fieldさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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サイキックSFX/魔界戦士(1985年製作の映画)

3.0

結構なトンデモ系だな。予告はなんとなく観た事ある程度で気になってたがようやく手に入れた。
メロドラサイキックアクションとでも言うのか、ゾンビも出てくるし色々とごった煮で心情的にも破天荒な展開に突っ込み
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ジュース(1992年製作の映画)

3.3

よくブルーレイ化したな。オールアイズオンミー上映時に一夜限りでリバイバルしたが待った甲斐があった。内容はすっかり忘れてたがブラック系らしい音楽要素の詰まった作品。

朝は上半身裸にヒップホップかけ怒鳴
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北京オペラブルース(1986年製作の映画)

3.1

これも京劇要素だったな、女形の艶やかさは無くあくまで要素として。ギリギリ抑えたアクションに当時の香港映画らしいドタバタ感あるコメディを入れたエンタメ系ほんのりドラマ。
ツイハークらしいアクションを期待
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.5

リバイバルで観たのは確かシネマート六本木閉館最終日だったと思うがスクリーンで観る圧倒的な物語と演技に涙した。悲しくも頭の天辺から爪先まで美しい京劇の世界。

単に同性愛と語れない、生活も心も共にした二
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花の影(1996年製作の映画)

3.5

コン・リー繋がりで観た。阿片の煙がより退廃的な雰囲気を出してる。時代に取り残される良家を舞台に破滅的な愛憎劇、悲劇とも言うべきか。

幼くして愛を見失った召使いの忠良チョンリァンに愛を知らない箱入り娘
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活きる(1994年製作の映画)

3.7

迫り来る文化大革命の波に移りゆく世相を追体験しながらしっかりと活きる家族の姿。ただ普通に暮らしたいだけなのにと不遇に負けない姿を軸にしてるからこそ胸を打つものがあるし社会主義に恨み辛みを言う訳でもなく>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.7

ヤン監督が帰国して見たという台北の街並、夜はネオンに煌めきそびえ立つビル群や見下ろす車の激しい往来、人々、移りゆく台湾の未来と過去。男女を通じて、これからどう向かうべきか静かに投げかけているように思う>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

全く退屈さを感じさせない素晴らしい作品だな。特典が未見だったが監督の逸話と同時にスタッフの力量というかプロ意識が伝わる。編集の陳さんのカップ理論なんか面白かったが、何秒映すかによって視点が移り想像する>>続きを読む

藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.7

台湾青春映画の代表格とも言うべき作品か。
高校生の設定にしては幼く感じる部分はあるが、年頃の子たちの無遠慮さ脆さ危うさ、大人になる過程で経験しがちな部分に呼び起こす物があればある程刺さるだろう。そこま
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29歳問題(2017年製作の映画)

3.8

原題の舞台作品の映画版、生みの親が監督なのか知らなかった。色味やショットに細やかな配慮を感じる。大台を目前に決して説教臭い訳ではなく葛藤を描きながら前を向いていく普遍的なテーマが核にあり、胸に迫る物が>>続きを読む

ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.6

公開以来の再鑑賞、ドキュメンタリーとして抜群に面白い。というか、ヴィヴィアンの人物像か。

写真が分からなくても大丈夫、構図の巧さやパッと見た時の格好良さは分かる。プロ写真家による裏付けで類い稀なる才
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(1951年製作の映画)

3.6

淀川長治さんの好きなルノアール、レイ繋がりで観た。印象派の画家オーギュストの血を引いてるのか絵画には疎いし監督も初見なので分からないが春の訪れと共に咲く花々やお祭りで色粉をかけ合う村の子供たち、色彩と>>続きを読む

大樹のうた(1958年製作の映画)

4.0

オプー三部作完結編、部分部分の好みはあるけど総評としては大変素晴らしかった。

父性が目覚めるまでか。遠くから送金するだけでその日暮らしの放浪を続け妻オプルナの代わりに助かった息子カジョールを憎むオプ
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大河のうた(1956年製作の映画)

4.0

オプー第二作、より母親の心情がクローズアップされてる。ドゥルガたち登場人物の行末、人数が絞られた分当然と言えば当然か。

なんて人生なんだ。蛍の明滅のように儚い人生、木陰で汽車を見つめ息子の帰り待つだ
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大地のうた(1955年製作の映画)

4.0

たまにはクラシックも観なければ、オプー三部作の第一作にして監督の初作品。ベンガルの片田舎を舞台に生きる家族の生と死。映し出される詩的な映像の数々に添えられたシタールの音色、前に観たチャルラータ等とも違>>続きを読む

命ある限り(2012年製作の映画)

3.7

これも何度となく観てる、ボリュームあるけど。
恋に落ちるのに理由はない。年相応から十年の時を経て甘美な大人のラブストーリー。残念ながらヤシュ・チョプラ監督の遺作になってしまったが高齢さを感じさない情熱
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ラ・ワン(2011年製作の映画)

3.2

オームついでに観始めた。全然ストーリーは無いけどスカスカ具合が個人的に安心だったりする。インド製に拘ったスーパーヒーロー物として派手な画は撮れてるかな。車が回転しながら激突するシーンやカーチェイスも頑>>続きを読む

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

4.9

数年前キネ旬までリバイバルを観に行った。
輪廻してもまた君を見つける、売れない俳優から大スターへの展開も勿論、映画に携わる全ての人に贈る最高のラブストーリーでしかない。

