まず2人ともお歌が上手いこと。2人のハモリも凄い。マリオン・コティヤールは、エディットピアフで上手いことはわかってたけど、アダム・ドライバーもまずまず。そして、会話の殆どがミュージカル調というのは、違>>続きを読む
不遇な環境に置かれてもなお断ち切れない兄弟の強い絆と不条理でフェアではない世界でも決して堕ちることなく生き抜いた彼らの姿に胸を打たれた。実話に基づいているということや登場人物の多くの人の優しさに触れら>>続きを読む
冒頭からアルモドバル節炸裂の小気味良いバイオリンの音色が心地よく、ペネロペクルス演じるジョニスが着ている紫紺がかったバイオレット色のセーターが目を引く。その他、彼女のスマホやバッグ👜、部屋に飾られた花>>続きを読む
時にはぶつかりながらもお互いに信頼し合い想い合える父親と娘の絆や仲睦まじい関係性にぐっときた。
ネバダ州やテキサス州、ルイジアナ州など様々な名所をバックに流れる音楽のセンスが最高。ロードムービーやっぱ>>続きを読む
“生と死“、“時間“、“記憶“、“思い出“、“希望“をテーマに、様々な人が抱える想いが映し出される。それと同時に語られる幻想的な詩や小説も印象的な作品。
夢などの虚構と現実の狭間で現実と向き合いながら>>続きを読む
2014年に香港🇭🇰で起こった、民主主義を求めるデモ活動、通称“雨傘運動“を辿ったドキュメンタリー。まず、監視社会、経歴社会である中国🇨🇳で、このような反政府的側面を孕んだ作品が制作、上映されたことが>>続きを読む
全体的に長めの間やカット割りが印象的で、サスペンスフルな構成やあからさまには怖さを感じさせない絶妙なホラー的要素や演出、登場人物の少し意味深な発言やシーンなどを感じハラハラしながら楽しめた。同時に、誰>>続きを読む
どう転ぶか分からない展開、それに、ひとつのジャンルに括れない非常にジャンルレスな作風、“タイムリープ“と“香り・嗅覚“を巧みに使った緻密な脚本が凄まじく、終始引き込まれていた。設定や展開の仕方含め、出>>続きを読む
“説得“というタイトルが妙にしっくりくる。周りに流されて自分を押し殺して、自分の人生を諦めてしまう。そして、幾度となく後悔してしまう…その主人公が抱く心情が痛いほど解って苦しいほどだった。相手を気遣い>>続きを読む
フランス🇫🇷の世界的映画監督ジャン=リュック・ゴダールの妻であったアンヌ・ヴィアゼミスキーの自伝的作品。2人ともこの世にいないと思うとなんだか感慨深い。
他人と一緒な行動を自己疎外と称しそういう行動を>>続きを読む
今や世界的に有名なイギリス🇬🇧のシューズ👞👠ブランドであるマノロ・ブラニク。
スペイン🇪🇸で生まれたマノロブラニクは、家で絵をよく描いていたという優しい母親から独創性を、何か国語も話せたという父親から>>続きを読む
ソフィアコッポラ監督の他作である『somewhere』とは打って変わって、嫉妬や自己中心さ、裏切り、憎悪など人間の負の部分を痛いほど感じる作品。芽生えた羨望や憧れの気持ちは、良い方向に活用できれば、自>>続きを読む
起伏はないため演技というよりあるがままの日常を切り取ったよう。その着飾らない様子やゆったりと流れる穏やかな時間が心地よくもあり、日常に近しい感覚で違和感なく見ることができた。傍から見れば順風満帆、万事>>続きを読む
白黒のモノクロで綴られる江戸時代末期の3人の若者の群像劇。紙屑拾いや下肥買いという当時の最下層と呼ばれる身分、職や上位層のまるで汚物を見るかのような冷ややかな視線などの彼らに対する酷い差別・偏見、同身>>続きを読む
冒頭の少し不気味で不穏さをも感じさせる能の舞・戯曲に載せて切り替わる連続カットが不気味で恐ろしさもあり、それを経て“village“というタイトルバックが出るまでの流れが途轍もなくカッコ良い。ここで一>>続きを読む
ファンタジックで少しダークな世界観かつ非常に穏やかで静謐な作品故に、随所にバックに映し出される田舎の一面に広がる田園風景や深緑の木々から漏れ出す木漏れ日、丘から見下ろす茜色の夕陽や夜空に輝く星の数々な>>続きを読む
室内で繰り広げられる会話…空間的には限りなく制限され狭いはずだけれども、それとは対照的に主人公ブレンダーフレイザー演じる男性における感情の揺れ動く振れ幅や心の葛藤の深淵さが凄まじく、彼の剥き出しの演技>>続きを読む
ミレーの落穂拾いを想起させるフランス🇫🇷の田園風景で女性が種を撒き収穫する描写のカットがなんとも美しい。女性の逞しく生きる姿もとても印象的だ。
第一次世界大戦中、夫や息子が戦争に駆り出され死と隣り合わ>>続きを読む
