harukaさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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功罪
物事はいつだって割り切れない


拍手と絶望
原爆の成功を喜ぶ映画の科学者たちと、見ている日本の観客の静けさ。その後の歴史を知っているものの絶望

熱風
爆破の瞬間の無音とその後に来る熱風の衝撃
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

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好きという気持ちが発露する時と、その熱量を捉えようとしてる映画

好きの気持ちを介して人間同士がどう関わるかの物語は多いけど、純粋な好きという感情、そこには理屈は0.00001ミリもない感情そのものを
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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さようならと言えるだけ幸せ

この歌詞が頭をよぎった。
大人になるとさよならも言わずに会わなく、会えなくなる人はたくさんいる。
子供の頃に大人の事情で突然離れたソウルメイトに大人になって再開し、一度は
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


上向きで森を動く視点

1発で関係性がわかるひとこと
やまわさびの自生場所、食べられること、これを教えることで、巧はその土地の先輩だと1発でわかる



もや

服の色
青とオレンジ、対照的な服装
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PASSION(2008年製作の映画)

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むずむずとした高揚感

あの人間関係の中に漂う緊張感。言葉のボールが投げられるごとにパワーバランスが揺れ動いていく

その振れにむずむずする


女性陣の声がいい
カクカクしていて、一つ一つの音が独立
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ブーメラン的に投げ帰ってくる

アートと政治の距離感
アートに政治を持ち込むな

クィアなコミュニティを記録した写真
個人的なことが社会的なことや、芸術となっていく

当事者たちに貼り付けられたレッテ
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

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ブーメラン

アートに政治を持ち込むな
個人的なことは社会的なこと

エイズを扱う企画展
クィアなコミュニティの写真

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もっと違うやり方、撮り方があると思う


脇が甘くて、荒い
あれでいいのかなほんとに


うーん。

演出と脚本
作り手が思って欲しい方向へ誘導するカメラワーク、音楽、3歩先のためのセリフ

傷ついて
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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杜崎がひたすらにいい子だった

リカコはあんまり理解できないけど、杜崎視点のこの映画は、振り回されつつもどうしても可愛くて、忘れられない初恋としていい記憶の形なんだなー。と思った。

杜崎以外の視点が
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1人3役立って、解説読むまで気づかなかった

思い切った編集、音楽
博士は全然出てこない

盲目に指示に従う戦士
勝手に支持する司令官
大統領


軍の作戦の作られ方、司令の出し方ってあんな感じなんだ
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青い春(2001年製作の映画)

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青い春

映画としてかっこよすきる

和製トレスポ

持て余したエネルギー、無鉄砲な走り、向こう見ずに突っ走ったその先

リフレインのように繰り返されるいくつかの描写が淡々と意味を変えていく

学校の
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

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ワークショップ

触れる
コミュニケーション
ことば

くるま 降りた後の座席 像
チンパンジーの運動 たこの浮遊

旦那はキッチンへ
彼女はバルコニーへ

箱庭の中の会話

演劇

緊張感

刻々と
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ブレーキ(倫理観)をぶっ壊した車が、颯爽と心を駆け抜けていった春の嵐の日

この映画を手を繋いで横並びで一緒に観たい友達がたくさんいる。ひとりひとりの顔が浮かんで、それはとても心強く幸せだと思った。
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ほつれる(2023年製作の映画)

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もう一度見たい、何度でもあのセリフを聴いていたい


なんか とあ あー とか えっと とか
余分な音まて入っている

それがとてもリアル


一度冷え切った人間関係の修復

喧嘩のシーン

もうすこ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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映画ってなんなんだろう
セリフもなく、ただ表情、行動をただみる

映像に身を委ねる 委ねすぎて寝てしまう

けど、成立している

なにか心に引っかかるわけではない。特段残らないけど、暖かさ、美しさは感
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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世界の獲得

知性、理性、感情、社会性、性欲、エンパシー、ホルモン

性欲に目覚め
知性を獲得し世界をまなざす
感情を学ぶ


歩き方、表情
なんの遅れ(?) が大人にはない幼いもの特有の歩き方とか表
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

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こういう映画で溶かせる夜があることは幸せ

金曜日の夜もしくは長い長い夏の夜はこの映画と共に溶けていって欲しい

溶かして酔う。夜にだけゆるされる行為

夜が明けるまでの話



起きているのは理由が
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御法度(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最後のシーン


