8さんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

3.6

『その好奇心、ダメ絶対!』


ジメジメな湿度と息苦しさを伴う閉塞感が高いので、今の季節にはぴったりな作品ではないでしょうか?
不気味が呼ぶ恐怖に巻き込まれ、謎に奔走させられる。絶望と希望の間で揺れ動
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.6


『この手があったか!』


実は連載真っ只中の世代なのですが、原作・アニメも全くの未経験です。え?うそ?知らないの?と驚きと共に返ってくる言葉を何度聞いたことか。作品好きの嫁と一緒に観ましたが、こ
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.8


『絡み合う思惑の先にあるものは?』


個人的な相性ですけど、クライヴ・オーウェンが出演している作品は今まであまり良くない事が多かったので観るまで警戒してたのですが、思いの外雰囲気たっぷりに描かれ
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.7

『何で!?』


妻の意味の分からない行動に反応した安田顕のコミカルな演技と、途方に暮れたモヤモヤ状態の変化にニヤついてしまいます。夫婦でなくとも性別問わず人間関係の難しさや奥深さなど、日々直面してい
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.1

『40年後の同窓会』


40年の時を経て眠りから覚めた呪われたホテルツアーへようこそ。前作の名場面をフラッシュバックさせながらもう1度味わえるあの世界観は、時が経とうと色褪せたりはしない。それどころ
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.6


『ルールさえ守れば、何でもアリです。』


血が繋がらなくとも生きる目的で、互いを支えながら家族になった4人。誰か1人くらい死んでてもおかしくないのに、荒んだ世界を10年もよくマーレイされずに生き
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.5

『討ち入れない忠臣蔵?!』


笑いは世界を救う。いつの時代も荒んだ世間に潤いをもたらすのは笑いの要素。史実では皆無だったであろう笑いを盛り込む時代劇ものは多々ありますが、過剰でなく嫌味にならない笑い
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.7

『守るために』


演技派揃いのキャストとありそうな設定で結構楽しめましたね。意外とはまり役だったMEGUMIはいいとして、大悟の違和感無さそうで違和感ありありな役にちょっぴり息抜きできちゃいます。物
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ベル・カント とらわれのアリア(2018年製作の映画)

3.6

『正義とは?』


事件の裏に隠された真相を知ると驚くかもしれない。見えない場所で起こった見えない交流には、国や人種、様々な違いを持った登場人物の求める願望や未来が詰まっていて、全てを叶えてあげたくな
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.4


『闇の使者降臨』


元々ジェームズ・ガンの作品は合わないので気掛かりだったのですが、見事に的中してしまいました。アイデアとしては好みなやつなのですが、残念ながらそれを活かしきれておらずインパクト
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.2


『we'll be back』


あの2人がシリーズの続編としてスクリーンに帰ってくるとは思っていなかった。T-800が溶鉱炉へ入っていくシーンから、その後が気にならない人など映画好きにはいない
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.7


『あなたとの思い出があるから、今日を生きられる。』


演者から発せられる台詞のひとつひとつが情感豊かに感じられ、クラシックギターの旋律が静かな展開を彩り時間が心地良く流れていきます。

「未来に
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.9


『"それ"の正体とは?』


27年という月日は、街を変え人をも変えてしまう。しかし、過去の経験や記憶は色褪せようとも変わる事はない。変わるとしたら記憶違いなだけで、あるきっかけでとめどなく溢れ出
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.6


『目の前に現れた若き自分とは?』


2人の攻防を激しいアクションで描いているのですが、臨場感を出すための過剰な演出がちょっぴり気になってしまいました。倫理的な価値観から現代では禁止されているクロ
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.7


『妨げるものとは?』


どちらかと言えばホラーよりもサスペンス要素が前面に出てる秀作ですね。数々の伏線を紐解きながら結末で明かされる謎に迫った時、観ている人の自己免疫へどの様な影響を及ぼすのか?
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.4


『人生の夜明けはいつやってくるのか?』


家族や世間から疎まれながらも、明日を夢見て日々を過ごす患者達の物語。様々な事情を抱えながらも、周囲を支え合い生活している様子に窮屈さを感じてしまう。しか
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8


『夢のような音楽人生とは…』


なんともリチャード・カーティスらしさが感じられる物語でとてもユニークなんだけど、途中から想像出来てしまうのがちょっぴり残念に思う。個人的には、ラブコメよりヒューマ
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.8


『生活圏内全てがヤツらのテリトリー』


様々な制限がある環境で生き抜くために奮闘する彼女には、断念という概念は見当たらないのですが、個人的にあの状況では幾ら飛び抜けた水泳スキルがあったとしても、
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.5


『やるべきこととは…』


独特な間とあの退廃的な雰囲気をひっさげて帰ってきたブレイキングバッド!
公開に向けて復習のハードルが高く無理だったが、回想を挟みながら進行していくので記憶を頼りに現れる
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ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い(2016年製作の映画)

