Fumiさんの映画レビュー・感想・評価

Fumi

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

やや不完全燃焼に感じますが、少し考えると「これこそがこの作品の狙いなのかも」と思う作品。

『落下の解剖学』というタイトルのとおり、物語が進むごとに真実には近づいていきます。
主人公には弁護士がつき、
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夢みる小学校(2021年製作の映画)

3.6

あまりドキュメンタリーは見ない人にも、ドキュメンタリーだと構えずに見て欲しい一本だと思いました。

テストも、通知表もない小学校。
(学校は通知表を出す義務はない、ということも初めて知りました)
どう
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

3.7

ポスターからもあふれ出る「ハッピー感」がとても好きです。
移民問題などのテーマを扱いつつも、全体を包むトーンはビビッドで、やっぱり幸せ。
そして何より「ウィ、シェフ!」のかけ声が、随所で効いています。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前に、先に見た人たちから一様に「難しい」と聞いていました。
確かに、何を表現しているのかを掴むのはとても難しい。
けれどやっぱり随所に感じられた「ジブリらしさ」に、まずはこの作品を映画館で見られる
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.0

映画館で見るのが嬉しい一本。
アンダー・ザ・シーは鮮やかで楽しくて、やっぱりミュージカルはいいなぁと思いながら鑑賞しました。

劇中で何度も歌われるパート・オブ・ユア・ワールドはどれも美しいですが、エ
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマもスピーディーでスケールが大きくとても見応えがあったのですが、その期待を裏切らない一本でした……!

どんな現場でも冷静で温厚な喜多見チーフが、最後には助けを呼ぶために必死で音を出していたシーン
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.5

ドラマティックな起伏があるわけではなく、静かに流れていく物語。
くっきりとはしていないけれど、はっきりとはした、やわらかな映像がきれいでした。

スティーブと技師の映写室での会話が美しかったのも印象的
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.6

楽しむための映画、というよりは、事実を知るための一本だと思いました。

示談は、相手に罪を認めさせ、その行動をやめさせるものにはならないのだということ。
その通りなのに、はっとした自分にはまだまだ足ら
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

新海誠監督の作品はスクリーンで観てこそ、といつも思います。
空のグラデーションがほんとうに美しい……!

天気の子や君の名は。とテーマは違うけれど、高校生がこの世界を守るべく戦うストーリーは似ているか
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.8

ドラマの記憶はおぼろげですが、それでもスクリーンで見たかった一本。

台風が来るシーンでは一気に試練が起こりすぎている気もしましたが、誰もが知り合いのような人間関係に心あたたまったり、鋭いひとことには
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ふゆうするさかいめ(2020年製作の映画)

3.0

ファンタジックで掴みきれない部分もあったけれど、コンパクトで観やすい作品でした。
マリノが布団を買った後、マモルと歩道橋を渡るシーンが好き。
布団も立派な出演者ですね!

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8

どの役者さんも水墨画を描くときのまなざしが美しく、とても気持ちがよい映画でした。
湖山会のおとなたちも、みんな格好いい!

霜介が湖山に渡したハンカチなど、細かな心の動きが感じられるアイテムも印象的。
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.8

「飛行機は美しい夢だ」
カプローニが二郎の夢の中で語る言葉と、それをまっすぐに受け止める二郎の様子に、序盤からぐっと心をつかまれました。
好きなものや憧れに対するきらきらした瞳。見ているとこちらまで嬉
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.7

『The Bucket List』のシンプルなタイトルもいいけれど、『最高の人生の見つけ方』という邦題がすごくいいなぁと思います。

主人公のカーターとエドワードは、バケットリストを通して、まさに最高
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

エネルギッシュな音楽とダンスに引き込まれ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

このお話でトニーとマリア、その仲間たちの間に横たわるものは「人種」だけれど、「この状況でなければもっと幸せになれた
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.6

シンプルでハッピーな、ミュージカルらしいストーリー。

字幕で見たのですが、誰が歌っているのか分かる吹き替えのほうがより楽しめたかも、と思いました。
最初はやや冗長なイメージがありましたが、最後のショ
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.4

コンパクトでわかりやすいストーリーなので、さくっと見たいときにぴったりな作品だと思います。

ジャッキーが最初に老人ホームで出した料理がとてもおいしそうで、きらきらと美しい名前からは彼の料理へ向かう気
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

話題になっていた作品でしたが、やや長く、期待しすぎたというのが正直なところです。
ただ映像はとても美しく、特に後半は次に何が起こるのかとハラハラさせられました。

派手なホラーに驚き、恐怖を感じるより
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.5

この先何度も見たくなる、大好きな1本になりました。

一度仕事はリタイアしたけれど、インターンとして働くことにしたベンと、会社を引っ張っていく立場のジュールズ。どちらからも滲み出る「働くよろこび」は見
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

