台灣まぜそばさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.3

ヤバい超面白かった
ギリギリのラインを保ってからの爆発する箇所が二箇所ほどあるがどちらも最高
繰り返される視線の演出がどれも素晴らしく、じわじわと緊張感をもたらしていくのがたまらん
"振り返る"運動と
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.5

ラストのビーチの凄い人の量で『ピラニア3D』的なものを期待したけど全然ダメだった サービスシーン的な虐殺を撮りたかったんだろうけど丸飲みするだけだから全然画面映えがしない
あとデブガキが助かる半端さ
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私はモスクワを歩く(1964年製作の映画)

4.4

本当にソ連映画??なかなか衝撃を受けた
川がドーンと存在してるあの空間が素晴らしすぎる 街映画という部分でも素晴らしい傑作
また観に行きてえ ヒロインかわええ
ラスト、お姉さんが歌を止める〜また歌って
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掟によって(1926年製作の映画)

3.5

脳みそリゾット、ヤカン、落ちたコップから溢れ出るコーヒー、殺人描写にズバズバ挟まれてくイメージの連続の暴力的なモンタージュ

散々「法の裁きを!」言っといて私刑かい

あした晴れるか(1960年製作の映画)

3.3

愚連隊が絡んできてから微妙になってくる 最後までスクリューボールコメディで行った方が良かったんじゃないか
野菜の拷問がなかなかエグい

怒りのキューバ(1964年製作の映画)

3.0

108分版
行進のドリーショットあれどうやって撮ってんだ

処刑の丘(1976年製作の映画)

3.5

戦場の死臭を表現することが困難な以上どうしても映画と戦争ってのは相性噛み合わせが悪いんじゃないかとずっと思ってるんだけどこれはひたすらに"顔面"に信頼を置いて戦時下を描こうと突き進んでいってる顔面映画

天使の影(1976年製作の映画)

2.8

めちゃくちゃ期待してたけどシュミット作品で初めて全く刺さらなかったぎする こういう観念的なのは『ヘカテ』の方が良いのでは 戯曲ベースだからある程度仕方ないのかもしれないけど台詞の応酬とシュミットの運動>>続きを読む

書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.3

三年ぶり再見 傑作です
冒頭の歩いていくショットから崇高すぎて痺れた 
"歩くこと"って本当に映画特有の運動感覚と再認識

アレンジメント/愛の旋律(1969年製作の映画)

3.3

晩年のエリアカザンってこんなに現代的な演出してくるんだという驚き
あの事故で生きてるのタフすぎる

アヴェティック(1993年製作の映画)

3.0

なかなか面白かった
落下や崩れる運動が一貫している映像叙事詩的な

冒頭20分くらいまで凄い引き込まれてたけど終盤になるにつれ死体やニュース映像など露骨に意味を主張しようとしてきてしらけるところもあ
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ウディ・ガスリー/わが心のふるさと(1976年製作の映画)

3.3

すげぇ埃に乱闘まみれと由緒正しきアメリカ映画 昨今のアメリカ映画はこの埃による汚さが足りないことが多い
オーバーラップ編集といつもの緩いハルアシュビーな感じだがこれで150分は流石に冗長に感じてしま
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

3.7

好き オーバーラップ多用の緩い編集でふつうは御涙頂戴うるさく感じる展開も回避している 最後もあっさり

TOKYO EYES(1998年製作の映画)

3.8

街の捉え方が凄い それに対して吉川ひなののリアリティから浮いてる存在の噛み合わせが凄い
90年代下北沢、ヌーヴェルヴァーグ、無国籍映画?もうわけがわからん

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、死なへんのかい 
けどそれが良い

スーツ(2003年製作の映画)

3.5

安定に面白い
『ルナパパ』を更に通俗的にさせた感じ 
矢継ぎ早に畳み込んで圧倒してくる『ルナパパ』に比べて編集がちと弛緩していて90分が少し長く感じてしまった

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

3.0

いつも通り清水崇の技巧的な演出はみれるけど全然怖くなかった 後ろにボーッと立ってるのいっつもじゃないか? ゴーグル反射からの横にカメラが動く箇所は良かった

青白い照明からの鳥居が次元を超越して
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コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

4.0

数年ぶりに再見
VHS観たきりだったので劇場高画質で観れてよかった
物騒な山麓からまるで別世界かのような山頂を繋ぐロープウェイという舞台装置が効きまくって内戦下なのに凄い牧歌的でメルヘンチックさ
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.0

再見したら凄い良かった
というか全然記憶なくて自分に引いた クストリッツァっぽいよなくらいしか覚えてなかった

冒頭からの圧倒的すぎる運動感がずっと持続している
今の時代にもこういう荒唐無稽な作品出
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

たびたび挿入される断片的なカットで緊張感が増してくる 白けやすい飛び込んでからの水中カットもそれで持ち堪えてた 面白い
under pressure良いです

怪物(2023年製作の映画)

3.0

流石に第一章の瑛太に違和感
坂元脚本もここまでやるなら花束の時みたいに最後まで語りきってほしいんだが 半端に投げてるように見える

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.7

非心理的というか心理的に接近しつつもロバの瞳が無機質なもんだからそうなってしまうってことを計算して作ったような通俗的な傑作
飛躍しまくった編集に終始凄い画面強度で久しぶりに映画的快楽に満ちたものを観た
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.0

最後の演出に『ルバル』思いだす等した こういうの好き

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

2.8

癖のあるキャラたちにスカした編集のバイオレンスロードムービーでこのスタイリッシュさからカルト&お洒落人気があるのは頷けるけど今更もうそういうのは刺さらなかった
北野映画に影響受けてるであろう銃撃描写も
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