gnさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

gn

gn

映画(442)
ドラマ(0)
アニメ(0)

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

まさに思春期残酷物語。理想と現実のどうしようもない距離を高解像度で見せてくれた

SNSやスマートフォンのおかげで描かれてる「ズレ」がより鮮明(且つ残酷)。けど根本的には昔も今も変わっていなかった。他
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.4

世界を揺るがす壮大な話になるかと思いきや、コンパクトに纏めた印象だった。音楽の演奏シーンは大小それぞれきらびやかに描いていて、ダニーボイルのこだわりを感じた

あくまでSFではないので世界線が変わった
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

桐島の武文、ウルフオブウォール・ストリートのジョナヒル、全作品のニックフロストのように全宇宙民の愛すべき人間がいる。そんな人間こそがヨーキー。この映画を観ることはヨーキーとの出会いであり、ヨーキーとと>>続きを読む

おじさんに気をつけろ!(1989年製作の映画)

3.4

停止するたびにとてつもない爆発音を立てるオンボロ車に、レンジで洗濯されるタオルなど、一見普通のコメディに妙な場面が入ってくる辺りが好きだ。

話はフラフラ生きているおじさんが弟家族の子ども達を預かると
>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

1.8

音楽もこだわって作ったんだろうし、衣装もキャラクターを捉えていて良い。オープニングのアパートから出てくる一連のシーンは静謐なカメラの動きで良かった。

ただ、話が薄い。と言うか説明不足?台詞少なに、気
>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.6

イラク戦争を起こし、ISISを生むきっかけを作ったアメリカの副大統領というこの現代悪の煮凍り。いかにしてイラク戦争を引き起こして、その裏でどのような政治劇が繰り広げらていたかを見せてくれる。

と言え
>>続きを読む

ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)

4.0

コメディアンの一代記と思ったら後半は映画愛に溢れた良い話だった。

映画を作ったことがない人間が作る破茶滅茶な映画製作は一種の青春モノのようで、ミシェルゴンドリーの「僕らのミライへ逆回転」を思い出した
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.8

離婚を描いていく物語なのに、なぜ愛に溢れているのか。ノア・バームバックの捻くれた部分がありつつ、真っ当な姿で人生を全うする素敵な映画だった。

すれ違いが起きてから、さらに加速する様は恐ろしくもコメデ
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

泣いたところは以下3箇所。

・アレを背中越しで渡した瞬間
・夕陽(後に冷静になって後悔)
・エンドロールでジョンウィリアムズの名前が流れてきたところでメインテーマが流れた瞬間

酷評したい気持ちは分
>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

2.3

THE どんでん返し映画。全てはオチに向かって行くので、何も情報を入れずに観るべき。

何となくの感じる気持ち悪さは大体が真相に繋がってる。それでも理解できない主人公の待ち姿がこの作品の本質なんだろう
>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.3

街に突如現れたペンギンの謎と巨乳のお姉さんとの恋路(?)を巡る少年の話。

一見しただけだとなかなか理解しづらい物語だった。森見登美彦原作というのもあるし、ペンギンの生まれ方や「海」をしっかり描いてい
>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.4

大作らしい「太い」ストーリーをリアルっぽい描写で撮っているのがリドリースコットのイメージ。
ワールドオブライズは脚本家がディパーテッドの人というのもあって、面白過ぎず、つまらな過ぎないという印象…。
>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.3

煌びやかな世界を見せる従来のミュージカル映画とは違って、インドの階級格差をリアルに見ることができるドラマ。綺麗事だけでは生きられない世界とか。頑張って働いても、勉強しても越えられない世界があるのは辛い>>続きを読む

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)

3.8

観たいクンフーアクションが観れる。アニメだからこそ忠実な再現度(?)の高さが好き。小学校の頃、人形でアクションシーンを再現してたものが映像化した感覚。

主人公のポーは超進化が否めないけど、クンフー映
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.1

ホラー映画の主人公が自ら死地に乗り込んでヒドい目に遭うように、テルコも自分から地獄への道を選んでいるように思えた。エロスとタナトスのように、地獄に行けば行くほど生きるエネルギーは燃えてしまうもの。普通>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

スマートな電話オペレーターがスマートに解決する話かと思いきや、意外と情熱的に解決するタイプの話だった。
言い換えれば猪突猛進なので主人公は満遍なく周囲の人間に迷惑かけまくる。。心意気は認めるが、だから
>>続きを読む

最後の恋のはじめ方(2005年製作の映画)

1.8

アルバートとアレグラをパパラッチしてキレられた件は、ヒッチ(ウィル・スミス)がサラ(エヴァ・メンデス)への想いで帳消し…?デートコンサルタントに騙された!ってなるのは分かるけど、、サラも同じじゃないか>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

2.5

ヘイリー・スタインフェルドが良い!素敵な目をしてたのが良かった
80sオマージュも流石に腹一杯だし、メカニックな女子とロボットの交流ストーリーにも新しさはないので、これと言った感想も持てなかった

