ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

噂のモーガン夫妻(2009年製作の映画)

3.0

壊れそうな夫婦へ送るコミカルで味付けした前向きメッセージ。シリアスすぎないのがいいんだろう。特に新しいこともなく気軽に。

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.1

さすが一筋縄ではいかない”構成”。推理もそうだが、会話や、人物の関係性も、その独特の構成を通して面白がることができる。シリアスだが楽しい「頭脳の中の遊び」。
人工知能と人工知能の会話は、もはや人間には
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

涙のために死を利用してるというか、意味のよくわからない無駄死にというか。
彼が2つの死を経てもちゃんと微笑むことができるように成長した描写に、無理を感じる。
少女漫画なんてそんなもんだ、と言うのは違う
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.1

+k

まさか「ヨンドゥー!」と叫びたくなる気持ちになるとは(笑)

とにかく、荒唐無稽で軽快に楽しい。
デップもラストの2人も、思ったより老けてなかったし、バルデムのゆらゆらヘアーは見てて気持ちいい
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団地(2015年製作の映画)

3.2

この世で肉体を持って生きることの奇跡、
と、
あの世の方が現実、
という言葉。

ベタベタの関西弁で展開するおとぎ話は、いろんな事は深くて、且つ軽い、と観ている人の肩の荷を下ろしてくれる。
意外と大し
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.0

殺人に生きる意味を見出し人生を逸脱する教授のデコボコさを軽いノリで。それにしてもホアキン面白い役者になったな。

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.2

ローガンを見た後にこれを見るとギャップに唸る。
しかし、悪いギャップではなく、むしろ深みに通じるそれである。こちらはまだまだ漫画的エンタメ色を残しており、最後まで見やすい。
神かと思われたヤツの最後は
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最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.3

すべての登場人物の社会的立場がかなり上位で確立してるという前提は、かなり都合が良いかもしれないが、
そこは、話をこの映画の本筋からそらさない為には良かったと思う。

ぶつかりながらも気遣い合えば、どう
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.1

それはアカンやろ!w の連続。
(葉っぱの名前がHere Comes Autism ”引きこもり”ってなってたが、とか日本で絶対ありえない!ここまであっけらかんと社会に混ぜてあるのが逆に差別感なくてい
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.0

かっこいい人をかっこよく、ひどい人はとことんひどく、可愛い人は可愛く、アクションは激しく、とにかくキャラやシーンは典型的にストレートに激しく。
で、展開だけはトリッキーという方向に絞ったか。
これの日
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ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)

3.3

何年たっても古びないどころか、ニューになっていく。好きなものは好き。
そしてこの映画への態度は、好きか嫌いかしかないんじゃないか。テイストがこの映画のほとんどの成分。シュウィーン!
福田監督のような。
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草原の輝き(1961年製作の映画)

3.4

人生をある程度味わった人間が噛みしめる、しみじみとした味わいが、すごく後を引く。わかるのだ。何を言わんとしているか。

怒りを込めて振り返れ(1959年製作の映画)

3.0

戯曲を基に、場面やセリフや人物を大幅に加え、一般的な映画として広げている。街の様子や社会の空気がわかりやすい。
舞台とは別物。

マギー(2015年製作の映画)

2.9

ゾンビものの中でも、ポエミー。
不治の難病のせいで隔離される娘と家族の別れの光景が詩的にかつリアルに描かれて、シュワちゃんにも味わいが。

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.2

映像として踏み込んでいるのがセンセーショナルだが、翻ってみれば、女としての人間の権利を追求してるだけのピュアさ。
そこに罪の意識を抱かせる社会と宗教へのアンチテーゼとして、とてもシンプルであるとも言え
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.1

これは池松を使わねばならなかったかは疑問。会話劇なのだから大阪弁ネイティヴの役者がやるのが自然では?

それを脇に置いて。

思ったより内容のある話だった。”居場所”に関する映画は多々あるが、こんなア
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

-

「”愛”にとりつかれた世の中と闘っていた」
釣りと性愛の並列。かなりなるほどと思ったが、生殖行為である根本からかけ離れすぎていてかすかに疑問が残る。
アンチクライストを思わせるが、さて愛とは。

シングルマン(2009年製作の映画)

3.4

just get through the goddamn day

You like feeling sorry for yourself. Itʼs one of your great plea
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

3.1

原作好きとしては見ねばなるまいと意気込んだが意気込みすぎたか。
改めて、この原作の良さは、「広大さ無限さを感じるために繰り返す物語パート」なのだと思った。距離感や時間感覚が飛ぶ瞬間があるのだがそれが醍
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映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.3

マイノリティーマジョリティそれぞれの”裏面”に焦点を当てた、でも教科書のような映画。
わかりやすくてとても良いと思うが、「これを届けたいターゲット」に届いているかどうか。
つまり、オモテ面で生きている
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蜷川幸雄シアター「ヴェニスの商人」(2013年製作の映画)

3.6

予想を超えるエンタメ。

シェイクスピアの”小難しさ”をはねのけるかのようにテンポよく展開する恋物語と法廷劇、
シャイロックの凄まじい憎々しさが際立つ台詞回しと目が、逆に哀れを誘う猿之助の圧倒的存在感
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ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

3.2

意外とシリアスな作りだった。
史実とエンタメとをうまく融合している。ターザンも魅力的な造形で、ありえない空間移動も楽しく見られた。

現地人二部族、ゴリラ二派、ベルギーアメリカイギリスなど、多くの役割
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.2

まるで延々と続く棒読み無表情コントのようで、何度も「どないやねん!」とツッコミを繰りかえした。笑えない面白さ。

しかし。筋が通って無いようでいて、特に不整合のないルールに思えたりするのが怖い。

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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.2

PTA。
登場人物の名前と役割に途中でもたついたが、ダラーっと見終わった。独特の味わいを楽しんだ。少し漫才なんだな。ボケやらツッコミやら。
が、やはりすっきりはしない。
面白かったか?と言われれば面白
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