ふしんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アテナ(2022年製作の映画)

3.0

ある事件から、警察VS市民の暴動がおきる。その渦中にいた、兄弟たちの話。冒頭から圧巻の長回し。その後も美しくも臨場感ある映像で満喫できました。演技もよかったです。ただ、物語の根底にあるだろう貧困、差別>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.0

原因不明の怪異に襲われる精神科医の女性。原因が分からず、混乱し、婚約者や姉などに助けを求めるものの、精神病と勘違いされ、まともに相手にされない。親しい人々に距離を取られ、怪異に怯え、精神的にも孤立しつ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

深い喪失感を抱える肥満症の男が、残された余命で自らのトラウマに向き合う物語。登場人物たちは、善人でも悪人でもなく、俗っぽさ、誠実さ、汚さ、と人の様々な側面をみせてきます。その中で、他人を救おうとする人>>続きを読む

ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ラジオスタッフVSサイコパスの物語。

この映画の最大の見どころは、どんでん返しなのでしょうが、同じパターンの映画を何作か観たことがあったため、新鮮さはなく、むしろ矛盾を感じ、違和感が残ってしまいまし
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

戦争の悲惨さと人間の醜さの物語。映像と音響によって、戦場の臨場感と生々しさを突き付けられました。ただ、近年の世界情勢をみると、人間は同じ過ちを繰り返す生き物なのだと悲しくなります。

日常シーンで主人
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

仮面ライダーに思い入れが全くないため、懐かしさや定番のようなものは分かりません。物語についていけるか不安でしたが、構成が分かりやすく、安心して観ることができました。

登場人物たちが抱える絶望。その絶
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.0

人は見たいものしか見ないし、自分の都合の良いように物事を解釈するのだと改めて思いました。登場人物たちが、各々でこの物語の問題を勝手に判断した結果、何が起きているのかを掴めず、見失い、すれ違い、最悪に向>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

家族愛✕表現者の業。スピルバーグの自伝的映画と聞き、身構えてましたが、素直にキレイな映画でした。主人公の苦悩と成長を観て、自分自身のこれまでの人生をふと思い返してしまいます。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

風刺と皮肉が満載。あと、汚物も…。強引・極端な点もありましたが、クスクス笑いながら観てしまいました。現実社会のあれこれを当てはめながら観るのもたのしい。ラストも鮮烈で、おもしろかった。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

カオスな世界✕壊れた人間関係。序盤からグチャグチャで、翻弄される。ですが、終盤にかけてまとまっていき、最後にはグッときました。登場人物たちのことが、徐々に好きになりましたね。"ジャンプ台"のルールによ>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

SFですが、私たちの感覚にとても近い映画でした。そう感じた理由の一つは、SF的な道具や思想が比較的少ない世界観だったため。もう一つは、ヤンの故障と家族の感情・行動が、(手段こそ違いますが)大枠は私たち>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.0

原作が好きなので、観る前は少し不安でした。ですが、感情をぶつけるような、ライブシーンの熱気を体感して、自然と前のめりに。音楽、素晴らしかった!原作のエピソードを取捨選択して、音楽と映像で、原作の熱さを>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

2.5

歪な恋愛劇。監督の過去作に比べると、残虐性も変態性もそこそこで、落ち着いた印象。でも、映像にはネチネチした"らしさ"を感じました。ストーリーは、前半が若干退屈でしたが、後半からドンドン深みに嵌まってい>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.0

下品で、カオスで、崇高な映画でした。マーゴット・ロビーのインパクト凄かったですね。強烈でした。三者三様の夢の結末がなんとも切なく、時代の流れの早さに残酷さを感じてしまいます。

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.0

前半と後半のギャップに驚きました。あんな、悪ノリ満載で、やりたい放題な展開になるとは…。ケラケラ笑いながら、楽しめました。

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.0

今作も、事件を暴力で解決に導く、破天荒なマ・ドンソクが魅力的でした。重い一撃が炸裂しています。乱闘、肉弾戦と盛り沢山のアクションも見応えありますが、こまめに挟まれるコメディ要素もまた、キャラの魅力を引>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

とても繊細でした。主人公は耳が聞こえないボクサーで、積極的にコミュニケーションをとる性格でもない。そのため、彼女の振る舞いや数少ない内心の描写から、心情をくみとりながら観る必要がありました。分かりにく>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

