パスカルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

今まで観てきたホラー映画の中で(といっても40本くらいしか観てないけど)一番好き!!

主人公が彼女の家に入った瞬間から、まるで家全体が壮大な蜘蛛の巣のようで絶対逃げられない気がしてどうしようも無く不
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

AIものに目がないのでネットに上がってすぐ観た。

自分がこの手の作品を見過ぎているせいかもしれないが、どこかで見たことある展開ばかりでちょっと悲しかった。
逆にあまりこういう系を見た事ない人は純粋に
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

非常に純粋な恋愛物語の中に少しの緊張感がスパイスとして含まれていて、最後まで引き込まれた。

見る人と見られる人、という関係性が徐々に変わっていく過程が繊細で美しい。視線がテーマとも言えると思うが、そ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

一番最初のSASUKE超人バージョンみたいなのテンション上がった。あのシーンはいつまででも観てられる。


ワンダーウーマンはビジュアルも動きも精神性も全てが美しくてかっこよかった。今回は人間らしい共
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花様年華(2000年製作の映画)

4.9

映像美なんて言葉では言い表せない位の極上の美しさ。最高級。

スローって安易に使うと映画を一気に安っぽくさせたりしてしまう危険な方法だと思ってて、でも逆にスローのシーンの使い方が上手い映画って大好きに
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.7

やっぱり演出上手いなぁとは思いつつ、少しストーリー自体は盛り上がりにかける印象。

でも、正義を信じて自分の任務を着実に遂行しみんなの命を救ったリチャードに対する監督の敬意をすごく感じて、誠実な良い映
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.1

この大逆転劇を「華麗なる」とポスターにつけた人に対してあまりに作品への敬意が足りないなと憤りを感じてしまう。その方が売れるからという意図は分かるけども。
案の定海外のポスターには書かれてない。

彼ら
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.5

宇宙人が乗ってるトライポットのデザインが良い!!
巨大なものがゆっくりと全てを破壊していくの、神秘的で絶望的でものすごく巨神兵みを感じた。


ただ、ストーリーがちょっとB級ぽいのと主人公達の魅力が足
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.9

市民ケーンの脚本家をゲイリーオールドマンが演じた今作。
Netflixに上がるけど劇場に観に行って良かったと思える映像美だった。

ソーシャルネットワークのようなテンポで会話が進む+登場人物が多くて構
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

高校の時に野球応援に行って、グランドにいる同級生がいつもと全然違って見えて不思議な気分になったのを思い出してめちゃくちゃ懐かしくなった。

ほぼベンチしか映さない、出演者も少ないという低予算な映画なが
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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

サスペンスの映画史上最高傑作を5本挙げろと言われたら入る。

天才ヒッチコックのサスペンスほど面白くは無いけど、その代わりとてもお洒落でサクサク観れて観終わった後の満足感がかなり高い。

毎回名言で場
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.8

良作!

映画は映像で語ってなんぼ派なので、ナレーションが入る映画は警戒してしまうのだけれど、今作のナレーションは必要最低限かつ的確な場面で入るのでとても好印象だった。
宗教的な要素が強いので、ナレー
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

結構序盤で真相を理解してしまい、その真相のやるせなさに心が痛くなって続きを見る事が辛くなってしまった。がしかし、真相が分かってもどう進んでいくか気になるのがこの映画のすごいところ。どこまで真相に気づけ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

怖いのは無理だけどグロいのは割と平気なので意外と大丈夫だった。

ヘレディタリーと比べて、ホラー要素が少なくてコメディ要素が多い気がした。監督は広角で撮るのが好きなのかも。真上からのカットや、広ーいア
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.5

類を見ない不思議な映画。面白かった。
何でもないシーンを絶妙に不気味にとるカメラワークがとにかく不穏でワクワクして好きだった。この感じをやりたくて失敗していった映画を何個か思い出せる気が、、、。他に無
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.4

まともな人が、狂人ってこんな感じかな、と一生懸命考えてつくった、全体的にそんな感じ。
ストーリーも至極真っ当で、夢にはトラウマがでてくるし足がない人は足を欲しがる。
なんて筋が通ってるんだ。

そうい
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

考察
序盤の車のシーン、ジェイクが女性の心の声に反応したように見えるところ、老人が掃除している舞台での女の人の歌声がそのまま車の中のラジオで再生されたこと、女性が反応したもの(ブランコ)しか車の外に存
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プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

3.5

薬を飲んだら5分だけ能力に目覚める中2病感溢れる設定で家で暇な時に気軽に見る映画としてパーフェクトだった!
展開もサクサク進むしストレス無し。

それぞれの特殊能力は動物がもとになっていて、この能力は
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.4

