イクミナさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

イクミナ

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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.0

『KAMIKAZE TAXI』『タフ』は、越えられない。
面白かったが、映画的エクスタシーは得られなかった。今一歩。
警官と女子高生の恋?が、すべての始まりというのには失笑。大人数が出てきて動き回りセ
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ブロンド(2022年製作の映画)

4.0

かなしいものがたり
天童荒太『永遠の仔』だったかしら、児童虐待されているの子は母親に気に入られようと思って、行動すると。のっけから、微妙に異常な母親と子供の悪露のノーマ・ジーンのかわいらしい顔に浮かぶ
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

いくらなんでも、やりすぎだろ
と、思う間もなく、歌と音響とCGと人数とスケールと、ダンスで、もうどうでもよいのだでいっきに182分。
 『バーフバリ』を体験していなかったら、☆☆☆☆☆だったかしら?

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.0

いいたいことは、いわない
と、小津安二郎の脚本家野田高梧(のだ・こうご)のシナリオ構造論に書いてある。ココナダ監督はソウル生まれの韓国系アメリカ人だそうな。ココナダという名前は、野田高梧(のだ・こうご
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

1.0

だらだらした偽善愛国映画
Amazonプライムでそうそうたる俳優が出ているので見てみたら、話が進むにつれあきれ果てた。『7月4日に生まれて』では、勲章を投げ捨ててデモをする帰還兵たちが描かれていた。日
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あなたを、想う。(2015年製作の映画)

5.0

他人のノスタルジアが自分事のよう
三人三様の思い出が交錯して、時に幻想的になって、静かで透明で水彩画のようにきれいな画。静かに涙が流れた、流れた。ひところのフェリーニのようであり、私も一度行ったことの
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(2020年製作の映画)

5.0

これって、すごい。
8kの撮影なのか、背景、奥は、ソフトフォーカスで手前や人物は、シャープこの上なく、画面の奥行が感じられ、エキストラの多さも動きも自然で、この監督と撮影のなみなみならぬ力量を感じた。
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雪道(2015年製作の映画)

5.0

これが、故ヤフー映画評では2.8点でした。そんな馬鹿な。こちらは3.8点に、ここが私のいる場所とおもったしだい^^
綿密な取材の上に、シナリオを描いていて、これが事実だと思う。
ヒロインキム・ヨンオク
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.0

木下恵介の映画のにおいがした
悪人に見えた人が、そうではなく、愛すべき人間性があり、それぞれの事情でそうなっている。男優先、一人っ子政策、【国家】が、個人の生活を管理することによって悲劇が生じる。
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

5.0

巨匠の撮った堂々とした映画
演出、シナリオ、撮影、美術、衣裳、オープンセットどれをとっても素晴らしい。大満足。ラストに至る『泣き』の演出、これでもかこれでもかで観ているわたしはもうメロメロ。ただ北川景
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

TOHOシネマズ新宿で3Dを鑑賞。IMAXでなくとも、立体感、臨場感満点。映画の中の楽園に紛れ込んだような感覚。まさに体感ムービー。家族愛が中心だが、統一教会、日本会議のそれではなく、アメリカ映画本来>>続きを読む

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

4.5

この雰囲気は、好みだ。
女が、男のクラゲの傷跡をなめるところに、ぐっと来た。状況音をきわだだたせものがたりは進み、だんだんと感情の澱みたいなものがたまっていき、わたしにしみこんでいく。シリアスで重い今
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恋のいばら(2023年製作の映画)

5.0

しずかなクライマックスのじわじわ多幸感
「(生理が)来ちゃった」のうまい逃れのテクニック、抜群のタイミングにクククッと静かに笑いこけた。これはコメディだと思ったが、なんとさわやかで心弾む青春映画であっ
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

1.0

原題は、ラスト・フィルム・ショー
どこが『エンドロールのつづき』やら。なんだか、インドのお金持ちのボンボンが、映画愛を自慢しているようで、気分が悪くなった。タルコフスキー『ストカー』のトロッコのシーン
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

地味で淡々とした心地よさ
最初、岸井ゆきが岸井ゆきのに見えなかった。『ブルー』吉田恵輔監督のときも松山ケンイチが松山ケンイチに見えなかった。おはなしも、地味で確実で似ていると言えば似ている。これは、ど
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

くすりと笑ってしまう
場面があった。アイルランド紛争が背景にある寓話のようなアイロニカルな静かなコメディと言ったところか。
重く深刻な今泉力哉といった雰囲気。面白かった。

