもない頃の学校や家ってどうしてあんなに狭いんだろう
全体的に淡いブルーがかった映像の中で、2人で撮った写真や動画だけが鮮やかで切なくなった
みゆりは痛みを感じることができるけれど紬は痛み
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

2.0

自分には合わなかったけれど最後に持っていかれた、大切に守りたかった恋って気付いた時には穢れ切ってきて、後戻りできなくて、世界には自分と恋と苦しさだけがあってそれがすべてだった時

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

2.0

この監督の作品は映画ではなくて少女に関しての詩だし、登場人物ではなくて脆く愚かな青春の擬人化なのだと思う そう思えば光の滲む映像を楽しめるし、すとんと理解できる気がする

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

2.0

閉じた世界で詩のような台詞を棒読みしていてまったく退屈で少女讃美も本当に気持ち悪いのだけど、かつて少女だったから泣きそうになった
少女でしかできないこと、生きられない世界があって、かつてはそこにいたの
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.0

そうはならんやろなんだけど、同じ本を見比べて英語を勉強したり、仲間ができたり、英雄になっちゃったりするの、すごいし温かい…
国を出る時は言葉を最低限覚えないと怖いな

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.0

素直な言葉を綴る日記、いいな
深く傷つきすぎて、傷ついたと言えないことって確かにあるよなあ
裏切りも差別もそこら中に転がっているから生きていくのがつらい
たった2日間のことは薄れて忘れてしまうのかもし
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時の面影(2021年製作の映画)

4.0

信頼と誇りで結ばれた関係が素敵
陰鬱な曇り空、小さなお屋敷、信じて掘り続ける土の底
戦争の足音が迫る中では人は美しいもの、価値あるものを手放さなければならない
それは悲しく辛いことだなあ…
ブラウンさ
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レベッカ(2020年製作の映画)

4.0

ダンヴァーズ夫人が切ない…
最後に燃えてしまうのも含めお屋敷の描写が素敵だった

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.2

時代、力で敵わない他者に蹂躙された、潰された女の子。そんな子がたくさんいたんだろうし、今もいる
助けをずっと求め続けていたんだろうな
レトロなファッションや雰囲気もお洒落で楽しめた、エロイーズがちゃん
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.0

事実にぞっとする、こんな問題はどこにでもありふれているという事実に

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.0

眠らなければ目覚めることはできない
舞台裏で役の気持ちを測りかねる役者
母を埋葬する
常にあえて挑む意味、宇宙から見て存在がわからなくなるから…
お洒落な色彩とセット、進行する劇中劇
人生とか宇宙から
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