chinsukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

絶賛と否定、どっちにしようかな

アリ・アスター信者は勿論絶賛の本作、1回見ただけで絶賛出来る人は凄いですね。

まず、主人公のボーですが、いつも何かに怯えている性格で、よくあんな危険な場所に住めるな
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.8

メキシコの誘拐ビジネスに果敢に立ち向かう母の姿

本作は実話をベースにしており、モデルとなる人物も存在する。

メキシコに住むシエロには美しい娘ラウラがいた。ある日ラウラがデートで出かけた数時間後、電
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生きててよかった(2022年製作の映画)

4.0

ボクシングしか取り柄のない男の生き方、そして彼女の生き方

主人公はボクサーで引退して職に就くが上手くいかず、結婚した彼女とも良い雰囲気にはなれずという設定で、元ボクサーが地下格闘技に堕ちていくという
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.6

ディザスターとポリティカルサスペンスを融合した力作なのだが、評価はあまりよくない。

ディザスターの場面は良く出来ていているのだが、場面展開があまりにも忙しない。
またストーリー展開が滑らかでなく大味
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前作はベッキーが13歳にしてネオナチ集団を血祭りにあげ、そのグロ描写画で注目された作品。

今回は16歳となったベッキーが僻地を転々と放浪しながらサバイバル能力を高めていく様子からスタートします。
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

鬼才スタンリー・キューブリック監督の歴史的名作

完全主義者のキューブリック監督、それゆえ本作では幾つかの逸話が残されています。

一番有名なのは、原作者であるスティーブン・キングを怒らせたもので、キ
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.2

4匹の野良犬が繰り出す爆笑?復讐劇

ワンちゃんにオッサンの声をあててスラング上等の台詞を吐きまくるという、まあ斬新さは無いですが需要があるのでしょう。このジャンルは動物と人間の赤ちゃんのバージョンも
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無限の住人(2017年製作の映画)

3.8

三池崇史監督作の中で好きな作品の1つ

あまり評価は良くないようですが、自分は好きな作品です。

まず、静と動のペース配分が良く、静かなシーンでも退屈すること無く、アクションへ繋いでいくのも自然で良い
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.2

短期記憶障害を持つ女性とハワイで気ままに生きる男のラブ・コメディ

もう20年前になるのですね~当時は気晴らしに良く見てました。

ドリュー・バリモア演じるルーシーに、アダム・サンドラー演じるヘンリー
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

精神的に不安定な人の生きづらさ、それに寄り添う人たちの物語

「寄り添う」ってあまり好きな言葉じゃないんです。「寄り添ってあげる」みたいな上段の構えが鼻につき、自分はあまり使いたくありません。

主人
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.6

働くシングルマザーの日常

フランス映画らしい、母であり働く女性であり、病気の父を介護にと忙しく生きる主人公のサンドラの日常を美しく描く作品です。

サンドラの家族、病気の父を施設に入れ見舞う家族たち
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.8

10作目で引退すると宣言しているクエンティン・タランティーノの功績を称えるドキュメンタリー

錚々たる顔ぶれの俳優、製作、友人によるコメントで構成された本作。作品は全て見ているので特段目新しいものは無
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

封印せし思い出をほじくり出す映画

本作を見たことで大概の人は己の少年時代に思い耽る事でしょう。多くの人は美しい思い出であるのではないかと思います。しかし全ての人が美しいとは限らず、悪しき記憶をお持ち
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ビー・デビル(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ボクナム怒りのムド島

どういう経緯でこの作品にたどり着いたか忘れましたが、ライブラリにあったので鑑賞です。

ソウルで働く女性ヘウォンは職場で問題を起こし休暇を取らされ、昔住んでいたムド島へ向かう。
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.5

コメディの様なタイトルに反してシリアス、それが良い

主人公のフランクは90分間ずっと簡易トイレの中にいるという、ありそうな設定ですが、最後まで気を抜けない流れで、最後は2転3転したりと、中々面白く見
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.0

この女、理解出来ないし、理解する気も無い

見た人皆が言うように承認欲求モンスターのこの女、この女の生きざまなど見る価値は無いのだが、変わった作品を好む自分にとっては、ある意味鑑賞欲求は満たされたと言
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.2

鑑賞後は呆然自失、しかし怒りの感情の向こう側では

実際に起こった事件を映画化していて、警官(主に白人)の傍若無人さに呆れかえると言った感情が先に立つが、もしもケネス氏の対応が違っていたら、と思うと残
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

興味を引くプロモーションと、目を引く絵作り、ストーリーの妙が嚙み合う、監督のお家芸的な作品

『ロブスター』でもそうだったが、公開前に設定をある程度公開し興味を引かせるのが実に上手い。本作は本編も非常
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.6