プロレスラーに弟子入りすることを夢見て、施設を脱出したザック。まず、それをを手伝ったおじいさんの「ぶちかませ」がめちゃくちゃ格好よくて、あぁこれは面白そうだ、と期待が高まりました。ザックが何度もビデオ>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.8

周りが結婚して、子どもが生まれて……というなかで、いつまでもひとりの自分。結婚するのかしないのか、という部分はもちろんですが、私自身、このまま「好き」を追いかけて、果たしてものに出来るのだろうか、と不>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

恭一に迫る今々瀬は妖しくて余裕があるようにみえるのに、愛情を感じたときに見せる表情がとても可愛らしくて、こちらの胸まで締め付けられるようでした。

作品に漂う雰囲気はいいけれど、少し長いかな……。
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

ディズニーのシンデレラだと思って観るとやや違和感がありますが、「現代版」の別物だと思いながら鑑賞。最後は駆け足の展開に感じましたが、シンプルに、テンションの上がるミュージカルとして楽しみました!

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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

あっという間の90分。ハラハラドキドキ、息をのむ展開に飲み込まれました。

宇宙という圧倒的な広さの中に、ぽつんとひとり。孤独な戦いを強いられるけれど、ライアンは決して孤独ではなかったんだ、と思わせる
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.4

ディズニーのようなハッピーエンドではないし、最近のミュージカル映画のようなポップな歌もないけれど、この映画にしか出せない静かな雰囲気が魅力的。

お互いが好き同士でも、いろいろな事情やタイミングがあっ
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ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

3.5

ジュラシックパークはどの作品を見ても、音楽でテンションがあがりますね……!

ジュラシック・パーク、ロスト・ワールドとは監督が違うのでどうだろう、と思って見てみたけれど、この作品にはやはりジュラシック
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.0

これまで、金曜ロードショーで話題になるたび、そんなに?って思っていました。
でもやっぱり、見返してみるととっても面白い……!

スピード感のある展開やサウンド、夏らしさ溢れる景色、憧れの夏希と一緒に戦
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

約3時間というやや長めの作品だけれど、気持ちを途切らせることなく、作品の世界に静かに沈み込むことができました。

「ドライブ・マイ・カー」というタイトルでありながら、主人公は愛車のハンドルを他人に渡す
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娼年(2018年製作の映画)

3.5

「まだ足が竦んではないみたいです」という
リョウが踏み込んでいった、普段は見えない世界。
「とても普通」なひとたちが隠している欲望は、深く、ときに暗くて痛い。このお話を肯定するにも否定するにも自分自身
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

「死体を見つけに行く」という目的の、少年たちの夏の冒険。目的を聞くと不安になるけれど、その道中で彼らが見せる心の内がとても丁寧に描かれています。

中でも、文章が得意なゴーディに対して、お前は書ける、
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.6

大泉洋のマジックが鮮やか。きっとたくさん練習されたのだと思います。

どうしようもないと思っていた父親。けれど、本当は深い深い愛があったのですね……!
コンパクトな作品ながら、ノスタルジックな雰囲気の
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

ずっとずっと気になっていた一本、ようやく見ることが出来ました。

笑顔が印象的なポスターのとおり、とにかくメアリーが可愛らしい。くるくると変わる表情、甘美な言葉。セリフの英語もシンプルで、どんなふうに
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プール(2009年製作の映画)

3.5

何かすごい事件が起きるわけではないけれど、とにかく心地よい雰囲気が流れる一本。
プールの水面を足でさらったり、風が吹き抜けるリビングで過ごしたり。

見ているだけでこちらまで涼しい風が吹いてくるような
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.0

期待以上に面白かった!

わくわくするようなオープニングに手を引かれるように、ぐんぐんストーリーに引き込まれました。人間の子どもが「バケモノ」に育てられる、というストーリーはすごく目新しいわけではない
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.4

夏らしい雰囲気たっぷり。プール、花火、淡い恋……。モチーフがどれも美しく、雰囲気のよい映画だと思いました。

ですが、主人公のカップルの駆け落ちがストーリーのほかの部分とあまり馴染んでいないように感じ
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美女と野獣(2014年製作の映画)

3.3

初めて鑑賞した、ディズニー製作ではない美女と野獣。
個人的には華やかなミュージカルが好きなのでやや物足りなさはありましたが、落ち着いた雰囲気で紡がれる「おとぎ話」にはまた違う魅力がありました。

スト
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