すずやさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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TIFFガラセレクションにて。
あ〜〜またよくもワイティティがワイティティしてる作品ができちゃったもんだね〜〜と思いながら見ていた。彼の良さも悪さもよく出てるなあと…

世界最弱の烙印を背負ったサッカ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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設定がかなり好きで想像以上におもしろかった!やっぱ私SFやファンタジーが好きなんだよな…ってことを思い出させてくれる1本。
音楽がめちゃくちゃ雄弁だと思っていたらハンス・ジマーだったのは笑ってしまった
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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思い返してみれば3時間半もあったっけ…?というくらいのストーリーなんだけど、でも見ていた体感はしっかり3時間半あったので、ぜひ万全に体調を整えて臨んでほしい。

この場所にはネイティブ・アメリカンに対
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ナショナル・シアター・ライブ「善き人」(2023年製作の映画)

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半年ぶりに見に来たNTLiveの新作、今回も面白かった!
1933年〜水晶の夜までのドイツを舞台に、1人の大学教授の葛藤を描く作品。

親友の前で「反ユダヤなんてふざけてる」と言えたとて、ナチ党員とし
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シャドウハンター(2013年製作の映画)

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吹替版が気になって公開当時見て以来の鑑賞だったけれど、原作も全部読んでてドラマもあらかたみてる今だと物足りなさしかないな……
小林親弘さんのマグナス超イケてるのに出番あれだけって…せめてドラマ版くらい
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素顔の私を見つめて…(2004年製作の映画)

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『ハーフ・オブ・イット』の監督さんの作品、ということで見た。
中国人コミュニティと、家父長制と、レズビアンであること、色々な難しさが混じり合う。家父長制の土俵にすらレズビアンは上れないんだ、ってことを
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

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ショーン・ビーンがでてる007だよ!って聞いてからずっと気になってた作品だったけど、強……終始絵面が強かった……

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

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勝手におしゃれ系恋愛映画だと思ってずっと敬遠してたのだけど、木津毅さんのエッセイを読んで気になって見てみたらものすごく良くできたマスキュリニティについての映画だった。面白かった~!

男らしさの呪いと
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ハント(2022年製作の映画)

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北のスパイを見つけ出せ!をテーマにしているものの、この映画はやっぱり「民主主義のない革命は暴力だ」というセリフに代表されるように、世界の変革を訴えて暴力に走ることは何をも利さない行いだ…っていう軸がし>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

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久々にハリーロイドを劇場で見れるのかあ!!!程度の動機しかない状態で見に行ったけど面白かった!
なぜフィクションの人物や歴史上の人物に人間は心惹かれてしまうのか…って言う、誰かにとってのロールモデルの
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映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

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ひろプリしか見てなかったので完全にエンドゲームのアントマン状態だった……
オールスターをするにはいささか短すぎるし個々のキャラも際立ちきれてないし、なんだかもったいないなあ…(変身シーンも必殺技も皆様
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

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80分ノンストップ、傍から見れば警察のやってることは滑稽極まりないのだけど、それを正当化できてしまうような社会構造が背後にあることがしっかりと感じ取れる骨太さがあってすごくよかった。
ケネスの年齢から
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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「俺は諦めたから、本当は自分がどんなレーサーになれたか分からない。お前は諦めるな」ってセリフが、最近しおれた自分の心にどストライクに刺さってとても好きだった…
才能はある。あとは諦めないだけだ。そうや
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ヒンターラント(2021年製作の映画)

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戦地帰りの人間の見る現実と悪夢を全力で表現する画面に圧倒されてしまった。

WW1から帰ったら国がなくなっていて、収容所での暮らしを抜け出せた自分たちを歓迎する人たちもいない。今見ているこの街並みは悪
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

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通常版は5年くらい前に配信で見たのみでリアタイは逃しているので初めて劇場鑑賞。

