fuoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

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足が不自由なジョゼ(池脇千鶴)と少しだらしない大学生 恒夫(妻夫木聡)の恋物語。

まず、登場人物が独特で惹きつけられます。ジョゼに恒夫、ジョゼの祖母(新屋英子)など、それぞれ性格の違いはありますが、
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.3

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いじめられっ子のバスチアン(バレット・オリバー)が手にした不思議な本。読み進めていくうちに、その世界に引き込まれ…。

今観ると映像の技術面で時代を感じる部分もありますが、印象的な主題歌や、本の中の世
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.4

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三部作のラストを飾る作品ですが、素敵な締め括りになっており、この作品が一番好きです。

過去作から続けて、影のヒーローとして計り知れない苦労を重ねてきたブルース(クリスチャン・ベール)のことを思うと、
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.6

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ジョーカー(ヒース・レジャー)がとにかく強かで悪役として申し分無い人物でした。善悪の本質を突き、あらゆる人間を翻弄し、混沌をもたらすという。

人間を内側から容赦なく壊していくような存在で、敵味方関係
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

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クリストファー・ノーラン監督によって描かれる、バットマン誕生秘話。

ブルース(クリスチャン・ベール)を中心として、人間ドラマが丁寧に描かれているので、入り込んで鑑賞することができました。

想像以上
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.4

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12歳の頃に、4人で死体探しの旅をした忘れられない思い出が描かれる作品。

映画は淡々と進んでいきますが、次第に切なさが増していく印象を受けます。自分自身の子供時代に重ねてしまう部分も。

登場人物と
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

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スピンオフ作品ということで、ダニー・オーシャンの妹デビー(サンドラ・ブロック)をリーダーとしたチームによる泥棒作戦。

これまでのオーシャンズシリーズに比べると、計画が難なくスムーズに進むなど、スタイ
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.7

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過去作のキャストも多く参加し、テンポの良いクールな世界観も相変わらずで、集大成として満足のいく作品でした。

舞台は再びラスベガスになりましたが、今回は敵役のバンク(アル・パチーノ)の分かりやすい性質
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.5

オーシャンズのメンバーのもとに、ベネディクト(アンディ・ガルシア)が前作で盗まれた金を返済するように迫ることで始まる物語。今回は1人加わり、オーシャンズ12に。

今回も展開が早く進むので、彼らの騙し
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.4

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豪華キャストによる軽快な泥棒劇。

カジノの金庫を狙うための綿密な計画の実行中に、ピンチに陥る場面があり、ヒヤヒヤしながらも楽しかったです。

次々と移り変わる映像に、早い台詞回しと、ついていくのが大
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

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シニア・インターンとして採用されたベン(ロバート・デニーロ)と社長であるジュールズ(アン・ハサウェイ)の関係の変化が素敵な作品でした。

自分が不安な時や、余裕がない時に、少し話を聞いてもらえる相手が
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

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シリアスな場面から始まりながらも、楽しい展開が続く素敵な作品でした。

主人公のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)によって聖歌隊が仕上がっていく様や、聖歌のアレンジが素敵で印象に残っています。

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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.3

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公開当時に大好評だった記憶がありますし、今なお根強い人気を持つのも納得です✨

ファッション雑誌"RUNWAY"編集部の厳しい編集長のもとで、新たに働くことになった女性・アンディ(アン・ハサウェイ)の
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

映画館の大画面で鬼滅の刃を楽しむことができ大満足です✨

前後半うまく描き分けられており、エンドロールに入った際のLiSAの歌が染み渡りました。

TV放映されたアニメでも息を呑むような展開・美しい映
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.3

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父親の部屋の押し入れから出てきた「ユリゴコロ」と書かれたノートは殺人鬼の手記だった。書き手は一体…誰?

全く共感できず、不快感すら覚える序盤の展開に不安でしたが、そこから方向性が数回変化したことが印
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あした世界が終わるとしても(2019年製作の映画)

3.4

二つの世界に同じ人物がそれぞれ存在し、命はリンクしている。世の中で増える突然死。原因は…?

序盤に惹き込まれ、スケールの大きい話なのかな〜と思っていると展開は案外シンプルに進んでいく為、かなりあっさ
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王様とボク(2012年製作の映画)

3.0

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大人になりたくないと悩む18歳のミキヒコ(松坂桃李)と、事故以来12年ぶりに目を覚ます同じく18歳のモリオ(菅田将暉)を中心に進む物語。

子供のままでいたいという思い、早く大人になりたいという思い、
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.4

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謎の現象に研究、そして恋物語。不思議さと共にワクワク感もある作品でした。

少年の研究と共に超常現象について描かれていますが、すぐには理解できず不思議な感覚でした。

台詞でもあったように終始「何が起
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.6

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近未来のカオティックな東京、繰り広げられる大きな物語、次世代へのメッセージなど、映画を通じて様々なことが描かれており、かなり濃密な2時間でした。

