OCULOPHILIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

OCULOPHILIE

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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.3

初ハワード・ホークス作品

娯楽作品の職人的監督という前評判から、ソファにふんぞり返って見られるかと思いきや大間違い。

登場人物が多すぎて、何が起こってるかさっぱり、結局メモをとりながら2回目を見る
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僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

4.0

水の上を静かに滑るボート、流麗なカメラワーク

何かに似てると思ったら溝口健二


そう思うと、イワンの手から水が滴り落ちるショットから、井戸のショットへの繋がりは、『雨月物語』の風呂のシーンの影響に
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.8

ハートマン軍曹と微笑みデブの映画。

前半は、軍曹の息をつかせぬ語彙力と、微笑みデブの名演技で、時間が経つのを忘れるほどの傑作。

後半は、どうしても失速気味。

カメラワークは、ステディカム?一本槍
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

1.0

三島由紀夫が言うには、フランス映画のよさは、サイレントにあるらしい。

なるほど、納得。


まったく人を食ったような映画だ。

真剣に意味を考え出したら、ゴダールの思う壺。


でも挑戦的な編集と自
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けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.4

ゼレンスキー、清順ファンだった説すき

中学生設定なのに、みんな見た目どうみてもおっさんで、感情移入も何もない。


けんかに登場する「たわしメリケン」、めちゃくちゃ痛そうなのに、あくまでコミカルなタ
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(1960年製作の映画)

4.5

監房の床のコンクリートに穴に開けるシーンの長回しすごい。一発撮りなのかな?

役者たちが本当に肉体労働していてすごい。

現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.0

ジャン・ギャバン渋すぎ。
ビルドアップショルダーのダブルのスーツ欲しい。

ハーモニカの音楽がかっこいい。

タバコに火をつけるシーン、暗闇の中でライターの火とタバコの火だけが光る演出は本当にかっこい
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.8

5/5 早稲田松竹の高畑勲特集で鑑賞

鑑賞2回目。1回目はフランスのNetflixで鑑賞。(日本以外ではNetflixで全ジブリ作品が見れる模様)

映画館で本作を見ることができて本当によかった。
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.8

「ハラハラドキドキ」のサスペンスが冴え渡る。パルムドール納得の作品。

140分とかなり長尺だが、前半もっと短くできないだろうか?

危険物を積載したトラックが、死の危険に晒されながら、障害を乗り越え
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犯罪河岸(1947年製作の映画)

3.4

最後まで見ても「河岸」は登場しない。『犯罪河岸』ってどういうこと?

主人公の男が気弱なバーコード禿げ。なのに妻に愛され、幼馴染の美人写真家からのモテる、、強引な設定だな。反ルッキズムの嚆矢か?

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セブン(1995年製作の映画)

3.7

(自分用メモ)
90年代で映画は完成したと感じさせる一本。映像の文体は今日まで変化していないように思えた。

色が綺麗。そしてブラッドピットの家のシーン、室内照明の使い方がいい感じ。横長のシネスコに生
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日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.5

大島渚は『愛のコリーダ』、「戦場のメリークリスマス』しか見たことがなかった。この2作品を見ても、一貫した「大島映画」なるものへの感触が得られなかったので、「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」時代の作品を見よう>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

リドラーを無敵の人として描こうとするんだけど違和感。無敵の人は、あんな風に高笑いするんだろうか?
『ジョーカー』が素晴らしかっただけに、少し後退を感じる。

『ジョーカー』は、「正義」は存在しないとい
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.8

最後数分に度肝を抜かれるのと、リタ・ヘイワースが妖艶

異常心理を、いかにも作り物めいた変わったセットで表現するところとか、清順っぽい。