YuiManjouさんの映画レビュー・感想・評価

YuiManjou

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ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

気持ちの悪い映画だった。何日も引きずりそう。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

途中まで、えーそれでいいのか、大丈夫か、と思っていたらやっぱりという展開に。ミュージカルなんだろうけど歌がとても自然で素敵だから、ミュージカルはちょっと、という人も構える必要はなさそう。良い作品だった>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

農場の毎日が繰り返すだけ。年老いた叔父さんとの生活は彼女にとって厄介だろうなと思って観ていたけど、せっかくのデートに叔父さんを連れて行ったり、コペンハーゲンからトンボ帰りして病院生活に寄り添ったりする>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

学校がデフォルメされ過ぎていて途中まで作品に入り込めないでいたけれど、自然に隠されたふたりの子供の世界がとにかく美しくて、いつのまにか怪物をさがしはじめていた。時間を何度ももどし、ものごとの裏側を提示>>続きを読む

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

4.0

惹き込まれて観た。帽子から始まって様々な生地を選ぶココの眼差しは本物だった。仕事をしたいの……結婚でも男でもなく、才能を花開いていく女性の姿は圧巻だ。華やかな衣装に囲まれながらも、自らのセンスを信じて>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

面白かった。作中作も辻村深月が「サバク」「リデル」各12話分のプロットすべてを作っただけあって、作品全体を深みのあるものにしている。吉岡里帆演じる斎藤監督がラストで何かが吹っ切れたようにささやかに微笑>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.1

下北沢の匂いがめっちゃする。工事中の駅懐かしかった。ライブハウスで聴く『END ROLL』がすごくよかった。5人で「彼だ、彼じゃない」の応酬面白かった。下北の駅変わったんだよなぁ、また行こう。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

自分は小説で読んだ方が良いのだろうなと何となく思った。本編が非常に長く感じた。同一人物が演じているとリアリティがないし、小説の文字だと北海道へ移動するのは簡単だけど、映像を観なきゃいけないのはしんどか>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.7

とにかく猫のカンタがかわいい、でもラスト、かわいそうで信じたくない。もっとカンタの恋が見たかった。人間の生々しい性行為って必要だったのかなと思う。人間ってほんっとくだらない。この映画のメインはカンタと>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

トラビスの孤独が悲しかった、けれどラストの流れで涙が乾いた。強行にいたり絶望に埋もれて初めて人々に注目される、じゃあダメなんだ。狂気と悪は隠れているが確実に存在する。タクシーで流す夜景が綺麗。ロバート>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

4.2

最初ちょっとありえないと思う女の子の言動があって(内気な子のはずが非難しちゃうところ)期待が薄れたけど、そのあとくり返し訪れる涙腺崩壊場面に気持ちをすっかり持っていかれた。これまで観た邦画の中でベスト>>続きを読む

裏切りの街(2016年製作の映画)

3.6

最強は平田満か。あの顔であの演技されたら騙されちゃうな。池松壮亮の菅原、ダメ男やなぁと思って観てたのに、最後は一番純情じゃんとなってて、まんまと裏切られたのは観ている私っちゅうことかと思った。なかなか>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

面白かった。シェフがつくる料理がどれも美味しそう!SNSの描写も笑えた。主演のジョン・ファヴローが監督、脚本、制作も務めた2014年アメリカのコメディードラマとのこと。Twitterは、この頃から変わ>>続きを読む

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.8

メッセージが強く刻まれていて、それを思うと胸が痛くなった。このまま政治に無関心でいたら本当に戦争に向かってしまうのだろうかと怖くなる。けど、人の命を奪って知らしめようとしても、通用しない。かと言って私>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。埼玉のディスりが徹底していて笑った。翔んだ(!)設定も気にならなかった。二階堂ふみの演技はいつも堂々としていてすごいなぁ。え、第二弾つくるの?楽しみ〜🌟

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は余裕こいて笑って観ているうちに、とんでもない話になっていってよくわからなかった。エンドロールで「ナレーター」ってなってたからそれ(!)はわかるんだけど、他の方がレビューに「いくつもの伏線」って書>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

作家と担当編集者と編集長、あと読者アンケートなどなどとの狭間で高校生の漫画家が奮闘する話。面白いメタフィクションだった。私は漫画は読まないけど、漫画好きにはたまらないシーンがたくさん出てくるのでは?小>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

行為のシーンが激し過ぎて面食らうが、だからこそなおさら多田と岬の純愛が際立って、ふたりがとっても好きになる、そんな作品。面白かった。高校生岬役の河合優実がすてき。この人知ってる、と思ったら手嶌葵『ただ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

