ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

(2023年製作の映画)

1.0

以前から、石井監督の作る映画を何本か見るうちに、「この人の映画はもう二度と観ることはないだろう」と思っていたのでこの作品も観てない。が、告発的な意味も込めて、マーク。

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#マンホール(2023年製作の映画)

3.3

面白くなかったら途中でストップしようかくらいの気持ちで何となく観始めたが意外に拾い物だった。
99分でもまだちょっと冗長気味なところもあるが、アプリやSNSを駆使する方法、そこから意外な派生的展開がい
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愛への跳躍(2016年製作の映画)

3.0

ちょっとした、実はこういう事でした的物語だが、このカップルうまく行かない気がする。。
オープニングはポップでかわいい。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.3

Everything happens for a reason.
「全て起こることには意味がある」と訳されていた重要なフレーズだが、
「全てのものは理由があって起こる」という直訳の方がいい気がした。
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.4

面白かった。さすがの韓国展開と思ってしまうやりすぎとスピード感。
子役のソウォンがとてもかわいくて、ラストあたりのウナとのセリフのやり取りに"胸キュン"だった。

ネタバレ
それにしても傍のキャラ達を
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

シャマランらしさ全開だった。
最後どうなるのかと長々と引っ張る謎を楽しめればいいが、いつもながら「そのラストにこの長さか」と。
でもつい次も見てしまうフックのある作品を作るのがシャマラン。
それにして
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.4

全く前知識なくたまたま観るなら、きっと予想より面白い、お得感。

ドラマを見ていたのでキャラクターのノリも自然で、ストーリーも最後の最後まで楽しめた。

"法律"というもの、それが対応しきれないことは
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Winny(2023年製作の映画)

3.3

この話を映画にしておきたかった気持ちがよくわかった。

そして、無学な権力による横暴、からの、そのメンツを守るためのゴリ押し、そんな事は今でも起こっている。

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.0

雨降って、地、固まる、みたいな。
猫"逃げて"、仲、新た。

特に深みは感じなかった。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.4

なかなかストイックに?楽しめた。
画面も美しい。
派手さはほぼ無いが、
根暗な暗殺者の思考回路とポリシー?の呪文のような脳内1人語り、
そして彼の行動(こちらは彼が言葉で説明することはない)の手順や手
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.3

誰に共感するのか。
「普通なら」どう感じるはずなのか。
本当は何を感じているのか。

恋愛ってなんだ?結婚ってなんだ?さらに、感情って?という問いを改めて問う。

"関係性"による会話の妙の変化、面白
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あのこと(2021年製作の映画)

3.5

男性は特に見るべきだと思った。文字通り痛いほどに中絶というものを伝えようとしてくれる。

どんなに宗教や薄い道徳感で禁じても、法律でもってでさえ、性行為を防ぐことはできない。それは古来から明らか。望ま
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.5

たっぷりデヴィッドボウイ。
面白かった。
彼の底知れなさ、先進性、広く深い思考、などまだまだ追いつけない凄さを改めて知った。
まさに"地球に落ちてきた男"だ。

彼の哲学のような言葉を読み解くもよし、
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.2

サンタクロースという聖なる存在のはずが、やること不謹慎すぎて面白かった。
やりすぎホームアローン・グロ版という噂通りの快作。

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

面白かった。
荒唐無稽すぎない理屈の通り方がちょうどよく、
かなり邪悪なホラーとして
とてもうまい。
繋がっていく。本人も家族もがっつり傷つけながら。

かなり面白かったので、ラストはもう一捻り欲しく
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.3

とても心温まる良い話で、ミステリー要素もあり、最後まで興味深く見れた。

隣人の移民家族の温かさが心地よく、そのスピンオフも見てみたくなる。

が、面白くもあるがあまりにスムーズな展開で心に引っ掛かる
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死を告げる女(2022年製作の映画)

3.4

ジャンル的には、ホラー、ミステリー、心理サスペンス的な展開はあるが、何も知らないで見る方が圧倒的に面白い。
小さな伏線も親切なくらい回収され、ラストに繋がる。

死を告げる女という邦題は全然内容を表し
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獣道(2017年製作の映画)

2.9

こういう生き方しか選択できない、そこにしか居場所が見つけられない。それは望んだ場所ではない。
「この町から出るんだ」
決して町のせいではないが、根本的にリセットするしかなくて、一番簡単な方法。しかし実
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.5


タイムマシンのお話とはつまり伏線回収の鬼のような話なのである、とでも言おうか。ツッコミどころはあるがよくできている。
以前見た「サマータイムマシンブルース」も良かったのだが、京都の味が生きるこちらの
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.3

