ふしんさんの映画レビュー・感想・評価

ふしん

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still dark(2019年製作の映画)

4.0

盲目の青年がレストランで働くために同僚と一緒に努力を重ねる話。ケンタも、料理長も優しいが、障がい者だからと特別視しない。そのバランスが心地よく、温かい雰囲気に包まれていましたね。現実の厳しさと希望を感>>続きを読む

彼方に(2023年製作の映画)

3.5

家族を亡くした男の話。光を感じるラストシーンにグッと来ました。哀しんでいる人に寄り添える人は、素晴らしいですね。

うまれる(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘をイジメで喪った女性の復讐の話。33分という短さながら、感情が揺さぶられます。

被害者の気持ちを踏み躙り、保身ばかり繰り返した親たちの末路には、なんとも言えない気持ちになりますね。

「自分も同じ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.5

祖父母の家に久しぶりに訪れた女性が、残酷な真実を知ってしまう村ホラー。序盤から違和感が積み重ねられ、その原因が中盤に明らかになってからは、主人公がどんな選択を取るのかを想像しながら観るのが楽しかったで>>続きを読む

いずれあなたが知る話(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘を誘拐されたシングルマザーと、彼女の隣の部屋に住むストーカーのお話。

アレコレと想像しながら観る楽しさがありましたね。

靖子は綾の幸せ、勇雄は家族の評価に縛られて、生きづらさを抱えているように見
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.0

原作を読んだことはなかったのですが、アクションと鈴木亮平がカッコよく、魅力的でしたね。人間ドラマとストーリーは、正直物足りなさを感じちゃいました。

マンホール(2013年製作の映画)

2.0

狙ってるのでしょうが、生理的に不快な映画でしたね。ただ、不快感のピークがオープニングで、あとは意外と淡々と進み、盛り上がりも、不快感も中途半端な印象を受けました。

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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ロシアの侵攻が進むウクライナ東部の都市マリウポリで、AP通信取材班が撮影した惨状の記録映像。

生活インフラが停止され、住居や大学や病院が容赦なく爆撃され、子どもや妊婦も次々と殺されていく。泣き叫んで
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

地下鉄での不審死を探るうちに、呪いに巻き込まれていくお話。

恐怖シーンはジャンプスケア中心で、分かりやすいけど、少し怖さは控えめ。殺害方法も地味なものが多く、盛り上がりに欠けた気がします。

ストー
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武器人間(2013年製作の映画)

3.5

ナチスが作り上げた「武器人間」vsソ連兵。何気なく観始めたのですが、武器人間の造形と後半のグロテスクな嗜好性に興味惹かれ、なんだかんだ楽しめました。個人的にはクズ人間がしっかりと報いを受けるところもポ>>続きを読む

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

3.0

不良少年VSエイリアンなお話。主人公たちが不良なので感情移入は出来ませんが、エイリアンとの戦いの中で、不良になった理由の片鱗がみえたり、彼らなりの友情がみえたりするところは少しグッと来ました。ただ、仲>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

オッペンハイマーの半生を描いたお話。

美しさと不快さを感じる映像世界でした。特に主人公の精神が不安定になってる描写は恐ろしかったですね…。

ストーリーはテンポが早く、時系列の入れ替えもあるため、事
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レリック(1997年製作の映画)

2.5

王道ストーリーのB級パニックホラー。クリーチャーの全貌が明らかになるのが終盤なので、どんな姿をしてるのかを想像しながら楽しんでました。また、研究者と警部補のバディも良かった。ただ、画面が暗くて何をやっ>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.5

自殺のお手伝いをしてくれる人を探す男のお話。断られ続け、最終的に手伝ってくれるおじいさんに出会うが、おじいさんとの会話を経て、男の凝り固まっていた視野が開けていく。私も、思い詰めて、他のことに目が向か>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

雪山の山荘で男が不審死し、彼の妻が殺人の容疑で裁判にかけられる。確かな物証がない中、裁判で彼女の複雑な人間性や夫婦関係が紐解かれていくお話。

「確かな物証が何もない」ため、裁判での証言が各々の主観に
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

不安症の中年男性が、母親の元へ還るお話。

案の定、悪趣味で嗜虐的で不条理なストーリー。アリ・アスター監督は、ほんといい性格してますよね…。

今作、とにかく主人公が理不尽な目にあい、虐められます。た
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

2.5

成長したベッキーが、再び悪党をぶち殺す話。主人公が成長したためか、彼女の自主練を観ていたためか、妄想シーンを挟んだためか、敵が情けないためか、全体的にアッサリした印象でした。