人の独善的な面、残酷な面、社会的な面が絡み合った物語と、俳優たちの渋い演技が見応えありました。個人的には、バリー・コーガン演じる”バカな男”ドミニクが好みでした。主人公達の過去や背景があまり描かれてい>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

2.5

前半は、抜群のテンポで、最悪の状況に突き進む。「これからどんな惨事が起きてしまうのか?どうやって、この惨状を脱するのか?」と前のめりでした。ただ、後半は、人を描くシーンや感動シーンが増え、気持ちがのら>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.5

人間ドラマも、スリリングな展開も楽しめるエンタメ作でした。

非常事態で、北朝鮮人と韓国人の各々の偏見が徐々に徐々に無くなり、最終的には協力し合う姿に、希望と感動が湧きましたが、一方で、命をかけないと
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.0

タイトルと予告から、ドンパチ&ハチャメチャな、ストーリー皆無の作品と想像してました。終盤にかけて無茶をするキャラもいましたが、会話多め、心理戦ありの、意外とマトモなストーリー展開。それぞれ異なる魅力を>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

綺麗なショット、フランス映画らしい言い回しもありましたが、意外とテンポもよかったです。この複雑な時代に、30歳を迎える主人公が抱える将来への期待や不安、葛藤、彼女が傷つきながらも前進する様は、共感する>>続きを読む

凍った湖(2015年製作の映画)

3.0

とにかく淡々と(ダラダラと?)、田舎特有の緊張感ない雰囲気の中で物語が進むし、登場人物が多くて名前覚えられないしで、中盤までとても退屈していました。ただ、終盤にかけて明らかになる真相は、やるせなさが残>>続きを読む

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.0

らしさ溢れる作品。監督の過去作を観てると、過去作とリンクする登場人物や事象が出てくるので一層面白いかと。

アジョシ(2010年製作の映画)

3.0

肉弾戦盛沢山。孤独な男が、少女を救うために奮闘する姿は熱いのですが、終盤の感動演出に少し冷めてしまいました。

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.5

どん底の男が、暴力の連鎖に巻き込まれ、堕ちていくお話。

どんどん悪化する状況。ほんと悲惨で、救いがない話なのですが、バイオレンス描写も相まって、妙に惹かれました。

ラストシーンも残酷で、冷たい印象
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

公共の救急車が絶望的に足りないメキシコシティで、私営の救急車ビジネスで日銭を稼ぐ一家のドキュメンタリー。彼らの日常からは、メキシコシティの医療や行政、人々の倫理の問題が垣間見える。彼らの仕事は人命を左>>続きを読む

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち(2004年製作の映画)

2.5

繋がってなかった二つの事件が、徐々にリンクし、暗部に進んでいくストーリーは面白いのですが、何度も敵に先を越されたり、裏をかかれる主人公達が、なんだか間抜けにみえてしまいました。骨太なサスペンスになりそ>>続きを読む

息子の面影(2020年製作の映画)

3.5

出稼ぎに行ったきり行方不明になった息子を探す旅に出た母親の物語。舞台がメキシコ国境なので、暴力と貧困が印象的。残酷な内容なのに、メキシコの自然はきれい。虚しくなった。

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

3.0

ホロコーストの負の遺産を巡るダークツーリズムを扱ったドキュメンタリー作品。

観光客を中心に映すシーンが多く、印象に残る。負の遺産を眼の前に、熱心に見入る者、写真を撮ることに夢中な者、笑顔で同伴者と会
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イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)

2.5

宇宙船で起きる異常現象。終盤に明らかになる世界観は面白いけど、誰にも感情移入できず、大してハラハラもせず、観終えてしまいました。

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.5

チープな都市伝説ホラーと思っていたのですが、違いましたね。意外性ある作品でした。

イノセント・ボイス 12歳の戦場(2004年製作の映画)

3.5

映画的には少しイマイチに感じる箇所はありましたが、脚本の方の少年時代の経験が元になっている衝撃的な内容。ラストが示す通り、この物語の主人公は、もしかしたら、私たちだったかもしれないなぁ…と思ってしまい>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.5

ラストシーンの先にどんな未来が待ち受けているのか、つい考えてしまう。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

哀しみを消し去ることは出来なくても、乗り越えることはできる。そんな人の強さを感じました。