生い茂る木々、小鳥の囀り、猫の鳴き声に虫の羽音、あたかも風の吹く音が聴こえてきそうなほどに穏やかで長閑な自然の風景に心が浄化されるようだ。人生の価値はお金が全てじゃないんどなと改めて。誰と過ごすかであ>>続きを読む
『シックスセンス』『オールド』のM.ナイト.シャマラン監督の長編デビュー作。主人公の少年ジョシュアと祖父との深い絆に素直に感動。祖父との輝かしき思い出が回想的に綴られることでより仲睦まじい関係性だった>>続きを読む
まさに“純愛“。離れている時間がどれだけ長かろうと社会の不条理が襲いかかろうと互いを想う気持ちは変わらないし誰にも断ち切れない。綺麗事かもしれないけれどそう感じたしそう信じていたい。
“別れ“と“一緒>>続きを読む
一癖も二癖もあるキャラクターが織りなすジムジャームッシュ作品を想起させるオブビートな会話劇と穏やかな人生讃歌のような優しいカントリーミュージックがすっと沁みてくる。オスカーアイザック、キャリーマリガン>>続きを読む
ベートーヴェン作曲ピアノソナタ第8番悲壮のピアノの物悲しくも美しい旋律が沁みる。その他全体を通して哀愁漂うギターや優しいピアノの音色が心地よくノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
人っていうのは些か>>続きを読む
実話というのが驚愕すぎて…死と隣り合わせの状況下において尋常じゃないほどの不安や想像しようもないほどの絶望の中、記憶と強靭な精神力、それに度重なる勇気ある決断で、ただ生きるために必死で命を繋げようとし>>続きを読む
白石和彌監督作初鑑賞。香取さんの演技、感情の振れ幅が大きく暴力性に満ちた役柄の演技がとにかく凄すぎた。また、暗めな照明が主人公の陰鬱な感情とリンクしていたことやサスペンス要素も含みながらも重厚なヒュー>>続きを読む
サスペンスやスリラーならではの不穏な効果音等の劇伴をほぼ排した淡々と進む構成故に、少し疑問が残るラストが妙に腑に落ちず珍しく作品を振り返りしっかり考察した。
牧師という難しい立場、敬虔なキリスト教論者>>続きを読む
異文化相互理解“を主軸に、家族や人との繋がり、日々を懸命に生きていく中での生きづらさや歯痒さが描かれていた。
しっかり者で誠実な池松壮亮さんと飄々とした能天気なオダギリジョーさんの少し噛み合わないよう>>続きを読む
精神科においてショック療法が当たり前だった1940年代ブラジルで、周りの批判や前例に屈せず芸術やペット療法などの心理療法を訴え続けた女性の実話に基づく物語。“人“を思い“人“に尽くす彼女の思い、愛情の>>続きを読む
貴族と庶民間の身分の違いが鮮明だった1970年代後半のフランス。今でさえ当たり前な大衆のために開かれた“レストラン“だけれども、そんな当たり前が当たり前でなかった時代において、誰もが何の気兼ねや後ろめ>>続きを読む
ピアノの旋律に沿って静かに流れる時間がなんとも心地よい。
大切だと思える人に出逢って初めて本当の意味で自分を知れるんだなと…
忙しなく流れる時間を淡々と生きてしまっている中でふと思い出す大切な人との思>>続きを読む
サスペンスものとしてあまり類をみないほど精緻で秀逸な脚本やストーリー構成に感じた。(←個人的にサスペンス最近みてなかったから余計にそう思うかも)一筋縄じゃいかないところ、ホントに韓国映画好きだ。終盤の>>続きを読む
“難民“という社会が抱える喫緊の課題について、また、“姉妹の誰にも断ち切れない強い絆“について深く考えさせられる作品、というか実話に基づいているということで、ノンフィクションに近い感じだった。ずっしり>>続きを読む
演者さんたちの凄まじいほどに感情剥き出しの演技がとにかくすごかった。姉妹という身近すぎる存在だからこそ言えないこと、それ故向き合えてこなかったことが露呈し感情剥き出しに言い合う様は見てて胸がぎゅっと締>>続きを読む
男性は働いて女性は家にいる“という古いしきたり的悪習である家父長制を廃止させようと命懸けで奮闘した彼女らの姿勢にぐっときた。
近年、職場における女性の管理職登用の推奨や産休育休制度の整備、イクメンとい>>続きを読む
突然馬主になった主婦が名馬セクレタリアトを三冠馬に育てようと奮闘する感動の実話。舞台は1970年代。今ほど女性の社会進出が顕著でなかった時代において、どれだけ無理だと言われようが鼻で笑われようが心折れ>>続きを読む
たとえ周りの誰ひとりとして応援してくれなくても自分が本当にやりたいことを貫くことの大切さを感じたし、容易ではないけれどそこに本当の意味があるんだなと感じた。
言葉で口に出して気持ちを伝えるのは難しいけ>>続きを読む