油淋鶏大盛りさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

油淋鶏大盛り

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チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.0

回り灯籠のように、過去や未来へも行き交うさまは美しいようで辛辣。そして、みな一生懸命なのに気持ちが全部一方通行のまま最後は袋小路に迷い込む流れのなかで、わかり合えない苛立ちや焦燥が次々と迫ってくるもの>>続きを読む

メカニック・ラブ(2017年製作の映画)

-

ありがちとはいえ、オープニングの仕掛けは良かったけど、あとの話は破綻してる。

ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな役、見たことないという遊び人Rジェンキンスにぶっ飛んだし、ほかにも役者陣の見どころが満載。そしてドタバタの中で、魅力的に女性を映すというファレリー兄弟映画のイメージは変わらない。
サダイキスのく
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あなたを見送る7日間(2014年製作の映画)

5.0

絡み合って、いくつも結び目がある毛糸玉のような人間関係。赤裸々な会話と極端な振舞いで、ふつうにつないだら瓦解しそうなストーリーなのに、次に、誰に話をさせるかの出し入れがとても上手い脚本。
家族の中に、
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ビジネス・ウォーズ(2015年製作の映画)

2.0

ちょっと軸足を不思議な所に置いたストーリーとキャラクターで、勝手に期待し過ぎたものとは、かなり装いが違った中身。全くもってコメディじゃないし、投げかけてくるテーマは、ちょっといろんな向きに広がってる上>>続きを読む

トレマーズ(1990年製作の映画)

3.0

まだ爽やかさ全開のこの頃のケヴィンベーコン、その男前さ加減を再認識。
モンスターものパニックのくせに、早い段階から、惜しげもなく白日のもとしっかり正体が映る演出はえらく強気だ。
いろいろこういう系統あ
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ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

3.0

ジョナヒルの恰幅のよさにあの高めの声と変な笑い、目が笑ってない裏表のありようがほんとブラックだわ。透明感あるタワーマンションの空虚さは、あぶく銭を掴んだ彼らを表すのではなく、米国を始め、現実社会そのも>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.0

YESやRUSHがかかったりして、音楽はジャンルや見かけ、大人向けも子供向けもないなんていうボーダーレスさをにじませるRリンクレイターのメッセージでしょうか。
制服、短パン、SGは、Aヤングトリビュー
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45歳からの恋の幕アケ!!(2013年製作の映画)

3.0

人物像の描き方がヒヤヒヤで、気持ちがなかなか話の中に入って行きたくない感じ。そしてお約束のごとくトラブルが雪だるま式。ただ、グレッグキニアとの絡みだけを、これは前説じゃないかと考えて見ていたら、楽しく>>続きを読む

ディープ・インパクト(1998年製作の映画)

4.0

ディザスタームービーって、なんの為にこの人いるのっていう作為的なキャラクターが浮きまくるのが、あるあるだと思うのだけど、この話、登場人物それぞれとって付けた感がなくて、この世界の中で地に足をつけてしっ>>続きを読む

おとなのワケあり恋愛講座(2014年製作の映画)

3.0

あー軽かった。英米対比、親子関係、夫婦問題、義理姉妹の友情、文学や学術まわりに学生へのメッセージ、移民問題…いろいろ盛ろうとしてるのもわかるけど、空回りだらけで、タイヤが地面に着いてる感じがしない。>>続きを読む

アレクサンドリア(2009年製作の映画)

3.0

俯瞰のカメラワークの多さ、また、度々差し挟まれる真下から見上げる構図。神々から見た愚かな人間社会、そして、大地から見た、とるに足らない歴史の一瞬とでも?
真理を追求すること、何を信じて人生を送るのか、
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フォー・ルームス(1995年製作の映画)

3.0

このころのティムロスの可愛らしさ。そしてサルマハエックを探したけど…。4話のリレーそれぞれ突拍子もない中身なのに、たまたま偶然、幾つもいただいた、同じ包み紙で包装された老舗のお持たせを開けるような統一>>続きを読む

英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

4.0

たくさんの具をはさみこんで圧をかけたホットサンドのように凝縮感があって、無駄がないスピード感と歯切れの良さ、話がまったく寄り道しない。エリザベットのツンデレ加減もあくまで軽くて、19世紀舞台ものとは思>>続きを読む

メリッサ・マッカーシーinザ・ボス 世界で一番お金が好き!(2016年製作の映画)

3.0

夫婦二人して、下品で、低俗で、毒舌のセリフを考えるって、どんな感覚なんだろうかという、ファルコーン‐マッカーシー。奥さんに、とことん過激に悪態つかせないと収まらない体質?
いかにコントを埋め込むかの話
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

隣の国なのに執念の質がまったく違う、格差というより、はっきり輪切りにされた階層の表し方に考え込んでしまった。右側と左側から、同じものを見せたり、出てくるものに込められた意味も受け取り手次第。深読みさせ>>続きを読む

恋するモンテカルロ(2011年製作の映画)

3.0

観る前の先入観を超えてきたお得な感じ。有りがちな展開と言うだけで表せないスパイス入りな感じが洒落てる。西洋料理に五香粉が入ってるとでもいう、訳のわからん例えにしとこう。わりかし、いい人ばっかりなところ>>続きを読む

エイリアン バスターズ(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ここで写真撮影ネタを持ってくるか、というところで、JガイルズバンドのCenterfoldをかけるという「おっさん」センスが炸裂。

大いなる休暇(2003年製作の映画)