振り下ろされた刀で満開の桜の木が倒れていく。
カッコ良すぎる


内容についてはいまいち腑に落ちない

人の魅力に本能的に引き寄せられる。
口、目、手 
体の部位だけが異様に接写で映
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2024年の世の中の空気をとても機敏に感じて落としている映画。
この映画から希望を感じるけど、同時にこの映画が作られない世界になればいいとも思う。


まず、冒頭からPMSだとか、生理だとか女性特有の
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

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すごくリアル


会話(特に喧嘩)の言葉のひとつひとつ、その発され方、キャラクターどれをとっても現実のどこかその辺で起きている、もしくは自分がしたことのある喧嘩のそれで見ていて共感羞恥がわいてくる
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音のない世界で(1992年製作の映画)

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ろう者の世界

別言語と文化を持つろうの世界にカメラをむけて、ただの対象としてではなく、個人個人やその世界へ対峙した映像。
優しさもリスペクトも感じるとてもいい映画だった。

自分とは違う世界の人をこ
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Here(2023年製作の映画)

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この映画のテンポと美しさへチューニングを合わせて浸るには渋谷という街は適さない
軽井沢とかでみたい


セリフで説明され過ぎない
ランドスケープ
イメージの連続
観察、見守るみたいな眼差し


写真の
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過去のない男(2002年製作の映画)

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カウリスマキの文法

ユーモア
粋な会話
中年男女
ピュアな恋
日本歌謡
労働階級
音楽
無表情だけど、心がある人
地に足がついているキャラ

どの映画も、この文法でできてそう。
同じに見えるけど、こ
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レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

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とびきりキュートではちゃめちゃで最高にエキサイティングない映画


冒頭は思ったより編集テンポが緩かったけれど、クライマックスに向かって身体中の血液の巡りが早くなっているのがわかるワクワク

女性の地
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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御伽噺

穏やかさに泣きそうになる

美しさで何かが隠されている気がする
綺麗なトイレしか映らないように、東京で生きていくことの綺麗な部分だけを救っているような

映画が必ず政治的である必要はないと思
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「A」(1998年製作の映画)

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普通の人たちに見えた

オウムを責める人たちは大義を背負っているからと自分のことは棚に上げて、狂っていた(狂った意識はない

福田村事件(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

お金の話は興味がないといっていたけれど、この内容を描く映画にお金が集まらないことは、真剣に議論されるべき話

顕在化している差別、身分
顕在化していることが正しいとは思わないけど、明らかな身分差がある
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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わけわからなかった。わけわかるわけない。

わからない映画だけど、衣装も場所も出てくる人も色とりどりで、爆破もあって金がかかっている

81/2位、わからなかった

わからないものがある世界はいい
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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黄金比
1:1.618の比率の長方形の映画

画面外も含めて映画ができてる
冒頭とラストは音だけで見るシーン

冒頭のカフェでのシーンから、かなり寄りのカット。画面いっぱいに人間が写っていて、どこで、
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市子(2023年製作の映画)

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川辺市子は常に見上げていた。
カメラは上から撮っていて、彼女は見下ろされていた
まるで、彼女が社会の底から上を見上げ続けているような

月子の息を止めた時。唯一、市子が見下ろしていた

答えはなく終わ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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日常にカメラが入ることで、日々にも価値や豊かさがあると思わせる

映画館を出た後、ふとした時にこれもまたスクリーンに映っていた時間と同種のものかもと思うことができ、少し幸福な瞬間を過ごす。

感情が毎
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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ものわかりがよくなりすぎた


社会に巻き込まれて、合間を縫って走って観にいくのではなく、モラトリアムの中明日も直前も意識せずみたかった

どうやらちょっとありすぎている私には遠かった彼女たち
もっと
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正欲(2023年製作の映画)

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言っちゃいけないこと、やっちゃいけないことはあるけど、思ったらいけないことはない。

人と人は理解し合えない
けど、分かち合いたいし、分かち合うことができることもある
それさえできない人に出会ったとき
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

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画がぜんぶかっこいい
カメラワークも 特に揺れ

どのカットもそのカットだけで成立する画の強さ

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