yoshitakanishiharaさんの映画レビュー・感想・評価

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

コメディのヤクザは敬遠してたけど、思ったよりもちゃんと怖くて大丈夫だった。
とにかくあの後輩の男の子が魅力的すぎて愛しい。

いろんなアイテムのメタファーがあからさますぎる気もするけど、フィクショナル
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.5

いま観れば、画的な品と会話の品に差がありすぎる、と感じてしまう。

市子(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

合意とろうとしたら破綻する、整えようと思ったらぐちゃぐちゃになる、みたいな経験をえぐられます。
失踪されてるんだから追うな、という言葉は強いよなぁと。

あと、例の法律はどげんかせんといかん、と思いま
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.1

出来るだけ没入できる環境をつくって、ヘッドフォン爆音で観たけども、やっぱり映画館行っとけば良かった感。

あんなに演奏シーンをたっぷりやって、ダレるどころかちゃんと気持ちがアガるのほんとすごい。いろい
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

自分自身の育児を顧みて、頭抱える。初対面の校長先生との会話(というかその姿勢)を思い出しただけで泣きそうになる。

あとは、他校のこどもたちとの対決エピソードが特にグッときた。言い争っている内容、服装
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

目まぐるしい驚きの展開があるわけではないのに釘付けで観てしまう。なにこれ、すごい。

印象的なシーン多すぎるけど、オセージ族に死が訪れた瞬間の表現、とりあえず署名させたいやつと疑いつつ署名するしかない
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Winny(2023年製作の映画)

4.2

グッときます。そしてエンドロール後の映像はパンチがありすぎて反則です。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

おー!と思う瞬間はあるのに、いいもの観たなぁという気持ちがそんなにしないのは、好みや求めるものの違いなのかもしれません。

繰り返される時間のなかで、未来に進みたいとか、逆に進みたくないとか、アツかっ
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

船に乗っていないふたりの描写は、船に乗っているふたりの妄想という解釈であってる?旅行中で一緒にいたら、唯一傍受できるメッセージのやりとりは発生しなくない?あるいは過去のやりとりを見直してるだけ?...>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはシンプルでわかりやすいし、タートルズビギナーにもめちゃめちゃやさしかった。もろもろの説明がスマートで、上映時間がタイトなのも好感。

予告を観て、この画と音楽が好きだと思った人は、間違いな
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私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(2019年製作の映画)

3.5

「本当に信じている」のと、「信じてはいないけど、信じていると言うことによって明らかにしたいことや伝えたいことがある」というのには、大きな隔たりがあると思う。

もし後者なら、その戦い方は嫌いではないし
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生活のなかで聴覚が原因で起こるいろんなことが描かれていて、イライラしたり、逆にイライラさせてたり、怒りをぶつけられたり、受け流されてたり、そういう日常のなかにボクシングもある感じがよかった。

ちょっ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

ヒリヒリしたりほっこりしたりはするものの、そこまで琴線に触れなかった印象。
ただ、移民の人たちの地域コミュニティへの入口として宗教がある感じや、お祓い等の儀式的なものとの距離感が興味深かった。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.1

ジャンルや仮面ライダー自体への愛着・理解がないので、どう楽しめばいいのかわからずしんどかった。
ただ、映画の着地は驚くほどシンプルで、拍子抜けしつつ気分はスッキリした

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

みんなでいるとき、仲間うちの誰かと2人きりになったとき、仲間からはずれて1人で外部と対峙するとき、それぞれの楽しさ、おかしさ、スリリングさがあって、すごく楽しめた。
いい意味で予想を裏切るトーンの作品
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バービー(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

監督の大ファンなので期待しまくりで観ましたが、すごいのひとこと。

男性からすると、逆転している世界を脳内でさらに逆転させて観せようとするところがあって、まずバービーという題材を活かしきったこのアプロ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

せっかくの壮大な物語世界の設定を持て余してる感じがして、不完全燃焼な印象、火だけに。
炎色反応や光の屈折があったから、不完全燃焼からついに完全燃焼の青の炎を体に取り込んで...とか想像してしまった。
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

なにかのメタファーかと考えながら観はじめたけど、中盤からそんなことはどうでもよくなるほど愛しくなってくる。見た目や動きの魅力以上に、会話の切り返しの鋭さに惹かれた。