3.0

皆が幸せだったらそれでいいじゃないの、なんていう考えが併せ持つ罪深さと無責任さ。それが、どうも喉に引っかかった魚の小骨のような感じで、あまりうまく飲み込めなかった。
ヒューマンコメディに一括りにされる
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ドッジボール(2004年製作の映画)

3.0

ベン・スティラーって、どんどん大物になって、ヒューマンドラマもやるし、一般大衆向けに、それほどムチャ出来なくなってる感じ。2004年の彼の暴走加減、押し出し感が吹っ切れてる。こういうのが見たいんだけど>>続きを読む

俺たちサボテン・アミーゴ(2012年製作の映画)

3.0

あらすじなんか意味なくて、ルナ、ベルナルにスペイン語で渡り合うだけという一点だけで勝負してる。大仰なスローモーションとかぬいぐるみやら、わんこ蕎麦のごとく、ツッコミどころを絶えず継ぎ足してくれるので箸>>続きを読む

スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.0

名作。馬鹿馬鹿しい台詞回しの積み重ねだけでこれだけの化学反応が起こる奇跡。そして彼らが今に至る源流。
ビルヘイダーが起こす爆発は、火薬の材料も不明で、それこそ何が燃えてるのか分からんから、火の消し方も
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シャラメ様は、ほぼ全編、芯のない声で、ボソボソ喋る、その話し方が反則レベルで格好良い。そして、一場面だけ、ハッキリと思いの丈を、滑舌よく吐き出すところが、これがまた格好良いの二乗。

昔、原作を読んだ
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カジノ・ハウス(2017年製作の映画)

3.0

いろいろツッコミどころあるにせよ、SNLに00年代ぐらいに出てたメンバーは、もういい年なので、怖いものなし、やり放題。勢い余ってるとこ、それから、少しまずい表現もあるけど。
多くのお客さんに笑ってもら
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ほぼ冒険野郎 マクグルーバー(2010年製作の映画)

3.0

くだらなくて低俗でしつこくて露骨すぎて…。でも嫌いでもない。
Mr.Misterのブロークンウイングス、Robbie Dupreeのスティールアウェイがかかるところが見どころで聴かせどころ、たぶん。

聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦(2007年製作の映画)

3.0

あれっ、ちいちゃい子もいる学校なのね、そして学校一丸となってわあわあ上げていく感じが楽しい。
粒ぞろいの生徒さんを囲むベテラン脇役にトビージョーンズ、セリアイムリーとか、なかなか濃い。それからラッセル
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

4.0

コメディなのに、ドタバタもオロオロするのも、全体を俯瞰してるようなとても大きなスケール感。役者の単なる個人技に頼る笑いじゃなくて、リメイクとして、もともとの枠組みを活かして、盛り込みたい要素を適材適所>>続きを読む

スタスキー&ハッチ(2004年製作の映画)

3.0

このくだりいる?みたいなところが満載。
スティラー、ウィルソン、ヴォーンの3人をシャッフルしても、いくらでも味付け違いバージョンが作れそう。ジェイソンベイトマンはクレジット見るまでわからんかったし、ウ
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ウェルカム トゥ コリンウッド(2002年製作の映画)

5.0

オープニングの音楽と絵の入りがもう、メチャクチャかっこよかった。
トレホ爺に並ぶ顔圧のルイスガスマンにPクラークソンががなりたてるところから、どうしょうもないメンバーを順に舞台に上がらせるリズム感、全
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

浮世離れの様をそれこそ様式美として見せてくれる。意外にも主人公自身は定番?のグダグダでなく、ルックスの力も、口ずさむ歌も、シニカルであってもかなり格好いい。さすがのシャラメ様。こちらが勝手に期待する不>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.0

リードをつけていない大型犬が、色んな人のうしろを忠実についていっているよう、たまに、人の前を先に歩いたり、周りをぐるぐる回る、そんな視点。
では、そのワンコは、その人間をどう見ていたのかと考えてみるこ
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おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

黄色いキャトルフルゴネット?やミニ、黒っぽくていかめしいSUV、その人のキャラクターや家庭をクルマの車種と色が示してる感じはありがちだけどふむふむと納得。
雨合羽の色が鮮やかな場面を見て、スパニッシュ
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2日間で上手に彼女にナル方法(2008年製作の映画)

3.0

これ、小説なら、無茶苦茶面白いんちゃうやろか。やり方もあるにせよ、本当に画にしたら何もかもキツすぎて、窮屈にしか観られず、ストーリーにうまく入り込めない。プリティインピンクの監督とは思えない圧の強い演>>続きを読む

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

もういい歳した軽薄おっちゃんに、酸いも甘いも超えてきたのか、ほんとうのところよくわからないヒロイン。ハンディキャップの捕まえ方もベタすぎで、カメラワークも誘導しすぎ。
ストーリーの上っ面は、かなり最低
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遥か群衆を離れて(1967年製作の映画)

3.0

この19世紀イングランドの農村地域の生活、風習、それに雰囲気は明暗両極端で味わい深くて、イギリス文芸もの系統ど真ん中。
そんな中、ヒロインの小悪魔的どころか、通り越して悪魔でしかない行動が、はた迷惑極
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.0

この映画以降、トニコレットが小言を言うとか、呆れた表情をするのを見ると、このお母さん役がフラッシュバックする。
ロードムービーらしく、次々と降りかかる非日常の出来事に奔走し、何となく次の出来事へとたす
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