penelopeさんの映画レビュー・感想・評価

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

やや平坦に思えるストーリーが、役者陣の名演によって重厚かつ繊細な人間ドラマに仕上がっていた。

國村隼さんの盤石の巧さは観客の気持ちを引っ張り、主人公・格之進の魅力を際立たせる。
草彅剛さんは、秘めた
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

ストーリーを追うよりも、一瞬一瞬を堪能するべき映画だと思った。
鍋から上がる湯気を浴びるように、スクリーンに広がる映像美や響く音の数々、名優たちの表情をじっくり楽しむ。きっとそれが一番の贅沢。
パンフ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

とにかく、マリオン・バルボー。
映画初主演でも100作目でも関係なく、表現者がはなつ眩い魅力に目が釘付けになった。

日々の鍛錬に裏付けされたダンスシーンは圧巻。
直面した不幸を乗り越えるために必要な
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

評判通り、最高のエンタメ作品。
漫画もアニメも見ていないが、この一本でまるッと心を持っていかれた。
何年間と数十分がリンクしながら進む映像が自然で、観ている側の集中力をきらせないのがすごい。きっと今後
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白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)

3.9

画がとにかく美しい。
写真好きの方にはぜひ見て頂きたい。

トリュフハンターとは、仕事を遥かに超えた最高のライフワーク。
住む土地をはじめ、取り巻く全てに誇りと愛情をもって暮らす姿に考えさせられる。
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

4.0

構成が見事。仕事、生き方、食べること、人間関係など、それぞれの要素に日本の美意識を映し出している。二郎さんの言葉一つひとつが重く、店に立つ背中が愛しい。
日本人だからなのか、忘れかけた頃にまた見たくな
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.9

大切なものは目に見えない、、、この言葉を思い出した。一見、歪に見えるもの、器用でないこと、順風満帆とはほど遠い日常が、果たして不幸に向かうのか? 
それは違うのだよ、とゆっくり優しく教えてくれる映画。
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5

とてもとてもウォン・カーウァイな映画。
その中心にノラ・ジョーンズが居るのだから、ストーリーや演技について語るよりどっぷり時間に浸る方が良い。
一瞬にして特有の雰囲気をつくってくれる映画は個人的に大切
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

脚本が秀逸。配役がベスト。
シチュエーションや心理描写が深くて、ドキッとしながら頷ける感じだった。
然もないことの積み重ねが日々の重さを決めていたと気づくのは、いつも後で振り返ったときだから切ない。
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

良かった。
登場人物それぞれの立場と心情、理想と現実が淡々と描かれるからこそ胸にグッとくるし、浸っていては分からない対局の世界を俯瞰して見ることが出来た。また、大げさな喜怒哀楽がないことで、この作品の
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.0

美しい景色と、北欧の時間を愉しむ文化には無条件に憧れる。
登場人物もそれぞれが魅力的でいい。
ただ、物語としてはあまりにも平らな気がする。
不安なく心地よく観られるのは嬉しいし、個人的には好きだが、何
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

2人の女性の設定が興味深かった。
邦画では、たぶん映画化されないだろうなぁと思うストーリー。
登場人物の美しさ、ファッション、街並みなど、映像にも惚れる。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.5

エディ・レッドメイン、
アリシア・ヴィキャンデル。
2人の繊細な心理描写と演技の応酬が生み出すヒリヒリした緊張感がたまらない。
重いテーマながら、またきっと観たくなるだろうと思う。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.2

ストーリー、キャスト、美術、音楽、すべての整合性が見事。
ジワジワと確実に作品に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎる。
主人公が募る想いの果てに見た現実が切なくて、嘘でしょ、と呟いてしまった。

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.7

愛情の深さって、時間や距離で測れるものじゃ無いけど、接点が少ない分だけ大事なタイミングを逃しやすい。
縁がある人、唯一無二の相手なら、なおさら幸せな時間と記憶が多い方が良いなぁ、、、。