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

やたらとタフなおじいちゃんが、ナチス兵を残酷にぶち殺していく話。無駄なセリフがなく、スタイリッシュな造りですが、とにかくおじいちゃんがしぶとくて笑ってしまいました。また、殺し方は地味な殺し方から、ド派>>続きを読む

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.5

インド黄金寺院で巡礼者に無料提供される10万食もの食事、その裏側を描いたドキュメンタリー。大勢の人が手作業で調理して、それを大勢の人が並んで食べて、大勢の人が一緒に後片付けをする、ほんとそれだけの映像>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

2.5

過去に起きた猟奇殺人事件の謎を追ううちに、怪異に巻き込まれるお話。物語が進むにつれて、人間関係が複雑になっていくのですが、一つ一つのエピソードを深堀りしてないので、なんとなく薄さを感じてしまいました。>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.5

ジェイソン・ステイサムが悪役で出てると聞き、観ました。誘拐された女性が、電話を頼りになんとか危機から脱しようとする話。テンポ良く、アクション要素も多く、飽きずに観れるエンタメ作品でしたね。素直に応援で>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

シュールで変態的な人間讃歌。監督の過去作からある程度覚悟してましたが、シュールな世界観でしたね。また、乱発される情事シーンにはおもわず苦笑い。けど、美麗な映像、奇妙な音楽、無秩序で先行き分からないスト>>続きを読む

アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.0

生命を助けるために、危険な氷上の道を通って荷物を届けようとするドライバーたちのお話。手に汗を握るようなシンプルなカーアクションを期待してたのですが、後半になると陰謀も絡んできて、スリラー要素が加わりま>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

劇場で観るのは、格別ですね…。いわゆる人狼モノですが、改めて観ても、何もわからない状態から、一人一人の背景が徐々に明かされ、登場人物のキャラクターが分かっていき、物語の全体像が明確になっていくのが面白>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

降霊術で遊んでいたら、どんどん絶望的な状況に追い込まれていくお話。降霊術が、麻薬やお酒のような、ちょっとイケない遊び感覚で行われるのがキャッチーでした。怖いというよりは、展開が気になるホラー映画でした>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

イーライ・ロス監督の王道スラッシャーホラー。13日の金曜日や悪魔のいけにえなどの名作ホラーへのオマージュを感じるシーンや、ラストサマーやスクリームのような犯人当ての要素があり、殺し方のバリエーションも>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

超巨大海洋モンスターが今回も大暴れ。ド派手でしたね。後半のジェイソン・ステイサムの強靭さに「んなアホな」とも思いましたが、それを含めて楽しめました。

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.5

両親を殺された過去を持つホームレス男が復讐に走った結果、犯人家族との抗争に巻き込まれるお話。主人公はごく普通の小心者の男なので、復讐劇は行き当たりばったり。ですが、その計画のなさが逆にリアルに見えて、>>続きを読む

中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

4.0

久々に帰省した弟と実家の酒屋を継いだ兄のお話。久々に会った二人の距離感、微妙に噛み合わない感じは、なんだか身に覚えがありました。セリフが少ない作品ですが、二人の仕草や表情から、お互いを大事に思ってるこ>>続きを読む

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.5

そういえば観てなかったので、鑑賞。不可解な風習が残る村のお話で、雰囲気がとても良かったです。終盤に明かされる真相は、発生した事件と照らし合わせると、なんとも皮肉でしたね。抑えきれない人間の本性が垣間見>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.5

テロリズムの歴史を教える大学教授が、隣に引っ越してきた設計技師に違和感を覚え、彼の正体を探ろうとするお話。隣人の正体や動機が徐々に明らかになり、主人公は陰謀に巻き込まれていくのですが、その過程で主人公>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

人にオススメされ、観てきました。想像以上にダークで、ハードな世界観に驚きました。グロテスクな表現や、倫理的・精神的にエグい展開の数々には、人の醜さ・愚かさが存分に出ていましたね。そんな絶望的な状況の中>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

白人至上主義者の女性たちが、パーティーで団結し、妄想が膨らんでいき、歯止めが利かなくなり、ついに犯罪を犯してしまう。誰しも何かしらの差別をして生きていると思っているのですが、普通の人が抱えている負の感>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

ある老夫婦の終末のお話。二分割された映像が特徴的で、同じ家に住んでいるのに、老夫婦の世界が分断されている様に感じます。どうしようもない孤独を感じて、つらくなり、また自分達の世界を振り返り、不安になりま>>続きを読む

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