会話劇なのにスリリング。寡黙な登場人物による『ドライブ・マイ・カー』とは対照的、と軽部アナが解説しているが、流れる雰囲気は同じと思う。映画を観ているのに、本を読んでいるような感覚。会話中心の人間劇(例>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とてもいい作品だった。耳が聞こえない父母弟、みんな陽気で感情表現が豊かなのがすごくいい。ポーラに生活のあらゆる部分で頼ってた家族が最後は円陣を組み、彼女を送り出すシーンは感動的。ポーラはステキな声を持>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.8

子役のアレックス・ヴィンセントの演技がうまい!チャッキーから逃げるときやラストの視線がリアル。冒頭でめちゃくちゃな朝ごはんを作ってたキュートなアンディが、命をかけて戦うシーンは観ごたえがある。最後の最>>続きを読む

神様の思し召し(2015年製作の映画)

4.0

途中大笑いして安心しきったところにあのシーン。「神様の思し召し」の意味が胸に迫ったけど、ふたりにはウインクを交わす未来が待っていると私は思いたい。なかなか良い作品だった。イタリアの人は早口なんだね。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から引き込まれる。ヤツメウナギの件にぞわぞわし、ふたり(家福とみさき)の生きざまが似ているのがだんだんわかってきてドライバーとしっかり抱きあうシーンは感動的で涙が出た。主人公はSAABなんじゃない>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とても変わった作品だった。起伏のない日常が描かれながらも彼女の心の動揺や諦観が強く胸に迫ってきた。波の音を聞き白い家に住み化石を削る。親から引き継いだ仕事を守る彼女の頑ななまなざしをこちらもじっと見つ>>続きを読む

また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

it was so good movie, 前半はいい歳のおばちゃんたちがやたらsex!sex!sex!って口にするから辟易しかかったけど、やはり皆ただ年を重ねてるだけじゃなくて反省したり冒険したりす>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

放映後に軽部アナの解説がつくバージョンで観た。それがなければ、全く違った感想を持ったままだった。万引きした生徒の腕をつかみ事務所へ消えてから生徒が勢いよく走り出てくる数分の「空白」に何があったか観てい>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前情報何もないまま観た。アン・ハサウェイがとっても綺麗で特殊撮影も派手で見応えがあった。えーmouse!と思ったけどそこから面白くなってハラハラドキドキしながら冒険を楽しんだ。おばあちゃんの咳は治った>>続きを読む

幸せの答え合わせ(2019年製作の映画)

4.0

妻がつく悪態に耳が痛くなりながらも、知らないうちに引き込まれて観ていた。息子のジェイミーが「父と母の問題」と突き放さずに、ふたりに産み育てられた子どもとしての自分自身をも愛おしみながら母の試練につきあ>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

平成という時代に流れた30年の月日をかいつまんで進んでいくストーリーだけど、タイトル通りにすれ違い絡まり結ばれていく糸のような人々の関係性がよく表現されていたと思う。食いながら泣くシーンはわざとらしい>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.0

アニメをあまり観ないから辛口評価になっちゃうのかな。宮崎駿監督の作品とかと比べてしまうから、カタルシスのないラストはたやすく受け入れられない受容体になってる自分。なんで空から戻ってこられたのか、3年間>>続きを読む

冷たい月を抱く女(1993年製作の映画)

3.0

連続レイプ事件が本筋とほとんど無関連というのがもったいないというか無駄というか。犯人も、ラストのオチも容易に予想できてしまう。日本語のタイトルに納得はするが、そんなもったいぶった詩的なものにする必要は>>続きを読む

パンチライン(1988年製作の映画)

3.3

やけになったトム・ハンクスが『雨に唄えば』にあわせて路上で踊るシーンは圧巻だった。スタンドアップコメディの内容がいまいち面白くなくて、文化の違いかと思ったけれど、英語の語呂合わせ的なオチ(パンチライン>>続きを読む

パパが遺した物語(2015年製作の映画)

3.5

パパが書いた小説のおかげで、素敵な王子様に出会えてよかった。ケースワーカーとして担当した女の子との関係がもう少しストーリーと密接に絡んでたら意味があったかもと思った。ケイティが心に傷を負い、お酒飲んで>>続きを読む

明日の食卓(2021年製作の映画)

4.2

大号泣。すごい作品だった。最初、どうしようもない夫ばかりで怒りながら観ていたがそれぞれの家族のありようがシンクロしていく構成に感情がのまれていった。シンクロのユニゾンがすごく心を突いてくる。あえて語弊>>続きを読む