よしみさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

2.0

偏見のない世界は実現できるのか。

友情までなら良かったが、その先に進むとどうも合わなくなってくる。根深い嫌悪感があり、気持ち悪さが先に立つ。

王室と政治を絡ませた展開は浅く、物語に厚みを残せなかっ
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

偽りからは何も生まれない。

とても好みな話だった。抑揚が少ない中で、かつ出来すぎ感は否めないけど、終始、優しい彼の発する言葉に刺激を。

乗馬や暴れ馬の調教を通した少年との程良い関係性は素敵な場面だ
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

図書館に本はあった?

世界観というか、諸々の設定とか、色彩とか嫌いではないけど、既視感が強くあり、もっとメチャクチャでも良かった。

冒頭のほんの一瞬で関係性が理解できる演出は簡単そうで、なかなか出
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

2.0

特異な人物や事柄は必要ない。

良さが伝わらなかった。当時、続編だとか三部作だとか騒がれてたけど、観なくて正解だった。

隠したいことが隠しきれずに表に出てしまったとしても、彼らが称賛されることはない
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.0

何も変わらない。
でも無意味でもない。
そして小さな驚きがたまにある。

噛み合わない会話がおもしろいし、微笑ましく、丸く収まるのが妙なとこ。

病気が判明してオドオドしたり、何かを変えたくて改宗を試
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.0

楽しみは先に延ばさない。

ホッコリする素敵な結婚式だった。愛娘が見つけたものは両親の思いを凌駕するものだったのかもしれない。

二人のいがみあう姿でも、とても楽しそうに演じてたように感じてしまうほど
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ファーザー 息子の行方を探す旅/父の椅子(2012年製作の映画)

4.0

言葉はいらない。

悪くない余韻だ。求めていたその先に誘われた感覚かもしれない。

多くは語られない。

なぜ心が通わなくなったのか。なぜ嫌悪しているのか。どうして疎遠になったのか。

その旅は良いこ
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

彼のその先が気になる。

A・ジョリーの不死身っぷりには少しばかり醒めてしまった。

A・ギレンとN・ホルトのあの役柄での起用には驚いたし、製作陣の意気込みは伝わってきた。

ただ、T・シェリダン作品
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後まで手を尽くす。

テロは発端にすぎなかった。ネット社会の良し悪しと歪みを見せて、人間の尊厳まで問題提起する。

米国も日本も受入拒否という結果はあながち大袈裟でもないのだろう。ただあの威嚇攻撃は
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素敵な人生のはじめ方(2006年製作の映画)

3.0

前向きにはなれるかな。

何かが変わるきっかけって、思い返した時にあの時がそうだったかな?とおぼろげに感じることのほうが多いのでは。

この作品のように、人との出逢いがそのきっかけになることもあるとは
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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版](2009年製作の映画)

4.0

彼女の傷が癒えることはない。

リスベットの父親に絡む機密の隠蔽を企む政府系秘密組織という大きすぎる敵に彼等が挑むことになる。

彼女にPDAが渡ってから一気に物語が動き、ガッツリおもしろくなってくる
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ミレニアム2 火と戯れる女[完全版](2009年製作の映画)

4.0

疑うことなく信じ続けていく。

関連のない事件の犯人とされた彼女を守るべく、真相を求める中で、彼女の辛い生い立ちを知っていくことになる。

リスベットとミカエルの絡みがほぼないことから若干物足りなさを
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

4.0

君がいて良かった。

ミカエルがリスベットを訪ねるまでが少し長いけど、そこに至るまでの話が濃いから退屈はしない。

リスベットとの仕事が素晴らしすぎて羨ましく思えてくる。推理が事実に変わっていく過程に
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.0

キューティープチ😄

やはり観せかたが巧いなって思った。地震の被害とか登場人物とその背景とか。

この重苦しい中で、割とコミカルな展開に終始したのも正解だと思う。マ氏が米国籍の教授だなんて誰が想像でき
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.0

嫌われたって生きている。

冒頭でメンバーを一新させる大胆さにかなりの気合いを感じた。もうひとつだった前作を超えた瞬間だったかも。

大佐役のJ・キナマンはもっとブレイクしてほしい俳優のひとり。

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俺の過ち(2023年製作の映画)

3.0

あなたを嫌いになれない。

母親の再婚で義兄と恋に落ちる良くある恋話に、幼少時のトラウマや過激なカーレースを絡めて飽きさせない。

既視感は否定できないけど、お国柄なのかスキンシップが激しめという目新
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渇水(2023年製作の映画)

3.0

停水を執行する。

前半は職業紹介とかネグレクトの実態紹介の話かと思えるほど退屈だった。

後半はそれなりに起伏があって、訴えかけてくるけど、当たり前の域を超えてこないのが少し残念かな。

原作がある
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

出来事には意味がある。

きっと家族の話だったと思う。父親だったり、母親だったり、妹達だったり、父の親友だったりが存在してこその空気感をしっかり味わってもらいたかったように思えた。

全般的に優しいト
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血痕(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

彼女のネックレスだったのか?

