キラリさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.7

"愛する人を守り抜く"

ゾンビ映画初心者でも楽しむことができる傑作。

ゾンビ映画でここまで心を揺さぶられるとは思わなかった…

全体とおしてスピード感あふれる展開で、且つ要所要所に見せ場があるので
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Red(2020年製作の映画)

2.4

"家族といるのに、一人で生きてる感じがする"

どこまでもつづく過酷な雪道。それは、あてもなくここではないどこかへ向かおうとする二人を暗示しているようで。

柄本佑すごくよかったな。飄々としていて、ど
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.0

“時間って残酷よね。グズグズしてたら今も未来も一瞬で過去になる”

もしも過去に戻れるとしたら?ただし、戻ったとしても起こった事実は変えることはできない。

よくありがちなタイムリープものだと思って避
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

“1度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで。”

あまりに壮大かつ独創的な世界観に思わず涙がこぼれた作品。ある意味異世界転生ブームの先駆け的存在なのでは?

「働くとは?」「少女の成長」「ア
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呪怨2(2003年製作の映画)

2.6

“開けてはいけない扉”

壁の音の正体がわかるところは、ゾッとする。楽屋の場面は本当になにか出そうな雰囲気漂っていたし、畳のシミとか影の作り方とかとにかく怖いし、パート1以上に恐怖や不安を煽る演出にこ
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.8

クリスマスといえば、映画「ホームアローン」。1が面白いのはもちろんのこと、私は鳩おばさんが登場する2の方がより好きです。

クリスマスに2年連続金ローで放送してくれるなんて、粋な計らいが素敵です。やっ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

“狭い世界の中だけで生きている”

めちゃくちゃ良かったし、今いる場所で生き辛さや居心地悪さを感じている方にはぜひ観ていただきたい映画。繊細な心理描写を巧みな演出で丁寧にゆったりと魅せている作品なのだ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.0

“笑っていればラッキーが転がり込むの”

「絶対泣ける!」が謳い文句の映画は正直苦手なんだけど、本作も「う~ん。。」っていう感じだったな。私には合わなかったかも。エンタメにそこまでリアリティを求めてい
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

まさに、スタイリッシュホラー。

ホラー×アクション×スプラッター×サスペンスの化学反応とバランスが素晴らしい!ただのホラー映画だと思って、侮るなかれ。今までホラー作品にカッコよさを求めたことなんてな
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

“半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好き”

宮崎駿監督による子供のためのジブリ映画。

この映画は、宮崎駿監督の色んな思いが詰まっているし、細かい描写一つとっても深い意味が隠されているのだと思う
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呪怨(2002年製作の映画)

3.3

“呪われた家”

「おすすめのホラー映画は何?」と聞かれたら、まずおすすめするのが本作。静まりかえった暗い部屋で1人で観るのもよし。誰かとキャーキャー言いながら楽しむのもよし。

ちゃんと怖いです。皆
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.4

“今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます。”

デスゲームブームの草分け的存在である本作。「中学生が同級生同士で殺し合う」というなんとも残虐でショッキングな題材であるが故に、公開当時は物議を醸
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.6

“体が大きくて手足があって健康で脳みそだってちゃんと働く。あいつがどこから来て、過去に何をしたかなんてそんなの私にはどうでもいいことだよ。”

センスが光る上質なハートウォーミングストーリー。多様性を
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.7

“もしも、あのとき、俺が・・・”

奥菜恵のオリジナルが印象強いせいか、本作品をアニメ化したこと自体にあまり肯定的になれないんだけど、良かった部分にフォーカスしてコメントを。

まず、主題歌と作画が素
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リング(1998年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

“呪いのビデオ観たんだよ”

最近の貞子は、もはやネタみたいになってきてしまって全然怖くないんだけど、やっぱりこの初期のリングは怖いなぁ。90年代特有のザラっとした質感と湿度の高いぬめっとした空気感も
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.5

“好きとか嫌いとか、なにより違和感がないことのほうが大事じゃないかって”

松岡茉優の迷演技(暴走っぷり)が最高!初主演作品とは思えないほど、喜怒哀楽の感情表現の使い分けが本当に素晴らしい。後半の感情
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アス(2019年製作の映画)

3.6

“わたしたちがやってくる”

ある日、とある一家の目の前に、彼らと瓜二つのドッペルゲンガーが現れ、一家を襲うというストーリー。作中に散りばめられた多くの伏線が魅力の本作。

まず、1人の役者がドッペル
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SLAM DUNK 湘北最大の危機!燃えろ桜木花道(1995年製作の映画)

3.4

“あの小暮という選手ですよ。湘北を目覚めさせたのは。”

今年の年末上映予定の新作が待ち遠しくてたまらないスラムダンク劇場版第3弾。細田守が原画を担当されていてエンドクレジットに名前が登場しているのに
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.2

“事故物件に住んでみた”