喪失についての物語なのだが、とても良いところと、良いけど説明が足りないなと思うところ、そして少し押し付けているように感じるところ、いろいろ混ざっていた。
故人の想いにもっとちゃんと向き合うべきだったの
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.2

なかなか凝った脚本で面白かったのだが、何か物足りない…。
怖いでもない切ないでもない悲しさでもない後味のあいまいな薄さ。少し期待しすぎていたか。

しかしながらこのキャラクターの肉付けはちょうどいい塩
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.2

学はないが善人で他人のために見返りを求めず力を尽くす男の一生。
良い話ではあるがまさに、男は泣くな・喧嘩はやり返せ・足が速い男はかっこいい・男は女を守って一人前…的なイメージに満ちていて、その辺はさす
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.3

3つの家族の話なのだが、
頑な男たち、それぞれがそれゆえの困難を起こし、女たちは振り回されるという様相が見える。
何年にもわたる物語なのだが、少しの希望を見せるがあまり心は晴れなかった。

ネタバレ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

怖おもしろかったー。しかし単なる高所の恐怖だけのホラーかと思いきや、ちゃんとひねりもあって伏線もあり、展開の起伏もついていて、ラストまで面白く見れた。

映画を見るそもそも論だが、フィクションだとわか
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(2000年製作の映画)

3.3

表情もなく欲もなく、モヤモヤ鬱屈した生活から逃亡した女が、犯罪を犯し行き当たりばったりで生きるうちにどんどん生きる力や笑顔を増してゆく。
彼女を押さえつけていたものはなんだったのか。

顔というタイト
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ある男(2022年製作の映画)

3.6

面白かった、だけではない、エンタメ性と共に人権的な考えも巡らされていて、家族とは、人生とはという問いもあり、
更にラストのシーンが意味深で、なんともいえない後味を残す。

そして見終わった後どのシーン
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.7

歴史の凄みがあった。見てよかった。知らないことが多かった。いや、知ろうとしてもいなかった。そもそも中野学校出身ということさえ知らなかった。ぼんやりしたイメージが次々とクリアになってゆく。
あまりにヘビ
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.5


「自分探し」とは使い古された言葉だが、その内容は大人になる過程に必ず必要で、かつ時代によって変わってゆく。
つまり普遍の行動である。
今はこの映画なのだと思う。

こんなふうに自分探しについて頭や心
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.6

とても面白かった。特にラストの過剰なほどの映像体験は、恐怖を超えて笑えてきた。

ホラーとしては「男」に対する恐怖、つまり、有害な男性らしさそれ自体の恐怖がわかりやすい映画だと思った。
でも例えば訳の
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.4

リメイクされた軽いホラーを予想していたら、まさかの社会派ホラー。
画面もとてもスタイリッシュ。
展開もとても面白かった。

ジェントリフィケーションという社会的現象の言葉を知っていた方が面白いかも。
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.5

面白かった。

ハリウッドのロジックに慣れている身としては、さまざまな予想外の展開に翻弄され気持ちよく揉まれた感じ。

そしてやはり画面が美しい。

内戦にも言及された物語は赤ちゃんの話とも相まって深
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.3

吃音本人の気持ちを丁寧に追う、わかりやすい物語。可愛くて素直で一生懸命な女子高生は、誰もが応援せずにはいられない。だからこそ、その隣に来た空気の読めない男子高生のことを、"見る側が応援できるか"と自分>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.3

あまりハマれなかった。音楽シーンがわりと長いのだが、音楽が私の好みではなかったというシンプルで根本的な理由。
好きな人はとても好きになれると思う。

物語は古くて新しい、でも新しくて古い。この場合の古
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グロリアス 世界を動かした女たち(2019年製作の映画)

3.3

女性の地位向上活動の歴史をざっくり知るには良いと思った。
ピュアで熱かった時代のまぶしさ。と、その時代の女性差別の酷さ。
現代はかなりマシに。
よくぞここまで進めてくれたと頭が下がる。
演説シーンはど
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スモールワールド(2021年製作の映画)

3.2

児童誘拐事件を追うシリアスな映画かと思って見ていたが、どうも様子がおかしい。
シーンの作りがゲスい。チープ。不快。

真面目な映画かゲスな映画かというギリギリの映画で興味本位の観客を呼び込み、児童誘拐
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.1

何かペラッとしていて物足りないと思ったら、ドラマ「謗法(ほうぼう)」の続編らしい。
最後の最後まで映像があり、そのラストシーンがあまりに謎で調べたらドラマの続編だったことがわかった。もしドラマを見てい
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