設定や手法は新鮮だけど、いい意味
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

新鮮で、美しくて、おしゃれで、カッコよくて、しかもおもしろい。

冒頭から画的にキマりまくってたけど、特に中盤のグウェンとマイルスの交流シーンは感情が爆発した。スパイダーマン同士の移動しながらの会話は
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

作品の内外で「何事も、ちゃんと噛み締めたいなら学が必要」ということを突きつけられた気持ち。宿題が出たというか、積読が増えたというか。

主人公のズルさとかブルジョワ特有の苦悩とか母への執着とかに関して
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怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

子供と会話してるとき、子供が言葉に詰まると大人が勝手にその先を想像して、単純化した質問を繰り返すことで話を進めちゃうやつ、山ほどある。これはしんどい。

しかし、こんなにきれいに3つの視点を提示される
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

自分の経験や思い出とシンクロする部分は少なめだったけど、ほんわかしつつ不穏な前半から、徐々に切なさが増してきた。

いろんなひとが触れてると思うけど、テレビモニターONとOFF(映り込み)と鏡があわさ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

すごく好き。鮨屋でのお母さんのカミングアウトは笑えるのにグッとくる最高のシーンだったし、それ以降はグッとくるどころではなかったです。

直接描かれない苦み成分を感じながら箱フグを被るシーンをみると、も
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

4.0

まぶしすぎて、言うことなし。みんな大好きやで!という気持ち。特にツボだったのはカートの表情。

サイファーの輪にいるならジェイデン・スミスもスピットしてくれや!と一瞬思いましたが、そういうキャラじゃな
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

名作との噂で観てみたけど、度肝ぬかれた。

ドラッギーでアガるアニメーションの連発、エンドロールやwikipediaでスタッフを確認して納得した。

物語に関しても、お姉さんが手放したくなかったものが
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

観終わった瞬間に泣きの感情がわくことはなかったけど、すごい映画だなーという感動があった。
​​なぜお母さんがマルチバースの世界で最強なのかという理屈の部分がとにかく最高で、それによってバースジャンプす
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

前半は特に結構いろんな種類の奇行があったけど、どれも今泉監督映画にある独特の可笑しみととれば、するっと受け入れられました。最後に動物きたのもクスッときた。

世の中から緊張感のある食卓をなくしたいもの
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

音楽や映像はすごくかっこいいのに、話の展開がまったくノレず。
1作目も、伝統やルールを重んじてるようで軽視している気がしたけど、今作は完全に無視してるのでは?
どっちがヒーローでどっちがヴィランかわか
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

説教くさいといえばそれまでだけど、最初と最後がコミック風になっていることでメタ的な印象が強まって、「こんな説教くさい物語があったっていいか...」と納得させられた

悪い話じゃないし、めちゃめちゃよく
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

楽しませすぎで、低評価つけられない。

とにかく気が利いていて、表現も新鮮で、筋も通っていて、ずっとにやにやが止まらなかった。

初めてDolbyCinema環境で観たことも好印象に多少影響してるかも
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

グッと刺さったかと言われると、そうでもないかもしれないです。

作り手心情を描いた話は好きだし、仕事論的な面ではおこがましくもちょっと共感したりしました。ただ、気ままに映画(作品)を観て、気ままに感想
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

メインの事件とその復讐以外にも、実親のスタンスや実家の部屋の雰囲気など、しんどい要素がいろいろと垣間見えて、ずーんときました。

脚本賞とのことだけど、中盤のロマンスが効果的すぎて感服した。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画で初めて明らかになるエピソードに加えて、漫画原作と同じ道のりがちゃんとあったことを証明してくれる数カットが挟み込まれることによって自動的に脳内補完されるエピソードがのっかれば、そりゃグッときま>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観てこそ価値がある作品なんだと思うけど、実際に映画館で観たら(少なくとも初回は)肩透かしに感じると思う。

お皿が割れたシーン、やっと「展開」が始まるかと思わせて、そんなことが見せたいわけじゃ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

大小いろんな「正しくなさ」がでてくるけど、それらをかき消すような高揚感に満ちてた。

はじめての上映会、トイレで嗚咽して、拍手を浴びて、ブリグズビーが消えた瞬間、アツさ・嬉しさ・もの悲しさがごちゃ混ぜ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.6

細かいことは置いておいて、一目惚れしたんだからしょうがない、で片付けたい。

受賞歴で期待値が上がり、周囲の評判で期待値とともに観る優先度まで下がっていたんですが、どちらかといえば好きかも。