shukiさんの映画レビュー・感想・評価

shuki

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The Unseen River(原題)(2020年製作の映画)

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ズームの使い方。ダニエル・シュミットともまた違う独自。

爽やか

ラルジャン(1983年製作の映画)

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ブレッソンの映画は観客側から面白がろうとしないと面白くない感じがして苦手だったんだが、これはひたすら面白くてビックリした。目茶苦茶やっていて最高でしかない。

『HANA-BI』オープニングのデクパー
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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誰かが、この世には演出の映画と撮影の映画の二種類の映画があると言っていたけれど、ここには演出も撮影も無い。あるのは役者とセットとモンタージュだけ。あと、翻る白さか(笑)

ノーランがストーリーテリング
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花つみ日記(1939年製作の映画)

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バッキバキの照明設計にクラクラする。
カメラの縦移動もめっちゃモダン

霧の淵(2023年製作の映画)

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二ノ宮隆太郎の系譜がもう出来たのかもしれない。そんな事を思わせてくれるスタンダードサイズの光の映画。

正直、前半はショットだけが端正で演出の方はイマジナリーラインすらコントロール出来ていないし、主演
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フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

3.9

曇天の映画史

撮影監督がダメ。

映画監督は出てくるけれど、ゴダールは演じない。なぜ?その理由を考えるのも面白いかもしれない。あの映画監督とゴダールには決定的に違いがあるのだろうか。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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これまでのフィルモグラフィを全てフリにする終盤の展開にぶち上がりかけるも、あと一歩不発感。ウェス・アンダーソンの映画はいつもこれ。幾らでも面白くなりそうな所でスンっと展開が終わる。多分ワザと。

今作
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

3.8

揺らぎ。『黒衣の刺客』のよう。9年早い。
ラストの俯瞰ショット。タラ版ジャンゴのよう。6年早い。
ホモソ万歳。良い小品

百年恋歌(2005年製作の映画)

4.7

ショットが完璧過ぎて逆に下品な気もしてくるけれどまぁ完璧。
2人が美男美女過ぎるんだな。ちょっとCMっぽさを感じてしまう第三話。

第一話の曲は恐怖分子だっけ。そしてクーリンチェのチャン・チェン

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フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

3.9

流石に?しか浮かばん。ショットしかない。
静から動の達人ぶりは本作でも見られる。あと、デクパージュへの興味の無さがすごい。遺作ではそこに興味を持っていたけれど

i ai(2022年製作の映画)

4.3

観る価値ある。佐内正史力、新井英樹力含め。冒頭のフレームインする少年2人が赤い風船を手放すカットで心奪われた。その後の扉の開閉を使ったアクション繋ぎで視点移動するのもテンション上がる。
でも、そんな事
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好男好女(1995年製作の映画)

4.1

カメラがよく動く侯孝賢。ファーストカットは黒沢清(トウキョウソナタ)を思い出すような室内移動撮影。
複雑な構成の映画。こういうのはエドワード・ヤンの方が得意そう。
音楽が良い。音楽に合わせて一行の縦移
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.7



トンネルを抜けた先が朝である事の感動。初めて画面が夜を明けたように感じた。実際はどうだったのか分からない

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.8

"美しい"という言葉は流麗な曲線を指す言葉だと僕は思っていて、レナート・ベルタのカメラは曲線を描き続けるから、映画自体が"美しさ"そのものとして迫ってくる感覚に陥る。
ここでシュミット×ベルタが完成し
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果てなき路(2010年製作の映画)

4.5

『瞳をとじて』を思い出しつつ観ていたら、『ミツバチのささやき』が出てきた。主人公が"fuckin masterpiece"いうてた。笑った。

冒頭劇中劇内の、窓越しに撮られた道路に車がフレームインす
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リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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フィルム上映。字幕無し。当時の配給元=フィルムアート社が字幕入れたらフィルムが劣化するからって、入れなかったらしい。尖りすぎや。
ちゃんと引きと寄りを撮ること、光を入れ込むこと、顔と脚を撮ること。基本
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.7

一夜もの。
俺もフランスでゲストハウス予約ミスって朝まで徘徊したことあるから、めっちゃ同情した。ポンヌフ橋で寝ようと思ったけど、寒すぎて眠れなかった記憶。結局ルーヴルの近くの玩具屋の前で始発までちょっ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.6

切り返しの映画には『アワーミュージック』という金字塔がある。

基本、メタに興味が無いので厳しい

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.4

映画館で働いてるガクちゃんに会った。

the sign podcastが神回なので聴くべし

何も変えてはならない(2009年製作の映画)

3.7

スタイリッシュである事以外何も発見出来ず。ナラティブもサプライズも無い。
ペドロ・コスタのことだから、土台に何かフィロソフィーはあるのだろうとは思うけれど。何のために作ったんだろう?
諏訪敦彦が回した
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L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

4.9

美しくて歪。
100%ロビー・ミューラーの画面でありながら100%フリードキン映画。そんな奇跡が成立している。映画史を代表するコラボレーションの成功。

YouTubeに4k版が転がってる

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.8

ダイナーに初めてギャングが来たシーンで切り返しの途中に、夫婦で立ち位置を変えるアクションで引き画を入れ込むなど手練れだなぁと。

あと、勘違いで家まで走って帰ってきた後息子と話すシーンで、ショットに扉
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.7

始まりと終わりや良し。
スコリモフスキの音楽の使い方が合わない。無音を怖がってるように思えてしまう。
撮影過酷だったろうなぁと。70代にしてようやっとる。
犬が集まってくるショットが凄かった。
映像の
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

4.4

4話がヤバすぎる。ほぼサイレントでひたすらアクションとそれに伴う笑いが連鎖し続ける。連鎖でありながら次のカットがずっと予想出来ない離れ業。凄すぎる。
森、草原、水..余りにシネジェニックなロケーション
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At Sea(原題)(2007年製作の映画)

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光と時間。後半はまるでSF
ベニングより光を追っている印象で抽象的な映像が多い。ジャメヴな瞬間または含蓄ない切り取りの連続。

『ザ・マスター』のサントラをかけながら観た。
'a sutdy of a
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

ファーストカットからして引き画は"ショット!"って感じだけれど、寄りがいつになくキレがないような気がした。ビスタの感覚でスタンダードにしている印象で、一歩近い。あと、頭の上詰めすぎじゃないか?。
でも
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11×14(1977年製作の映画)

4.4

動くスティーブン・ショアの'uncommon places'。凄すぎ

uncommon places の解説のリンク↓
https://youtu.be/zyhlqR5Gy5A?si=vBjPkhv
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.8

大傑作。アイデアの洪水
ショットの端正さで言えば『ヨーヨー』なんだけど、アイデアの鮮度で言えば断然こっちな気がした。

さすらいの女神(ディーバ)たち(2010年製作の映画)

4.4

これまた傑作。演技演出も映画術も超一級のマチュー・アマルリック。彼の映画はどれも驚きに満ちた美しさで溢れている。

あと7分半削れば真の傑作だった()

真面目なジャック・ロジエという印象も持った

氷を売る親子(2022年製作の映画)

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これでオスカー獲れないという、アカデミー短編アニメ賞のレベルの高さ。

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