圧倒的な力の制御を企む一部の人間から反対派、巻き込ま
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乱反射(2018年製作の映画)

3.7

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想像力の射程。

因果応報。

利己的な行動の積み重ねによって何が起きたのか。その連鎖。

最後まで身につまされる展開が続き、複雑な気持ちになりました。

さまよう刃(2009年製作の映画)

3.5

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ただ一人の肉親である娘を殺された父親(寺尾聰)による憎しみに満ちた復讐劇。

終始凍てつくような空気感の中で淡々と進む展開ですが、その冷たさによって遣る瀬無さが強調されているかのようでした。

また、
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

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イタリアで、今よりも同性愛がタブー視されていた時代。そんな中で描かれる、2人の青年の秘密の恋の物語。

「話すべきか、死ぬべきか」
お互いに憧れ、惹かれていく過程。誰にも関係を知られてはならない状況下
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.6

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原作と違う部分もありましたので、原作の読後とはまた異なる印象を受ける作品でした。

ほんの少しでもいいから長く薫(渡邉このみ / 井上真央)と過ごしたいという野々宮希和子(永作博美)の痛切な思いが画面
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.7

原作の独特な世界観に、スピード感もあったので、最初は少し戸惑いましたがすぐに慣れました。

まず言葉遣いが特徴的で面白かったです。名だたる文学作品も数多く登場するので、合わせて楽しめます。

混沌とし
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.6

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素敵なマジックショーでした。

父と子がお互いに不器用だからこそ成り立つストーリーが楽しかったです。

晴夫(大泉洋)と正太郎(劇団ひとり)の台詞の掛け合いから親子関係のぎこちなさ出ていて、それが微笑
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

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他人の夢を共有できる装置「DCミニ」が盗まれることで始まる物語。

夢と現実が入り混じる展開、謎の犯人、そして目的は…?止まらぬ展開に時間があっという間でした。

特にパレードは圧倒的で見ものです。平
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.5

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現実と虚構が入り混じる描写、止まらぬ毒々しい展開に、観ていて気が触れそうでした。かなり引き込まれます。

主人公(未麻)と共に鑑賞者としても次第に何が真実か分からなくなる感覚があり、恐怖が迫ってくるよ
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.3

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強く訴えかけられる作品でした。

しばらく観ていて苦しいな…なんて思っていると思わぬ救済があるので、込み上げてくるものがありました。

苦しい現実に悩む複数の人物が描かれるだけでなく、虐待や万引き、認
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

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想像以上に引き込まれる展開に揺さぶられ、思わず涙してしまいました。

双葉(宮沢りえ)の人間性が本当に素晴らしく、周囲の人間に大きな影響を与えるその生き様に感服しました。

この家族、そして家族と周り
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プール(2009年製作の映画)

3.2

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今作も静かな流れ。大きな展開がある訳でもないですが、それでも少し変化して終わる形で良かったです。

タイのチェンマイのゲストハウスで過ごす6日間が描かれていましたが、終始穏やかな雰囲気なので素敵でした
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めがね(2007年製作の映画)

3.3

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不思議で独特な世界観でしたが、美しい自然の中で穏やかな人々と共に過ごす春のひとときが素敵でした。人を選ぶとは思いますが、シュールな笑いも散りばめられているので面白いです。

個性的な人物も多く、私は中
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

3.4

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ゆるりゆるりと流れていく作品で、気づくとエンドロールでした。

新たにやってきた3人の女性の人生観も面白かったですが、掴み所がないマコト(もたいまさこ)がまた不思議な人物で惹かれました。

中でも、マ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

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穏やかで心安らぐ素敵な作品でした。のどかな休日に鑑賞して贅沢な雰囲気を味わいたいですね。

この作品は私の姉が公開当時に大絶賛していましたが、当時は忙しくて足を運べず…。今回やっと鑑賞できました♪
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.3

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公開当時から話題でしたが、沢尻エリカの熱演が光る作品でした。

どうしても映像化するのは難しい作品だと思うので、レビューなどを読んで不安でしたが、想像以上にあの混沌とした世界観がうまく表現されていたと
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

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う〜ん良いですね。小津監督の他作品にも言えますが、何気ない日常がこんなにも沁みるのですからやはり素晴らしいですね。

所謂、小津調ですが、これがまた絶妙というか素敵なんですよね。登場人物の口調にカメラ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

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圧倒的…。

鑑賞後は、泣いてもいないのに泣き腫らした後のような疲労感が。

出だしから十和子(蒼井優)の行動に最悪な気分になる作品でしたが、観ているうちにまたその感情も少しずつ変化していき…。思わぬ
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