3.7

『選択の行方』


ひと口に平和と言っても、その形は立場や状況によって違う。そこに政治が入る事で生じる愚かな思惑や体裁は、無慈悲な戦いを生み幾つもの命を危険に晒してしまった。実社会でも似た様な図式があ
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フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.5

『反逆者か、ヒーローか。』


世間知らずな若者が自らの宿命を背負い、ハイスピードで正義の弓を射る姿が爽快!あっさりとした物語展開だからこそ、弓アクションが光りとても見やすい作風ですね。世界観は雰囲気
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.4


『伝説の殺し屋、遂に、出禁。』


初回作の出来が良過ぎて、その影に隠れてしまう続編。掟を破った代償がここまで大きくなるとは全く想像してなかったです。常軌を逸したアクションの数々と多くの見せ場を設
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2


『本当の悪は笑顔の中にある』


母に「いつも笑いなさい」と言われたように、アーサーは笑いながら日々を送りたいと思ってたはず。誰が見てもそれは一目瞭然でしょう。悲しくも理解し難い一面は彼の心の声そ
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トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.7

『欲望の先にあるものとは』


絶対という言葉は必ずしも存在せず、完璧なミッションに忍び寄る負の連鎖が現実的で人間臭くて良いですね。このキャスト達を揃えるだけでいったいどの程度のお金が動いたのか?まだ
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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.3

『未来は明るいはずだった』


宣伝効果はかなり高く配信当時は加入していなかった為に、指を咥えて羨ましく思っていたのが懐かしい。前2作の要素を継承する今作は、期待値こそ高かったもののそれを超えてくる事
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.8


『クズども、これが答えだ!!』


序盤から展開と覚醒したライリー・ノースの変貌ぶりにびっくり!愛する家族を目の前で奪われた母は、復讐の女神の姿を借りた悪魔のようだ。悪を裁くスマートさに爽快感を味
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リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)

3.4

『サマーキャンプは大惨事!』


サクッと観れてまずまず楽しめるジュブナイル作品。こういう作品色々あるのですが、今の時期休校で悶々としてるお子さんと一緒に観れる作品かもしれないですね。SFや冒険好きな
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5


『必ず、見つけ出す。』


孤独で過酷なミッションは、宇宙空間の様に静かに淡々と描き出されていく。それはまるで過去を遡る記憶旅行の様に。
冷たく冷えきった心にあるのは、家族という温かい存在だけ。
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.9


『背筋も凍る、おるすばん。』


シリーズの顔ともなっている実在する心霊研究家の妻ロレイン・ウォーレンの死に捧げられた死霊館シリーズのスピンオフ作品。公開まで非常に楽しみにしてましたよ。本家死霊館
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ブライト(2017年製作の映画)

3.4

『一緒に見るのは、光か。闇か。』


お金かけりゃいい作品ができるとも限らない良い例ですね。設定や脚本など雰囲気たっぷりの世界観に安心していたら、まさかの説明不足にちょっぴり拍子抜けしてしまったのは否
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.6

『夢に、目がくらむ。』


全体的に派手さはないものの、全てにおいて丁寧に描かれていてじっくりと腰を据えて味わって欲しい。あらすじ的には想像していたものとは違っていたけれど、人間くさい作品が好きな自分
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8


『1969年8月9日、事件は起こった。この2人にも…』


悲しい事件の結末がもしこうだったら?
あらすじの様な現実だったならば、その後の展開どうなっていたのか気になりますよね。そして何といっても
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エクスティンクション 地球奪還(2018年製作の映画)

3.3

『絶対は存在しない』


元々ジェームズ・マカヴォイが主演予定だったんですね!出演が変更になり脇役だったマイケル・ペーニャが代役とは知りませんでした。良いアイデアでしっかり騙されつつ結果で唸るも、彼の
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

4.1

『僕は2人から、人生のすべてを学んだ。』


初監督作品とは思えない完成度の高さに驚かないはずがない。父、母、子、それぞれの立場で描かれた子供目線の家族像。いつも見ている景色が、感情の起伏によって見え
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.4

『堕ちる』


好奇心と欲望の赴くままに生きた青年の自由奔放な犯罪作品。大胆で自由すぎた行動の先には、常に危険が潜み偽りの安定感に包まれたカルロスが痛々しい。気に留めたものは手段を選ばず手に入れ、そう
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.8


『観はじめた瞬間から、あなたは悪魔の家の罠にはまる…。』


今作に現実逃避を求めてはいけない。鬼畜なまでの嫌悪感と恐怖が、独特な雰囲気で走り抜けていく正統派スタイルのホラー作品。蜘蛛の巣の如く緻
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