なんというか、全シーン、正解って感じがする。なんでこんなに美学を感じるのか分からないけど、どのシーンにも迷いがなくてめちゃくちゃきまっててカッコ良い。
監督が自分の中の正解を完全に分かってるような、そ
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.1

1人で映画館に観に行って泣いてしまった映画。

恋愛映画にも初恋とか三角関係とか色々あるけど、これは私的には主人公のこれからの人生を決める恋愛、という感じかな。難しいけど。一夏の恋とかより人生に深く影
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.5

めっちゃ良質な2時間サスペンスドラマを見た気分。

ウィレムデフォーとエドワードノートンの演技が素晴らしかったのと探偵ものが好きなので楽しかった。1950年代後半の時代設定が良い。

あんまり重たくな
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トロイ(2004年製作の映画)

3.0

恥ずかしながらギリシャ神話をあまり勉強してこなかったため、これを観た後調べまくった。

色々ストーリー無理があると思ったけど、調べると神話との都合上そうせざるを得なかったのかなと納得。
ただ、やはり映
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ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.9

小さくなって体の中に入る設定はかつてしまじろうのビデオでそんな感じのがあってめっちゃワクワクしたのを覚えてる。


アカデミーで美術賞と視覚効果賞をとったの納得しかない作品。肺や脳の中が空間芸術作品感
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.6

ブラピが船での旅から帰ってきた夜、ケイトブランシェットが公園でバレエを踊るあのワンシーン、ハッとするほど美しい。ベストムービーショットの一つに選びたい。
行動は積極的すぎて自分がブラピの立場なら幼馴染
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

女は上書き保存、という言葉があるけれどそういう人とは違って今まで好きになった人を全て思い出した時にどれくらい好きだったかで順番をつけられる人や過去好きになった人は好きなままな人の気持ちが分かる人は、朝>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

サムロックウェルが監督にSFなら好きだから出てもいいと言われてこの映画を作り始めたらしい。

どうりでサムロックウェル祭りなのね笑
コメディぽさもありつつ、ドラマ、SF、サスペンスとしても楽しめて最後
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.1

1を上回って面白かった。

今回目を惹かれたのは、デンゼル・ワシントンの演技力。目の奥が死んでる演技がすごい!!覗き込んだら何にもなくて恐ろしい。若者に銃でうってみろ、と凄むシーンの迫力も半端なかった
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

夜の殺戮シーンの圧倒的強者感と昼の優しいおじさんのメリハリが堪らない。

この手の、あなたいつ寝てるんですか系ヒーロー大好物なので今まで知らなかったことにびっくり。
一応彼は不眠症ということで説明され
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.9

以前ドーンウォールというドキュメンタリー映画を観ていたので、あの時綱をつけて登ってたあの崖を、綱なしで登るこの人はホントに頭おかしいと思った。

同じ壁を登る行為でも、全く違う。こっちは一瞬でも気が散
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.7

もっとアクションシーン拘って欲しかった、独特の武器を活かした立ち回りがあるはず、ストーリーももっと面白くできるのでは、、などなどで評価は3.5。と言いたいとこだけど、シャーリーズ・セロンが100点満点>>続きを読む

散り椿(2018年製作の映画)

3.3

この2人が初共演で見に行かないわけ無いのだが、色々うーん、と思った。

沢山考えた結果、話の筋が2時間で収まる内容じゃなかったのかなと。
観てる側が話に乗り切れないのは、結局過去のシーンが少なすぎて2
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.6

スティーブンキングがメイキングににっこにこで出てきて笑った。原作とキューブリックの映画、両方へのリスペクトある構成、映画の方のファンならこれが欲しいっていうポイントをしっかり押さえた演出、等々あって満>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

ちょっと怖すぎて途中で見るのをやめてしまった。そしてネタバレを全て読んでから最後まで観た。
サイテーな見方すぎる
途中でやめて続き分かんないままなのも怖すぎるから仕方なかった、、


小学生の頃、悪魔
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.3

この息の詰まるような閉塞感、緊張感。堪らない。

男から女への支配、親から子への支配、そして子供からさらに弱者への支配。
ハネケは、この子供達が大きくなってナチスになるというつもりで描いたらしい。
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.8

アカデミーでちらっと名前出てたな、くらいの感覚で見に行ったら想像の倍以上面白かった。とにかく面白い!
もっと評価されてもいいと思う。

実話を基にした映画ってつまらなくなりがちだけれど、テンポも場面選
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