ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.3


何も考えずに見れて、サクッと楽しめた。

大劇場、それもIMAX案件な迫力アクション映画。

エンドロールは最後までじゃなくていいので、ちゃんと見よう。少し、お?となった。

ネタバレ
未来予知の彼
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.3

倫理や社会のルールから逸脱し、そうでしか生きられない若者の生き方を愛と絡めて切なく描く。
ナチュラルボーンキラーズを思い出したりもしたが、それよりもソフトでナイーブ。
ツッコミどころは多かったが、なに
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.1


見応えと満足感は別もの。

絵画のようなロケ地やアーティスティックなシーン、肉と肉がぶつかり合うアクション、北欧の伝統芸能である歌や踊りなど、ゲームオブスローンズを思わせる美術や画面は素晴らしかった
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

逆張りバービーという感じもした。

オチもほぼわかっているが、そこに至るまでの息苦しさやサスペンスを"楽しめる"作品。
意味深なシーンがどれも"美しい"。

SF仕立てぽいが、なかなかのリアルワールド
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.4


タイトルから想像するロードムービーではなかった。
しかし、バニーが"運転"する彼女の人生はとてもハードだ。彼女の願いはただ愛する子どもに会いたいということだけで他には無い。なのに何もかもうまくいかな
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.3

母想いの息子の奮闘記であるとと共に、
東ドイツ側がどのように西側を非難していたのか、どのように資本主義国が悪い国だというニュースを作っていたのかがわかる、東ドイツについてあまり知らなかった側面をユーモ
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.4

まんま、ガルガドットで観れるミッションインポッシブル。
豪華なアクションがサクッと見られて面白かった。
ネトフリで見られてお得な気分だったが、これほどの規模なら映画館の大画面で見たかった気も。

ネタ
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

ただただ、自分を縛る何か、生き辛さの正体が何なのか、そこからどう抜け出すかに目覚める男女のそれぞれの話なのだが、
やはり圧倒的に社会的に立場の弱い女性(年収や社会における権力者数の割合に明らか)に対す
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.3

ちょっと歳をとったジュリアロバーツとジョージクルーニーを見るだけでも楽しい。

2人の距離が縮まってゆく過程がちゃんとグラデーションになっていてうまくできた脚本だなと。


ネタバレ
冒頭のあまりに息
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.2

小気味良いイギリスコメディの系譜の一品。後味の良いシンプルなストーリー。
それだけに、予定調和を避けて強めのアップダウンをつけようとしているのはわかるが、ダウンの部分にはかなりハラハラした。

ネタバ
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.4

今まで見逃していたが、予想していたドタバタミュージカルではなく、キャッチーな音楽と共に真摯にレズビアンの女子高生を応援する、文字通り"応援歌"となっていて面白かった。
そして応援に乗り込んでゆく側の傲
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.6

面白かった。ストーリーよりアクションとトムクルーズを存分に、疲れるほど楽しめる。最高のエンタメ。
よく、ジェットコースターのようなストーリー展開と言うが、ストーリー展開だけでなく映画そのものがジェット
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

2.5

やはり本で読むべき作品だなという感想が真っ先に。
脳内の映像を読む側それぞれが描くことによって成り立つ物語。
あと、以前に本を読んでいるので、ネタバレ後にこの映画を見る意味はあまりなかったとも言える。
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BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.1

サクッと見れた。ホラーではなかったが意外と最後まで楽しかった。何を楽しんだか。すごく今どきな、アメリカのリッチで陽キャな若者たちのノリと文化とバカさ、そして普遍のピュアさ、かな。
ケータイが、とにかく
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母の残像(2015年製作の映画)

3.3

「母の残像」という邦題はわりと良いせんいってるのでは?
家族それぞれにとって全く別の"役割"だった彼女の残像がだんだん一つに重なっていく過程が丁寧、そして辛さも。しかし、人は分かり合えないということを
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レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

3.5

面白かった。
レンブラントという有名画家の作品にまつわる多角的な視点で、人間のさまざまな欲望のあり方を照らし出す。
レンブラントの作品を通して、人は何を求めているのか。絵そのものを愛する人もいれば、も
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破戒(2022年製作の映画)

3.3

あまりにも当たり前の人権についての
あまりにも真っ当な訴えが、
あまりにも理不尽に否定されるこの映画の時代にも憤りを覚えるが、
それよりも、
日露戦争の頃から100年以上経っているのに、ネットに非差別
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【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

3.0

ありえない設定でもないな、と面白く見始めたら途中でありえない展開になり、更にミステリーへ

アニメシリーズに続くことを知らず、この映画の後何話か見たが、アイドル業界や俳優業界モノとして長く続きそうでと
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.1