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

正義と悪ではなく、愛で物語る。2人の関係はもちろん、家族や弁護士の彼、家を貸してくれるあの人に関する愛のストーリーを語っていた。また愛の解釈の1つとして、あの信仰に囚われた(と思ってしまう)毒親が出て>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.4

馬を引いて荒野を歩く姿がとても美しかった。

チャーリーが出会う人は皆「大人」の考えを持って生きてる。対してピートは欲とかビジネス、戦争には関係なくただ生きているのが良かったんだろうな

主演の男の子
>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.4

葉問シリーズを初めて観た。確かに最強のイップ師匠だった。

基本的に最初から最強状態で始まる映画って大体好きだけど、観ててマジで強いってところで信用できる。ドニー・イェンの顔の佇まいが良い。あと奥さん
>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.1

実際にハリケーンに遭った街を舞台に、童貞ボーイのひと夏を描いた作品。
ただ全体のテイストを覆う80sオマージュには食傷気味なので何となく乗り切れず…。

ティモシーくんが童貞兼プッシャーになる姿を観る
>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

実写だけど劇画のような熱い作品だった。

120分に渡って宮本と靖子を巡る関係を描いていた。「女になる」ためのセックスも、愛する女のための暴力も、全て「生きてるやつはみんな強い」という台詞に集約される
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

想像以上に「エンタメ」な政治サスペンス映画。一見台詞劇的な作りで難しいかもしれないけど、政府とメディアの対立をデフォルメして描いていたり、後半では大きなカタストロフィーもあるのでドラマとして楽しめた>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

ダッキー&バニーが最高。映像技術がヤバい。ってことだけ最初に言っておきたい。

この映画はオモチャ自身が自分の人生と向き合う物語。
ってことは、オモチャ=ヒトなのか?オモチャはヒトの所有物ということで
>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.9

1人の男のどん底を見せて、さらに落ちた本当に何もなくなった男を見せられる映画だった。

あらすじを何も知らずに見ていたので序盤の展開には衝撃を受けた。
その後は事件後の木野本がどのように転げ落ちていく
>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.2

序盤では函館の空気感にも似た穏やかな青春映画の様相から、映画が進むにつれてリアルな函館を映すかのように彼らの現実や内面が浮かび上がってくる作品だった。

夜明けの街を徘徊したり、クラブで遊んだり、
>>続きを読む

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.8

1人の男とバンクシーの交流から、自分もアート活動を始めるに到るまでの経緯をまとめた作品。

バンクシーの映像資料として十分に楽しめた。そしてただの普通な人なのに、やたら行動力だけあるティエリという男と
>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.6

初代のポケモンから金銀、サファイヤ辺りまでしか遊んでいなかったので、こんなに知らないポケモンいるの…とショックを受けた。
ただピカチュウが完全に“いつもの”ライアンレイノルズなので、割と映画ファンとし
>>続きを読む

ラブリー・オールドメン(1993年製作の映画)

3.3

定年を過ぎた老人男性2人が1人の女性を巡る「老後ラブコメ映画」。
見た目がしっかりお爺ちゃんなのにマジで三角関係がイケイケに進んでいるから、あらまぁお盛んなことのようで…と惚れ惚れした。
ヒロイン役の
>>続きを読む

旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.5

テロ事件を起こした活動家の両親を持つ思春期少年のお話。
政治的な問題がバックボーンにありつつ、恋愛や家族との物語がメインになっている。けれども、どこかで政治的な匂いがするのがシドニールメットっぽい。
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.5

漠然と「何かになりたい」と抱えている願望がある人種がいる。
その人種が映画を作ったり、音楽を作ったり、小説を書いたりする。
ひたすらに「お前は誰だ?」と自分自身に問い、それに答えようともがく。そのもが
>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.9

物語を通して、臼田あさみさん演じるツチダが回復していく様を青春ラブストーリー仕立てで描いた、と言うには少しビターなテイストもある作品。

ツチダがせいいちに尽くすのは、ツチダの生きる理由を自分で作り出
>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7

夫が死んでしまった夫婦の夫側(ゴースト)から描いた映画。

ゴースト側を映すことで、4次元的な時間の解釈がアリになる感覚が面白かった。
そしてチョコパイを食べる彼女のことをただ見る事しか出来ないという
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

何となく好きになる映画は、「ある時点」から始まり、また別の「ある時点」で終わる映画、が多い。映画の前後にも物語が存在することを感じると、映画自体のあらすじは小さくとも、大きく且つ普遍的な物語に思える。>>続きを読む

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

1.9

いくらアレクサンダーペイン(とジムテイラー)でも庇いきれない出来だよ…
途中までは良かった。
陰謀めいたダウンサイジングのプロジェクトとか置いていかれたマットデイモンの困り顔、クリストフヴァルツの安定
>>続きを読む