ほんっっと楽しかった……IMAX版で見られて本当によかった……
快楽度の高い格好いい映像の連続に、鳴り響く低音、バーフ
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

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落ち込んでた気持ちを忘れるにはぴったりの楽しい映画だった…!映画を見る前恐ろしく落ち込んでたことなんて忘れてしまった。

モチーフのある映画、って点において既存IPの作品だと思うんだけど、IPの力に頼
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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雑誌をめくるような感覚で見るのが良いかなと監督の前作を見て思っていたので、流れに身を任せていればいいかと思ってゆるく構えていたのだけど、まだ全然分からんなあ…
専門外の論文を背伸びして読んでた感覚。

ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

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かなり身構えてたけど爽やかないい映画だった。Beautiful Friendshipだねえ…
抑圧された環境から抜け出して自由を求めるアンの姿を見ていて、彼女がいたからこそ広がった後の可能性って大きか
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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やっと鑑賞。好き。
この小学生の思索には、否応なく北アイルランドという地の歴史が絡んでいるのだと思うけれど、一方で、「人が人としてあること」「人が戦争を繰り返さないこと、加害者にならないこと」の重要性
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

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フランス人でも韓国人でもあり、そしてまたそのどちらでもない、描き出すことが難しいアイデンティティを"家族"という観点から見た映画だった。
少しの時間で変わるわけもなく、移ろっていくあやふやさがすごくこ
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ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

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公開から1ヶ月以上経ってしまったけどやっと鑑賞。
確かに"チェス"の話ではあるんだが、自分の予想とはかなり違う物語で驚いた。終盤で一気に種明かししてくるものの、その"種明かしされてるんだ"って感覚を掴
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

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死んだゲイの青年と暮らすことを余儀なくされたホモフォビックなヘテロの刑事…って聞いたときは身構えてたけど、いざ観てみたら凄く良かった…これは確かにゲイの青年の物語だったし、ヘテロの人間が抱えるホモフォ>>続きを読む

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

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父と、同じ指揮者業を選んでしまった息子とのあいだの愛憎劇。確かに息子の方が優れてるんだろうなというのは指揮のやり方から一目瞭然だったし、「君の方が父さんより優れている」と言われ続けるのがどれほど彼の苦>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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自分の好み云々を語らずとも、ここまでの家父長制の解析度の映画は稀有だしそれだけで見る価値があった。
冒頭の「バービーがいれば性差別もなくなって万事解決」って言葉がいかに皮肉であるかについて物語を積み上
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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冒頭のカメオ出演から豪華すぎてアホほど笑ってしまった。
みりんのシリーズすら初めてだったのでへぇこんな感じなのか、って感じだったし、ベンジーは可愛い。スタトレ初めて見た頃を思い出した。

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

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原作があまりに良かったし、やっぱり読んでた人も多いからか、「原作ではこうだったよな/ヘンリーやアレックスはこう考えてたよな」って注釈を頭の中で入れつつ見てやっと見られる感じだったので、正直なとこ「原作>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

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貧困の状況下におかれた非白人のゲイが海兵隊というホモソーシャルに逃げ込んだらどうなるかなんて火を見るより明らかじゃないかと思っていたんだけど、そこをさらに踏み込んで、「仲間を守ることが大事だ」という帰>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

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この社会に蔓延る様々な悪業のおかげで、弱い立場の主人公がバレエも声も大事な人も、何もかもを失って行ったとしても、"踊ること"は奪えない、そんな映画に思えてすごくよかった。そう、それこそが"声"なんだっ>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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火のモチーフはアジア系移民だろうな、と見ていて思っていたけれど、やっぱりそうだったみたい。
移民にとってのコミュニティや家族の重さと、個人の願う自由と夢、その両方を秤にかけたとき、果たして後者を選ぶこ
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バックドラフト(1991年製作の映画)

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午前10時の映画祭に滑り込み。
ブライアン役の方がずっとエドワード・ホルクロフトに似てるな…って考えながら見てた。