12年前の女性の失踪がある家政婦の溺死?の捜査で浮かび上がる容疑者に結びついていく。

捻りもなく意外性もない話の割に、観賞後のズシッとくる重厚感は俳優陣の巧さからくる
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.0

新ジャンルの音楽が始まる🎶

ボーカルセッションした楽曲は雰囲気が良くて、作成過程もシンプルなのに、二人のやり取りにインスパイアされる。

エフェクトした後は、よりボーカルが際立って、更に好みな曲に変
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.0

世界は無限の可能性に満ちてる。

救える生命を救えなかった原因は、底が知れぬ政府の腐敗であり、病院行政の汚職に行き着く。

内部告発に至るまでに、見て見ぬふりをしてきたツケが一気に吹き上がる光景はあの
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

繰り返すかもしれない怖さ。

前半の顛末がどうでも良くなるほどの衝撃かもしれない。改めて命の重さに勝るものはないと思い知らされる。

差別や偏見が多く描かれるが、今も変わらず、いろいろなところに根づい
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バービー(2023年製作の映画)

3.0

誰かが決めるわけではない。

バービーカラーのWBロゴでスタートなんて粋だった😄

思ってた話とまったく違って正直驚き。だけでなく、考えさせられるとこもあった。

やはりイビツな社会なのだろうか。マト
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

2.0

事故なのか?殺害なのか?

60数年前の国連事務総長の謎の墜落死をいろいろな文献や証言を元に掘り下げていく。

話がどんどん横道に反れてくるからこその真実味があり、核心に近づいているようにも思えた。
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355(2022年製作の映画)

3.0

危機はすぐそこにある💥

テンポが良く、チームとしての即席感も出ていて楽しめたけど、あのデバイスが脅威とはまったく思えなかった😱

ジェンダーとしての振り幅を狭く、善悪を明解にしたのは正解だと思うけど
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

彼女の見つめる先にあるのは…

おじさんがとても良い人だった😄

日々のルーチンが環境や仕事や介護を置き換えれば、自分と大差ないことに気づかされる。

初デートの時の彼の驚きの表情が固めで初々しい。帰
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ドリームランド(2019年製作の映画)

3.0

夢見る場所に行き着いたのか…

M・ロビーの登場で、廻りが一瞬で霞んでしまう圧倒的な存在感が凄まじい。

変化する画面サイズが少し気になった。そこまでの演出は必要だったのかな。

久しぶりだったT・フ
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蛇のひと(2010年製作の映画)

3.0

夜に口笛を吹くと…

重すぎず、軽すぎず、割と淡々としていて作品の雰囲気は嫌いではなかった。

永作さん、どんな役柄でも自然体で素晴らしい。誉めすぎかな?

女子社員が制服って時代を感じる。今もそうい
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.0

過去を断ち切れるのか。

まったく別の話になっていた。ベースにある彼等の物語をおざなりにしているようにも感じた。

闘いに向かう動機が軽すぎる。いつもは盛り上がる試合への特訓もまったく響かない。

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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

2.0

赦す?戦う?逃げる?

どうなったらこうなるんだろう?すごい昔の話かと思ったけど、あまりにも衝撃的な年代だった。

かなり偏向すぎではないかと思ったが、男性の意見なんて取り合ってくれないのだろう。
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

恐れずに行け…

全般的に退屈だった。聖戦の炎が燃え上がるのが遅すぎる。そして敵の風貌がいろいろなものに被る😄

音楽も好みではなかった。

ただ砂の美しさだけでも観る価値有と思えるほどの映像美で、大
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

2.0


たわ言はバカ相手に言え…

突然のえげつない場面が衝撃すぎて、言葉が出てこない。しかもあの彼女に対して…。

彼をかきたてるものは何だったのか。思春期のトラウマだったのだろうか。

怖さだけが強調さ
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サンセット(2018年製作の映画)

1.0

彼女の瞳に映るのは…

常に彼女の硬い表情で占められる。
焦点がいまいちのカメラで撮影してるかのように背景はボケている😅

なにがなんだか😱

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

歌唱もダンスも素晴らしいけど…

期待値が高すぎたかな。素人目には同じような楽曲や変化の少ないダンスに見えて、退屈だった。

アングルを変えたり、観せ方の工夫はあったけど、物足りなさを埋めることはでき
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0


捨てるなら産むなよ…

無責任だけではない理由があることを知ったとしてもやはり何か葛藤がある。

ヘジンが加わってから重苦しさが緩和されたような気がした。子供の存在の大きさをまばゆいほど感じられた。
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.0


究極のなりすまし…

彼女がどのような人物かわかった上で語られる前日譚でエスターの起源が描かれる。

次に繋げるだけではない良く練られてる脚本だと思った。そして、秘密を抱えているのは彼女だけではなか
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