世界的指揮者・作曲家のエルマー、じゃなかったレナード・バーンスタインの伝記映画

若き日のバーンスタインの音楽家としての成功と、フェリシアの出逢いから晩年までを綴った正に伝記ですが、歴史に名を刻んだ音
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そばかす(2022年製作の映画)

3.8

蘇畑佳純という生き方

主人公・蘇畑佳純は30歳にして恋愛感情や性的欲求が無いと“自称”している女性。

ひとりが好きという訳でもなく、コミュニケーションは普通に取れる。

オモシロイのは、恋愛感情ゼ
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ほのぼのとしたストーリーと硬派なテーマ

イタリアの村にある古書店の店主リベロを通じて本に纏わる人々との交流を描きます。そして本を読むことの意味を優しく伝えてくれます。

特にリベロと移民の少年エシエ
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

2.4

幼児向け番組のテイストでスプラッターを作りました

ぬいぐるみを粗末に扱った子供、または大人がぬいぐるみに襲われるというもので、R15なので幼児向けではないのですが、雰囲気はセサミストリートなので、大
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暴走機関車(1985年製作の映画)

3.6

ショーシャンク×アンストッパブル

自分が20代の頃に見た懐かしい作品で、内容は忘れていましたが、中々面白かったのを覚えています。

この頃のジョン・ボイトは、どことなくティム・ロビンスに似ていて、脱
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ミス・シャンプー(2023年製作の映画)

3.6

NETFLIXオリジナル、台湾のマフィア・ヤクザが理容店の娘に恋する、一応ラブストーリー。

殺し屋に狙われたマフィアの一員のタイが偶然逃げ込んだ理容店で命拾いをする。居合わせた駆け出しの理容師・フェ
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配信犯罪(2021年製作の映画)

3.2

ネットリテラシーの低さを問う問題作

迷惑系の配信者という人々が存在するのは事実で、それを誇張して描いたのが本作。

若さにかまけて違法動画をアップロードし小銭を稼ぐ4人の輩。そのうちの1人、ドンジュ
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.2

アントワーン・フークア監督とデンゼル・ワシントンのタッグの第1作目で、デンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を獲得した作品。

“良い人”を演じて来たデンゼルが悪人を演じるという事で話題になった本
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.4

序盤なのでまあまあの印象

見る予定は無かったですが、たまたま見た映画系youtubeで褒めてたので、原作漫画未読、アニメ未視聴の状態で鑑賞しました。

二百三高地の戦いを生き抜いた主人公の杉元と、ア
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

死霊館ユニバース9作目

正直、前作は見たのですが内容はほぼ忘れた状態で鑑賞です。主演のタイッサ・ファーミガが出ていたのは覚えてますが、他は覚えてない。用務員のオジサンは前作にも出ていて、悪魔のシスタ
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

超コミュ障、陽子の珍道中

東京に住むテレワークで働く陽子に父が死んだという知らせが来る。兄の車で青森へ向かうも、途中のサービスエリアで置いてけぼりを食らう。持ち金2千円ちょっと。携帯も壊れて持ってな
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

2.6

今や珍しい王道ゾンビ映画

老人ホームの爺さん婆さん、その孫の仲間たちがゾンビが闊歩する世界でサバイバルをする、だけというストーリー。
老人が逞しく銃器で倒していくのは見ていて気持ちが良いし、描写も適
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神回(2023年製作の映画)

2.6

数多のタイムループものの中でタブーに踏み込んだ難作

タイムループものは、大半面白いものが多いと思っていますが、何故面白いかを考えさせられる作品でした。

面白い理由は、タイムループによって右往左往す
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.6

大規模テロをほぼ同じ場所で描き切るサスペンスの秀作

テロを題材にした作品は政府が交渉は絶対せず、主人公が解決へ導くのが常套手段で、本作も同じ道を辿るが、主人公がヒーローではなく信頼に値しない人物とし
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公のジャニスは女児を出産した。同じ日に同室のアナも女児を出産する。
ジャニスは未婚でシングルマザーだが、父親のアルトゥーロは子供を見るなり、本当に自分たちの子供か疑問を持つ。気にせず子供を愛するジ
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.6

ニコケイのドラキュラ、ハマりすぎ!

数100年の間ドラキュラ伯爵に仕えて来たレンフィールドは、現代でもせっせと生贄を伯爵に届ける毎日を繰り返していた。ある日、職場のハラスメントで悩むサークルに参加し
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

3.2

勇ましく激しい予告、淡泊な本編

全員女性戦士部隊アゴジェを描いた、究極のフェミニズム作品と思いきや、意外とそうでもない、少し肩透かし感ありの作品でした。

変に期待しすぎたのがいけなかったのでしょう
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.0

オチの無いオチを想像させる、楽しい映画

本作をホラーとして扱ってよいものか。ホラーっぽいけどそうじゃない、というのが所感。

主人公が祖父母が暮らす田舎に行って、明らかにオカシイ物を体験して恐れおの
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