ganaiさんの映画レビュー・感想・評価

ganai

ganai

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

Dolby Cinemaで鑑賞。

偏差値低い番長漫画のノリに大笑いしながら楽しんできました。ドラマ版モナークの重厚さと真逆の方向に潔く振り切った傑作かもしれません。

半分近くセリフの無いコング族だ
>>続きを読む

ダウンサイド・アップ(2016年製作の映画)

4.5

突如トレンドに現れたので何だろうと思ったらDownside upってダブルミーニングなのねw

デビッド・リンチ+ウェス・アンダーソンみたいで面白い。

特に主人公の両親の笑顔が素敵💕

異人たち(2023年製作の映画)

3.8

山田太一の原作も大林宣彦監督の映画も未見の状態で鑑賞したけど、気になって本作を観た翌日に配信で「異人たちとの夏」も鑑賞。

12歳で両親を失いひとりでロンドンに住まう40代の脚本家の男が、ふとしたきっ
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

浅野いにおのコミックに馴染めなくて敬遠していたのだけど映画が評判が良いので観に行ったらかなり楽しかった。

8月31日東京上空に突如現れた未確認飛行物体「母艦」。だけど搭乗していると思われる侵略者は積
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.8

「フォロウィング」に続き「オッペンハイマー」公開記念のリバイバル上映で鑑賞。

CSを契約していた頃に観た事はあったけど劇場では初鑑賞でした。

結構内容を忘れていたけど主人公レナードが10分経つと経
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

ついこの間まで劇場でかかってたのにもう配信されるのか。

俳優としてのブライス・ダラス・ハワードはそんなに好きではないけどこういうコメディの方が向いてる気がする。「マンダロリアン」の演出回とか凄く良か
>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

デビュー作にはその監督の全てが詰まっているとよく言われるけど、これがクリストファー・ノーランの作品だと知らなければ「メメント」や「オッペンハイマー」にも見られる時系列が自在に入り組んだ構成に訳が分から>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

好き合っていたのに12歳で韓国と北米に分かれて過ごすことになった男女が30代になってから再会する、という筋立てを知って新海誠の「秒速5センチメートル」に似てるなと思ったけど、男性の方のキャラ付けや女性>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

評判は良かったけど絵柄が馴染めなくて劇場公開時に観てなかった作品。

要所要所に程よく分かりやすい伏線が張られていて徐々に予想が当たっていくのが観ていて心地良かった。

いじめがどんな構造で起こるのか
>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.0

重いテーマの割に楽しく観られる映画でした。

人工妊娠中絶が違法だった1968年のアメリカ。刑事事件弁護士の妻で妊娠初期のジョイは、心臓疾患で出産に命の危険が伴う事を知らされ中絶を決意するが主治医の病
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

公開初日にIMAXレーザーGTで鑑賞。

事前情報で聞いていたしノーラン監督作では多い手法だったおかげで時系列が錯綜する構成については混乱せずに観られました。

物理学の知識が無いよりは有った方が楽し
>>続きを読む

BORDER 戦場記者 × イスラム国(2024年製作の映画)

4.0

TBSドキュメンタリー映画祭 須賀川拓監督と映画内でインタビューを受けていた国境なき医師団(MSF)の白川優子さんのトークショー付きの回で鑑賞。

壊滅したと言われている過激派組織イスラム国(ISIS
>>続きを読む

オキュパイド・シティ(原題)(2023年製作の映画)

4.5

TBSドキュメンタリー映画祭2024でのスティーヴ・マックイーン監督と原作者のビアンカ・スティグターさんによるリモートトークに参加しました。

アカデミー受賞監督に直接質問する機会なんてこの先もう二度
>>続きを読む

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初鑑賞。

タルコフスキーの映画は「惑星ソラリス」が好きなのだけど、それでも全編寝落ちせずに観るのに苦労するので覚悟して劇場に入ったけど、もう冒頭から睡魔との闘いでした💦

否定的に捉えるつもりは全く
>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

10月12日の深夜に友人宅から帰宅する途中、何者かに生きたまま放火された女子大生殺害事件の犯人を追う警察官たちを描いた映画。

捜査が進むに従って被害者と性的関係を持った男が次々と現れたり、事件そのも
>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.5

2022年2月から3月にかけてロシアから激しい攻撃を受けたウクライナの都市マリウポリの22日間を捉えたドキュメンタリー映画。

NHKでも放送されたらしいけどYouTubeでウクライナ版を鑑賞。ナレー
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

グラシネ池袋IMAXレーザーGT先行上映で鑑賞。

PART1をDolby Cinemaのシネコンサイズで観て後悔したのでPART2は絶対にIMAX、出来たらGTで観ようと思っていた。やはり迫力が段違
>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.5

ネグレクトな母と共に各地で転々と暮らし自由に生きるしかなかったミソ(キム・ダミ)と、彼女に居場所を提供しながらもミソの自由な生き方に憧れた親友ハウン(チョン・ソニ)の二人の女性のバディムービー。

