ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.1

この映画を作る、観る意味は最後に示される。とても染み入るように。
命と芸術を天秤にかける、非常に難しいし、フィルターからこぼれてしまうものへの悩ましさもなくはないが、これも一つの真実。

ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

3.6

映画が好きで好きでたまらない。誰になんと言われようと、その世界には魔法がある。パワーがある。
願わくば、それが現実世界で何かを成し遂げるところを目撃したい。もし成し遂げられないとしても、その一部になり
>>続きを読む

花芯(2016年製作の映画)

2.9

彼女は朝ドラの時よりこの年齢になってからの方が、ずっと演技と佇まいがしっくりくる。顔つきがもともと大人びていたせいもあるだろうが、極妻なんかも似合いそうだ。貫禄すら感じてよかった。

奔放というより純
>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

りんごという言葉ひとつを取っても、
日本語だと個数を頭に浮かべる必要はないが、
例えば英語だと、単数形なのか複数形なのか、aなのかtheなのか、などを明確にしなければ言葉にできない。
言語が違うと、思
>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.1

あからさますぎるほどに、現代の世界に教科書のように現れた比喩の世界。
わかりやすくていい。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.3

愛せる。この朴訥で最強で感情が不器用な奴。
自閉症のリアルな表現と、そんな彼を守らない方法で守っている父の存在が印象的だった。
それでいてがっつりエンタメ。ストーリーも起承転結。
まんまと続編見たくな
>>続きを読む

マクベス(2015年製作の映画)

3.1

もはやアート、陰鬱な美しさ。マクベスらしい。

スプリット(2017年製作の映画)

3.2

さすがのマカヴォイ劇場。
このフレーズ前にも使ったな…

そして、オチ。

途中もラストも堪能した。

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.4

掘り出し物!
上質のサスペンスであり、
社会派のメッセージもあり、
しっかりとしたエンタメでもある。

精神病院とは、誰のための何を目的とした施設なのか。物語のはじめから考えさせる。

観客は、あちら
>>続きを読む

あいつだ(2015年製作の映画)

2.9

とにかくこの映画のポイントは「ヤキモキさせる」こと。特に証拠のスマホ映像のシーン。
他は特に新鮮味もなく。

悪名(1961年製作の映画)

3.1

勝新の色気と、田宮の勢いを堪能した。女のきっぷの今とのギャップ、そして任侠の価値観が新鮮。

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.1

安い感じの前半と、ラストの真実のギャップがすごすぎる。
自分の何気ない行動が、誰かの何かのど真ん中をついているかもしれないという事について、誰しもが気になった事があるのでは?
そこを上手く捻って作って
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

乗り越えなくてもいいのだ。どこにも悪意などなくても、悲劇は誰にでも起こる。誰にもどう対処しようもないことは起こるのだ。

そこから起き上がろうとしている物語ではなく、起き上がる資格がないともがく物語。
>>続きを読む

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.4

教訓もエンタメも史実もバランス良く。

こんなに良い映画だったとは知らなかった。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.1

「あなたの夫とどちらが魅力的ですか?」
このセリフだけで全ての気持ち悪さ(クリーピー)を表現できてることに笑えた。
洗脳に薬品が使われてるのは、なかなかの説得力。さすがにそれがないとな。
しかし、それ
>>続きを読む

ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.2

最悪だ。怖すぎ。やりすぎだ。
でも笑ってしまう。

あまり身体的な痛さや残酷なことなど起こっていないのに、この怖さ。
「社会的な怖さ」極まれりということか。

背景好きなので、あの女の子達の生い立ちや
>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

死を受け入れるための自己との会話。色々と優等生すぎる。

クライマックスのシーン、母親が自分を差し置いて何よりも子どものために行動していた回想とか、
母親が、私はこの世から消えるからしっかりしろと発言
>>続きを読む

INFINI/インフィニ(2015年製作の映画)

2.9

誰が何を選択したのか、何がどう進化したのか。
単なるゾンビもの的な中盤までと、突然の意味深なモノローグ、曖昧なラスト。

何か深みを感じることもできそうだが、思わせぶりに作りすぎただけ?

ラスト、ク
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.5

以前に映画館で観たが、次作への予習として再度観了。

空中戦でのバトルで死人が出すぎだが、そこ以外はノリノリのイケイケでゴキゲンだ!(言葉がレトロなのはリスペクト)
とにかく音楽が最高。
クリプラのギ
>>続きを読む

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.1

軽妙なんだが似合わぬ冷酷さもあるのがヨーロッパ的バランス。

請け負う内容や執行の仕組み、家族も絡んで、最終的には愛。
ファンタジックなストーリーで、彼は感情がなかったのではなく、感情を掻き立てるもの
>>続きを読む

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

2.5

最初のインパクトから映画の面白さがどんどん下がっていく。向こうは圧倒的技術力とパワーだったのになんで同じレベルのバトルになってしまうのか。
そこから突然人間ドラマに持って行こうとするが、人間とは、希望
>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.3

大切なのは外見じゃなくて中身、とはいうものの。
そこに真正面から挑む秀逸な設定。

荒唐無稽(医学的)で、ツッコミどころは満載(少しも周りに理解協力を求めようとしないとか、いろいろ)だけど、
恋愛関係
>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.4

Choose life! 続編としてパーフェクト!随所で見える前作のオマージュに唸る、クスリと笑える。

過去のシーンの挟み方、何度も流れ出しそうで寸止めな例の曲(そのたびもだえる!)、ラストシーン
>>続きを読む

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年製作の映画)

3.5

あまりにもあざとくて、都合が良すぎて、他に存在する問題にはふれず、、、
いいとこばっかり切り取って、、、


でも素晴らしい!
あざとさを超えて単純明快に、いいとこだけ持って帰ってきました、という潔さ
>>続きを読む

笑う招き猫(2017年製作の映画)

3.1

突っ張ったり妥協したり、もがく2人のジグザグで熱い夢追い物語。

つくづく清水富美加が惜しい。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

ふとアメリカ側の人間達を悪い奴らとして見そうになってることに気づく。麻薬撲滅なんてもんじゃない、ケイトと共に我々も、一体誰が何をどうしようとしてるのか、ひいては、何がどうなれば良いのか、わからなくなっ>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

3.0

スティング的な?なかなかうまくできてるんだが、
しかしどうしても「これもアレでしょフェイクなんでしょ精神」が前半でシッカリ育ってしまうので、途中も脳内のツッコミが忙しく、素直に驚けなくなってしまうのが
>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.8

どこが新鮮なのか、どこが怖いのかわからなかった。
よくある話でとてもわかりやすい話。

悲惨な事件は有史以来どこにでもある。そして1人の悲劇は多数の悲劇より軽いだろうか。多数であればあるほど恨みのパワ
>>続きを読む

避暑地で魔が差して(2015年製作の映画)

2.7

身もふたもないタイトル通り。フランスの女の子とは?という視点で楽しめる。