サマータイムマシン・ブルースを思い出すタイムループもの。
途中で更に展開があり最後まで飽きずに見れたが、ワクワクとまでは行かず。

(そもそも同じことを繰り返すのが本当に苦手なのでまた繰り返すのか、、
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奇談 キダン(2005年製作の映画)

3.1

夏はオカルト、というノリで。
隠れキリシタンや生命の木伝説などをどう料理するのか、
こじつけや支離滅裂な理論、都合のいい説のつぎはぎだらけなのだが、それはそれと割り切って、厨二病センス全開で見れたので
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.5

思っていたより地味で哲学みのある映画だが、面白かった。人と愛し合うこととアンドロイドと愛し合うことの違いはなんなのかを考えさせる。

ネタバレ
こちら(人間)の都合の良いように(=人間の機嫌を損ねない
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.1

感動ポイントはわかるが、
後味は微妙。

全身全霊で幼児期の拉致や性的虐待を告発している映画も多々ある中で、でもこんなピュアなケースもあるんですよ?と言われているような。とても複雑な気分。だからといっ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.4

この映画がなぜここまで評価が高いのか、見終わってから思い返していろいろな場面を反芻すればするほどわかってきて、
なるほどと面白さが自分の中で増した。

ちょっとメロドラマ要素が多めに感じたが、それも物
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.6

最初から通してちゃんと見たのは3回目か。
再放送のたびに見たり見なかったりするのだが、今回は久しぶりにしっかりと。

やはりよくできた物語だ。
表面的にも面白く見れてまとまっているし、
深掘りしても面
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.4

まずは面白かった。
オマージュたっぷりだが、それを知らなくてもワクワクするジェットコースターが続き、ラストに向けて"予想外"の方向へ。(と言いつつ、インディジョーンズなので"きっと予想外があるはずとい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

なるほど。なるほど。
宮崎駿の集大成との噂に。

これは観た人と語りたくなるはず。

解釈の自由があまりにも多い映像と物語。

情報の洪水。

話のわかりにくさを楽しめる。

私の好きなタイプの映画だ
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お静かに(2017年製作の映画)

3.2

障害のある兄弟との生活の中のとある場面を少し垣間見せてくれる。
想像力と寛大であることの大切さを伝えてくれる。

にっちもさっちもいかない状況、誰に説明するのももどかしく、かつ面倒。そもそも毎回何かあ
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.5

モンスターとは何?
怖いって、誰が何を?
「どうしてこうなった?」

テンポよく進む物語の中に、しっかり友情やヒーローの"正義"や偏見の問題を詰め込んで、最後まで飽きさせず後味も良い。
子どもも大人も
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.3

社会的弱者とされる人たちが寄り集まって作る疑似家族の、絆が深まってゆく本当の家族感。万引き家族に似たものをやはり感じた。
いろんな人の行動の裏にある思惑が見えてくるストーリー。
しかしなぜだろう、どう
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.3

久々2度目。

"純真無垢"な目を通して見つめた"現代"アメリカのおとぎ話だから、やはりものすごく面白かったのだが、
この映画は批判されている側面もあるということを知ってから見た今回の2度目の鑑賞は、
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.1

この話はどこに行き着くのか、と最後まで見たが、わりと想定内。

まさにタイトル通り。殺され願望「オートアサシノフィリア」を女子高生に絡め、かなりレアな"性癖物語"を作り上げており、古屋兎丸の原作漫画と
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母性(2022年製作の映画)

3.0

人間誰しも善人と悪人の両面あるとは思うのだが、それがこの映画ではキャラのブレのように感じて、一筋縄ではとらきれない人物像がそれぞれ混迷しすぎている感じ。

ネタバレ
言い方を変えると、男はもちろん女も
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.1

精神論のようなものを水墨画を通して描くのは、実写としてはやはり難しい。
小説ならもっと深く届くのではないだろうか。神業のようなものは想像上には完璧に存在すると思うのだが、実際これですと見せられてもこれ
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愛ちゃん物語♡(2021年製作の映画)

3.0

当事者たちが見たら少し鼻白らむところもあるだろうな、とは思ったが、ただただポップに、可愛くあたたかく。
独特の愛すべきキャラクターたちがカラフルに彩るストーリーは少しひねってあるが、シリアスになりそう
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渇水(2023年製作の映画)

3.4

水道は生命線。
怠慢やズルで水道代を支払わない人たちを罰することについてはよく理解できる。
しかしどうしても支払えない人たちがいて、その水を止めることはすなわち死を意味する。水の元栓を止める市役所の職
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テルマ(2017年製作の映画)

3.2

「善人」であろうとするが故の悲劇、もしくは目覚める希望、のような後味だが、ちょっと複雑。
北欧ホラーと称されていたが、あまりホラーというテイストではなかったかも。
情動とミステリーがうまく融合していて
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