>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

アカデミー賞ノミネート作が見放題に入っていたので鑑賞。

ジェフリー・ライトは007シリーズを始め色んな映画で知っていたけど主演映画は初めて。

生真面目な大学教授にして売れない純文学小説家のセロニア
>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

ずっと未見だった名作がアマプラで無料になっていたのでようやく鑑賞。

1957年の作品だけど格差社会、人種差別、世代の分断、家父長制、有害な男性性、善人の沈黙など現代にも通じる偏見を浮き彫りにする脚本
>>続きを読む

医学生 ガザへ行く(2022年製作の映画)

4.0

2018年卒業論文のテーマに「天井のない監獄」パレスチナ/ガザ地区を選んだ医師医学生リッカルドが 3月から9月の期間研修医として過ごした日々を捉えたドキュメンタリー。

最初は比較的穏やかなヨルダン川
>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.3

午前十時の映画祭で4K修復版を鑑賞。

公開時観てなくてCS放送で一度観たきり劇場では初鑑賞でした。

映画冒頭ティム・ロス演じる1900が颯爽と登場してピアノごとダンスするように時化で大揺れの船内を
>>続きを読む

兵役拒否(2019年製作の映画)

4.0

アタルヤというイスラエル人女性を描いた「兵役拒否」という映画を観ました。

イスラエルに虐待されるパレスチナの人々に共感したアタルヤは高校卒業後ただ1人で兵役を拒否して110日間逮捕・拘留されてしまう
>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

「落下の解剖学」に続いて視覚障害者が登場する作品を鑑賞したけど、こちらは盲目の主人公が大活躍する極上のエンタメ作品。

1645年の朝鮮王朝時代に謎の死を遂げた王子の事件に盲目の鍼師ギョンスを絡めた時
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

脚本が良いのだろうか?

信用出来ない登場人物の演技も絡んで先の読めない展開で2時間半の上映時間も長く感じなかったし最後まで眠くなるところも無かった。

目撃者のいない山荘で起こった転落死亡事件を巡る
>>続きを読む

帯広ガストロノミー 帯広市開拓140年 市制施行90年記念長編作品(2022年製作の映画)

3.8

十勝在住の友達から勧められてたけどずっと後回しにしてるうちに見放題終了間近になってしまったので慌てて鑑賞。予想外に面白かった。

妻に先立たれ残されたコミュ症のIT企業社長が、意思疎通が出来てない息子
>>続きを読む

フジヤマコットントン(2023年製作の映画)

4.3

山梨県中巨摩郡にある障害福祉サービス事業所「みらいファーム」の日常を描いたドキュメンタリー 青柳拓 監督作品「フジヤマコットントン」。ポレポレ東中野の公開初日舞台挨拶付きの回で鑑賞してきました。

>>続きを読む

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.5

「そえまつ映画館」で松崎健夫さんがお勧めしていたので鑑賞。

あまりに寒そうで女の子が可哀想なのと、おじいちゃんの態度が厳し過ぎてあまり共感出来ませんでした。

亡くなったおばあちゃんの遺体を故郷で葬
>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.5

「午前十時の映画祭」で「リバー・ランズ・スルー・イット 4Kレストア」を再鑑賞したので2022年3月15日の投稿を削除して再投稿します。

劇場で鑑賞したのは初公開から30年ぶり。

当時から原作者ノ
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

IMAX GTで鑑賞。

THE POLICEの「シンクロニシティ・コンサート」のレビューでも書いたが80年代当時はポリスの方が好きでトーキング・ヘッズはずっと後になってから聴くようになったのだけど、
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.5

評価が高いという以外はほとんど何も知らずに時間が空いたから観に行って、オレゴンを舞台にした西部劇だったのでちょっと驚いて、最後唐突な幕切れでまた驚いた。

冒頭のシーンで主人公二人の運命は分かってしま
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

※2021年12月に配信で鑑賞した際のレビューは削除しました。

「STOP MAKING SENSE 4Kレストア」の公開に合わせて1週間限定のリバイバル上映を鑑賞。劇場はTOHO TCX+Dolb
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

「女王陛下のお気に入り」でも思ったのだけどヨルゴス・ランティモス監督はキューブリックを尊敬しているのだろう。

結構多くの人が指摘していたけどタイトルロゴのフォントが「博士の異常な愛情」のパブロ・フェ
>>続きを読む

ガザ 自由への闘い(2019年製作の映画)

3.8

「ガザ 素顔の日常」よりは2018年3月にガザ地区で始まったデモ活動「帰還の大行進」に絞り込んでガザの人々がどのような目に遭っているかを描いた作品。

国境の壁に近づいたり投石する程度の民間人にイスラ
>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

いつも映画を観る時の参考にしているYouTube番組「そえまつ映画館」の2023年ベストテン・イベントで映画評論家の松崎健夫さんがお勧めしていたので帰りに鑑賞。

派手さはないけど美しい映像とBGMを
>>続きを読む

>|