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.2

吉高由里子さんのふわりとした雰囲気に引っ張られる。横浜さんの肉体美と格闘シーンに惹かれる人も多いと思われ、そういう意味でキャスティングは◎だと思う。
展開に無理な部分があり、必要以上に暴力的なシーンが
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.6

物語、キャスト、ロケーション、音楽。
必要不可欠な要素が見事に融合した作品。
浮かれた恋人たちが、次第に抗えない運命の中で苦しみ迫られる選択。
大人になった恋人たちの哀しみが痛い。

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(2012年製作の映画)

3.5

アートって身近にあるもの。
誰かが素晴らしい!と言ったから良いというもんじゃなく、自分にとって価値あるもの。
夫婦で少しずつ共通の価値を積み上げていく姿に心洗われる思いがした。

マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.1

あまり期待せずに鑑賞、、結果、とても味わい深く心に残る作品だった。
料理、人生、個々のポリシーやプライド。
全てがテンポ良く連なり、清々しい気分で観終えることができる。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.8

色彩が好き。
誰も嫌な気分にならない映画だし、みんなに希望がある。
もっと歳をとったらまた観返したい。

ラストレター(2020年製作の映画)

3.0

少し残念。
全体の雰囲気は好みだが、ストーリーに入り込めないままエンドロール。
どうしてもラブレターと比較して、期待する部分があったためだろうか。

マルタのやさしい刺繍(2006年製作の映画)

3.8

おばあちゃんとランジェリー。
それだけで楽しい物語が生まれるんじゃないかと期待した通り。
お年寄りの奮闘と笑顔、豊かな表情は、気持ちを温かくしてくれる。

あん(2015年製作の映画)

4.0

泣いた。
樹木希林さんは本当にもう、日本映画界の宝。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

賛否あるだろう重いテーマだが、個人的には観てよかった。知らない世界の一端に触れることが出来たし、理屈抜きで物語に引き込まれた。
後半、男性の姿に戻った凪沙が聖母のように美しく、その表情と声音に鳥肌が立
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しあわせのかおり(2008年製作の映画)

3.8

中谷美紀さんが料理を美味しそうにモリモリ食べるシーンが◎。
小さな努力や精進が仕事や縁を繋いでいく過程が丁寧に描かれていて、優しい気持ちになる。
藤竜也さん、ハマり役です。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.2

サントラを購入したほど音楽にハマった。
上手くいきそうでいかない恋愛と、ふとした出会いで転がり始める将来への道。
主人公のブレない価値観と生きる姿勢がチャーミング。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

これぞヒュー・ジャックマン。
小さな映画館に座っていることを忘れさせてくれる一本。

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.5

身体的に弱者と思えば、優しくフォローするのが当たり前、、、そんな勝手な思い込みをガツンと砕かれる。
大事なのは、同じ人として目線を合わせ、時にはぶつかり合うこと。真の親友は、案外、自分が想像もしない場
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.6

ウディ・アレンの世界が好きかどうか? 
好みは分かれると思うが、個人的には快かった。
別世界に連れて行かれる感覚は、映画の醍醐味のひとつ。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

とにかくメリル・ストリープ。
働く女性が一流になることの素晴らしさと悲哀が胸にくる。
その背中を追うアン・ハサウェイの可憐な様と自立していく姿が清々しい。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

いろんな生活、嗜好、信念があっていい。
ただ、他者と通じる余白さえ残しておけば、思いもよらない幸せが見つかるかもしれない。
複雑な社会背景を抜きにして、今現在の平凡な自分にとっても大きな教訓となった映
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

恋愛云々以外の、本当の大人の映画。
歳を重ねることの意味や価値を教えてくれる。
邦画ではむずかしいだろうな、、

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

心地良い音楽を聴きながら、嘘でしょって出来事にオロオロして、喜んだり落ち込んだりする主人公の心情に共感できる。
観ていて気分が良い映画。