中田秀夫ホラーということで、期待をこめて鑑賞したけれど・・・。前半はわりと良かったと思うけど、終盤に差しかかるにつれて残念なシーンが多くなり、特に最後の事故物件のお化け屋敷
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.3

“どうか私をちゃんと罪悪感のある人間にしてください。”

環菜を演じた芳根京子の存在感たるや。本作で最も演技力を求められる難役だったと思うけど、周りを翻弄するつかみどころのない感じや心が繊細に揺れ動く
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E.T.(1982年製作の映画)

4.4

“イツモ…ココニ…イルヨ”

泣いた。

映画史に残る最高のラストシーンといっても過言ではない。それほど圧巻で強烈な印象に残るクライマックスだった。鑑賞後、ここまで満足感と多幸感に包まれるとは・・・。
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

“自分にとっての大切な場所とは?”

ノスタルジーをかきたてる「団地×廃墟×オバケ×夏」という設定と映像美(特に団地と水の描写)がとても良かっただけに、内容は今一つ物足りなかったかな・・・決してつまら
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トリハダ 劇場版2(2014年製作の映画)

2.4

“いつも君と一緒だよ”

日常に潜む恐怖を描いたトリハダシリーズの劇場版第2弾。

俳優の森下能幸さんの存在感たるや。本作は一人暮らしの人にとっては、恐怖倍増だと思う。第1弾と同様に、ホラー物は苦手だ
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トリハダ 劇場版(2012年製作の映画)

3.0

“亡くなられるということでよろしいでしょうか?”

幽霊でもゾンビでもなくて、結局1番怖いのは人間だよねっていうホラー映画。

ホラー物は苦手だけど、試しにホラー作品をサクッと観てみたい方にはぜひオス
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

“普通じゃない。異常な側の人間だって。”

ここ数年で個人的に最も刺さった青春ラブストーリーかもしれない!めちゃくちゃよかった!!

「LGBT」とか「多様性を認めよう」とかありとあらゆるところで話題
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

3.3

“あなたは偽物なんかじゃない”

クレヨンしんちゃん映画屈指のトラウマ作品。作品全体の完成度としては、他のしんちゃん映画と比べてしまうとそこまで高くはないものの、ホラー要素が想像以上に怖くて癖になって
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.2

“あの12歳の時のような友達はもうできない。もう二度と。”

12歳の少年4人のひと夏の思い出。それは、行方不明になった少年の死体を探しに行くたった2日間の大冒険だった。

冷静に考えると、大きな感動
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

“あなたトトロっていうのね!”

「昔ながらの日本の自然」×「純粋無垢と思いやり」×「ファンタジー」の最高傑作。

確実に10回以上は観ているはずで、結末もわかっているし、セリフも覚えているくらいなの
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恐怖人形(2019年製作の映画)

2.4

“ご参加者には、御礼金10万円を差し上げます。“

決して引き返すことの出来ないキャンプが、今始まる。

萩原聖人と黒沢あすか目当てで鑑賞したB級パニックホラームービー。あの異様にデカい市松人形は怖い
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

2.5

“可愛い、可愛い、可愛い。女の子はそれだけで生きていけるのです。生きる価値があるのです”

森川葵らしさ全開の作品。とにかく可愛くて、憎たらしくて、めんどくさくて、愛おしいキャラクターを見事に演じきっ
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映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年製作の映画)

3.6

“また会えるよね”

笑いあり、涙あり、温かさのあふれるストーリー。

テレビシリーズの南の島のプサディーのエピソードにも言えるが、「ちびまる子ちゃん」は「出会いと別れ」×「友情」で感動を生むストーリ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

“音を立てるな。さもなければ殺される”

手に汗握るほどの緊迫感あふれる展開。

観ているこちらが、呼吸をするのすら止めたくなるほど緊迫感に満ちたスリリングな作品だった。ストーリー展開も、一見すると先
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はつ恋(2000年製作の映画)

4.0

“桜が咲いたら、もう一度”

隠れた名作の1つ。

本作は、主人公である少女の成長物語でもあり、とある落ちぶれた中年男性の再生の物語でもある。

俳優陣の確かな演技力と久石譲が奏でる美しい旋律のマリア
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

“信じる”

宗教二世の葛藤と苦悩の物語。“カルト宗教”という非常にセンシティブな題材の作品だからこそ、興味深く、ひたすら見入ってしまった。“宗教”という難しいテーマに対し、それを肯定するでもなく、否
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呪詛(2022年製作の映画)

3.4

“ホーホッシオンイー シーセンウーマ”

生理的嫌悪感を煽ってくる演出が際立つ本作。

真っ昼間の明るい環境で鑑賞したので、「思ったより怖くなかったなぁ」という感想なのが本音なのだけれど、もし暗い部屋
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.4

“どうせ人間なんて、みんなどっかちょっとずつおかしいんだから”

46分で満喫できる圧倒的な映像美と切ないラブストーリー。新海誠がもつ美の瞬間を捉える卓越した映像センスには脱帽。

本作のような、ある
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