ディーピカさんの端正な顔立ち
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

随分久しぶりになってしまったが、ストーリーの展開やテンポ、オールイズウェルなど同じ台詞の散りばめ方も流石だ。オールイズウェルは村での口癖だったか、この繰り返しも胸への仕草と共に呪文のように効いてくる。>>続きを読む

ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

3.6

ヒンディーのお受験エンタメ。一代で築き上げた下町のブティック社長家族が受験戦争へ乗り込むコメディ、ユーモラスという方が近いかな。

過保護で典型的な教育ママのミトラとイルファンの下町気質の抜けないパパ
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マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

3.5

ナレーションはバッチャンか、やっと観れた。
インドの独立を信じ王妃ではなく戦士として自ら最前線で戦ったラクシュミー・バーイー。母国を憂い、英国という足枷にこの先インドに生きる人が疑問を抱かぬよう、今で
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

3.1

生まれた場所や環境により左右される運の物語。タジャタシャトルー・ラヴァッシャ・パテルか、随分長い名前のダヌシュ。通称アジャの父探しのパリ旅。小説を題材にしたらしいが少し御伽話のようなファンタジーとして>>続きを読む

タイガー 伝説のスパイ(2012年製作の映画)

3.5

秘密裏に働く印パの諜報員RAWとISI。
スパイ映画さながらに撃って飛び回るサルマン、スタントやワイヤーも使ったであろうイラクでのスピード感あるアクション。孤高なRAW諜報員タイガー。終始、クールに徹
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ボンベイ(1995年製作の映画)

3.7

何故、人は争うのか?普遍的なテーマにただただ頷くしかない。更に元を辿ればほんの些細なことかも知れないが武器を持ち火を放てば群衆心理が働いてしまう。拳振り上げるのも止めるのも人で宗教に限らず教訓として残>>続きを読む

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.5

ロボット続編が微妙だったので見返した。入りが最高!センティルさんがムトゥと引き付けてから馬車に飛び乗りすかさず歌とダンス。溌剌としたスーパースター、これだよな。乱暴者には強いが好きな女性と蛇には弱い使>>続きを読む

ロボット2.0(2018年製作の映画)

3.0

前作ロボットのエンタメ抜きといった感じか。

技術の進歩か、スマホの波や鳥になっての動き、デジタルの部分はお金掛けてるのかな。
後半でようやくエンジンが掛かって来たけどほぼダンスもなく何故こうなってし
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ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

3.8

インド大映画祭にて。ノワールなタミル映画。

偽装により犯罪者を撲滅してきた刑事ヴィクラムとドラッグを売り捌く悪党ヴェーラー。イケおじな渋いお二人、それより脚本が素晴らしいな…。
法に照らせばどちらも
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サーホー(2019年製作の映画)

3.4

結構ハリウッドを意識した作品だったなー。歌が始まるまでかなり引っ張った方だと思う。西洋系美女を従えてベース強めな曲、アイテムソングはジャクリーン・フェルナンデス。プラバースさんは戦車にカジュアルファッ>>続きを読む

言葉にできない(2017年製作の映画)

3.5

レインボーリールでやったのか。テロップはあるが台詞無し、バックに流れる優しい音楽、揺れる電車の音、真面目そうな既婚者のサラリーマンと学生のような青年、二人の視線と表情だけで手に取るように感情が見える。>>続きを読む

無敵のドラゴン(2019年製作の映画)

2.9

マックス・チャン史上ベスト謎映画とも言うべきテーマの不明確さ、掴み所の無さが。

そんなにメンヘラは気にならなかったな。心に闇を抱えた香港警察のガウロン、連続婦警殺人犯に婚約者を奪われて失意からカムバ
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ビギル勝利のホイッスル(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

学校取り壊し反対デモに対し一方的に武力鎮圧に出た警察隊、生徒が逃げ込む先に待ち構える街のリーダー、マイケル。サッカーシャツにドーティ姿のヴィジャイさんが勇ましい。右腕ヨギバブを従えて警察相手のアクショ>>続きを読む

百発百中 -Ghilli/百発百中(2004年製作の映画)

3.6

インド大映画祭にて。若かりしヴィジャイさんのタミル映画、ようやく機会に恵まれた。

時代もあり古さを感じるが多少の強引さはご愛嬌だしファンには堪らないだろうな。逆にそれ以外には刺さりづらいかも知れない
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.0

好みとしては全く違うけど時間があったので観てみた。強くてカッコイイ女性像を前面に出してるけど良くも悪くもライトなので何も考えずに観るならいいのかな。前作を覚えてないので比較せずにフラットに観れたのもあ>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.0

続けてスクリーンで観れるとは、有り難い。
未来のシーンは空飛ぶ車やナイキの靴、飛び出すジョーズの看板どれも近未来アイテムがワクワクするけどホバーボードや肥やしまみれになるビフなど初作が活きる要素も散り
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

初めてスクリーンで観れた!何度となく再放送を観て内容も全部分かってるのに楽しさが薄れないのは恐ろしいものだな。デロリアンがトラックの荷台から降りて来る時のワクワク感、この近未来の格好良さが特別だった。>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.7

タップ凄いな、アクション好きにもウケそう。

エンターテイメントであると同時に戦争映画でもある。イデオロギーによって触発された収容所の朝鮮人たち、アメリカを憎み不穏な空気は当然、ダンスに勤しむ主人公た
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