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

狂乱乱痴気騒ぎの悪趣味の大活劇
あまりに悪趣味すぎて、吹っ切れってうれしくなってくる。マーゴット・ロビーの退廃的で脱力と情熱の激しい踊りがすごかった。嬉しくなった。マーゴット・ロビーって、いい。
ただ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.5

石井裕也監督が、辺見庸の『月』を映画化するというので、
ネットフリックスで『生きちゃった』を観た。『死』ということが、まざまざと描かれていた。
で『茜色に焼かれる』 花屋の店長が上から言われて、田中良
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

スピルバーグは、うまいねぇ
もういうことなしの、映画のお手本のような映画。ラストの、〇〇〇・〇〇〇〇を演じるのが〇〇〇・〇〇〇だとはエンドクレジットを見るまでわからなかった。セリフも素敵だ。終わり良け
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

あまり興味もなくほとんど知らない事件
東出昌大が多分ノーメイクで東出というのが分からなかった。ラスト、本人に似せていることが分かった。丁寧にわかりやすく描いている。あの頃のテレビ画面の感じで再現ドラマ
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.2

おはなしが、しっかりしている。
画面の色合い雰囲気がよい。役者がよい。面白かった。

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

エンドタイトルの前までは、☆☆☆☆☆
最初の方の友達の自殺のシーンは、「おお」というくらい秀逸、ぐいっとわしづかみにされて作品の中に連れていかれた。周冬雨というヒロインの存在感。あぶなっかっしくて、ふ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

庵野版『キルビル』ですね。
シン・ウルトラマンは、30分のテレビドラマみたいだった。シン・仮面ライダーは、面白かった。監督が違う。前者は樋口。樋口は、庵野流の構図や雰囲気を踏襲していてまったくつまらな
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

『少年の君』が良かったから観た。
(周冬雨)チョウ・ドンユイが小悪魔的な魅力全開。表情の変わり目が良い。キュッと空気が変わる。見ているだけで涙が出てくるのです。おはなしに、ちょっと無理があるけれど、周
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戦場のレクイエム(2007年製作の映画)

1.8

馬鹿な大将、敵より怖いで始まり
とってつけたようないびつな正義感と倫理観が独善的に空回りして、目が点になり笑ってしまった。深澤真紀先生の言う通り、火薬量はすごいのだが、出来は、酷いものだ。二度にわたり
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

淡々と深々と、平易にわかりやすく
ノシタルジックな光と、ノスタルジックな色合いと、若い女性の反っ歯と、死にゆくもののまなざしと、淡々と、深々と、平易にわかりやすく、おはなしは流れて、うっすら涙。

幻滅(2021年製作の映画)

4.0

ランス版『バビロン』
狂乱の19世紀のフランスの一人の男の栄枯盛衰。テムポよく軽快のお話の流れ、やがて哀しく。

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.0

中村ゆり
冒頭のカット、あの役をできるのは、たぶん中村ゆりしかいないだろう。
デジタル撮影で細部まで見えるのはいいけれど、時代劇には合わないのではないかな? 美術の飾りが安っぽく見えてしまう。原作に忠
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

あのラストは、なんなんだ?
と思い、そう思っている人もいるだろうと思い、後ろを振り返ると、嬉しそうに笑っている人と目が合った。思わず「あのラストは何なんでしょうね?帰って町山智浩をみてみよう」と笑う。
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共犯者(1995年製作の映画)

4.0

ニュース番組から国谷裕子、岸井成格、古舘一郎が消え
佐高信や青木理がテレビから消えていったのは日本と似ているが、韓国は、その後、ジャーナリストたちの反撃が気持ちが良い。日本は、記者クラブが忖度忖度で政
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.0

ここちよい
わたしは、台湾に行ったことがある。10年くらい前のことだが、気温湿度が、胎内にいるようで、思い出の中にいるような気分を思い出す。侯孝賢の映画は、色合い構図その空気感、円形の道路に行く車が一
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.8

ロンググットバイの続編?
どこが?
どことなくお話が似ている。
オマージュというならわかります。
チャンドラー公認続編って、チャンドラーって1959年に亡くなっているのだが。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.2

実際の事件をモデルにしているというのだが
状況説明も何も説明なしに始まり、デイドリームドリッパー流す広報車が走ったり、2010年とナレーションで説明が入る。それによって、抽象的になり、男の暴力性の普遍
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

おはなしも、それなりにまとまっていて
画作りも音響も、豪華賑やかてんこ盛り。それなりに面白かった。