ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.1

カルト的人気。確かに。

そこここに、観る人の想像力を刺激する、もとい、”試す”シチュエーションや展開があり、そこでこちらが何を想像したのかを自問自答させる。

愛を感じるのも感じないのも自由。

高台家の人々(2016年製作の映画)

2.7

どうせならロマンチックな荒唐無稽コメディで突っ走って欲しかった。
せっかくのオモシロ設定が途中から現実と無理やりリンクしてシリアスに落とし込まれ、「心を読まれると疲れる、やっていけない」という当たり前
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愛の嵐(1973年製作の映画)

3.3

結局、彼らの愛は、国や立場や社会的なあらゆる観念を超えてしまう不条理なものであり、ゆえに純粋なのだと。
このような愛が成り立つのか、なかなか共感はしにくいが、だからこそ映画として強烈であるのは確か。
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.3

+k
こんなに美しいガンズのスウィートチャイルドオブマインは聞いたことない。
物語はワイルドでかつ超理屈っぽくて、少し憧れるところもあった。

どう生きるのが”正しい”のか、を思い巡らさせる、ドラマチ
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俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

3.0

報われてるんだか報われないんだか、そもそも報われるためにやってるんじゃないか。‬
‪でも皆んなに愛されてるんだな、人生をかけない程度に。‬
‪ヤスケン幸せ者だ役者としてこんなに飄々と楽しく哀しく美しく
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5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)

3.3

また出た、邦題がダメなやつ。
普通に文学作品だった。
不倫という関係において、家族(子供)とは、そして本気で愛するという事とは、に向き合った作品。
それにしてもアメリカ人のフランス人への憧れすごいな。
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.3

神の街シティオブゴッドとは、神なき街で人間が神のごとく傲慢に振る舞う”神々”が何代にもわたって自滅していく物語の舞台のことだった。
それを見守る「目」としてのブスカペの方がよほど神であったかもしれない
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.2

小説家、探偵、離婚、大器晩成、ギャンブル…あらゆる方向から人生を見つめられる要素をそろえて。

次々に繰り出される”名言”の数々。。。
「あんたみたいな大人にだけはなりたくない」「なりたい大人にそんな
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.1

若い姿のまま発見された遺体。遠くで起こった事件は、老年の心の揺れを浮き彫りにするとても上手い設定の出来事だった。恋と死。
ベニスに死すを少し思い出したな。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.1

何年かぶり2度目。騙される快感は1度目に、ケビンスペイシーの演技力を2度目に味わうのが正解だ。細けえこたぁいいんだよ。

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

+k

具体的に教会からの圧力とは何なのかということが気になったが、実はそれは”教会を信じる一般の人たちからの中傷”など、教会側だけでなく私たちの側の問題であるかも、と思い怖くなった。信じる者は恐ろし
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エデンより彼方に(2002年製作の映画)

3.2

メインの夫婦も黒人の親子も誰も悪い事をしていないのに幸せになれない世界の切なさ。
詰め込みすぎになるギリギリの線でどうにかまとめている。

気になったのが、時折挟まれ、エンディングにも流れる牧歌的な曲
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.3

現代のおとぎ話のような印象。


久々2回目で追記。
女性のエンパワーメントの過渡期に作られた話に思えたが、今もあまり状況は変わっていないのが残念。

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)

2.7

次々に現れる能力vs能力バトルものは、漫画だからこそ面白いんだなと改めて確認した。実写化して俳優の表情や背景などの細かい事が活きる映画と邪魔になる映画とがあるが、この作品については完全に後者。純粋にキ>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

+k

きっと誰もが体験したことのある会話の無力さと、核心に触れない大量の言葉の空回り。でもそれこそが絶対的に存在する愛の証明でもある。つまり、愛ゆえに触れられない核心。

無邪気に自らを装い愛をぶつ
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.4

演技が確かでかつ漫画のキャラクターがそのまま抜け出てきたような俳優たちをキャスティングできた時点で、この映画の大きな勝利であったのだと思った。
漫画やアニメでは表し切れない、視線の動きや表情の微妙さ、
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幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)

3.1

とにかくキモは、母はロッカーになっちゃダメなの?ってとこだな。男どもは好きなことやらかしてロッカーとして認められてるのに女は学校行事を1つ抜かせばもう終わり。実はこんなシンプルなエピソードから彼女の人>>続きを読む

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)

3.3

悪夢の能力という設定を使って、実は
親の子どもに対する愛とエゴは本当に紙一重だという事や、
子どもの体験する世界の危うさをうまくホラー映画にしていた。

ラスト、少年の悪夢の正体がわかる過程がなかなか
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.6

お腹いっぱいだ。なのに謎解きへの飢餓感も。
巨大ドミノ倒しのように畳み掛けてくる圧倒的展開に、何をどう感じていいか振り回され途方にくれたが、ずっとワクワクしていた気がする。
ロビー壁に貼ってあった監督
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.4

噂にたがわぬエロさと変態さ、そしてさすが”このミス”一位の先の見えない驚きの展開、美術も濃厚で豪華。
日本人役にしては少し拙い日本語はもうどうでもよくなる。キムミニの美しさはかつての浅野温子を思わせた
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.3

個人的に、誰かが苦しい思いをした上に成り立つ幸せに後ろめたさを感じざるを得ないせいで、己を犠牲にして他人の幸福を実現するという考えは、苦手。
しかし、山崎努の嬉しそうな表情と、彼の念願が叶ったとも思え
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.0

まともに向かってもワルい奴を逮捕できないんだ、汚い、ワルい、でもしょうがないだろ。と言うデンゼルの説得力が半端ない。 正義の心はあれども反論できなくて涙ぐむイーサンが初々しい。

しかし、ヤクのボスに
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.2



まさに歩きながら探すの自分探しの旅映画。肉体的な過酷さはまるで修行のようだが、どちらかというと精神的な深さがとてもフィーチャーされてる。
始めはフェミニズム的で啓蒙的な意味にも取れたが、のちにもっ
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ルーム(2015年製作の映画)

3.4

サバイバーの苦悩という映画は今までも見てきたが、
外界をママを通したテレビでしか知らない5歳の男の子のサバイバーの見る世界、
そしてその子を抱えて外界に出てきた若い母親としてのその後の世界、
がとても
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.3

こっちまでおかしくなる。いや、おかしいということを自覚させられる。
アイヒマンを思わせる緻密で倫理性のない真面目さで、彼は周りをも私たちをも”レベルアップ”させる。下衆さを。
「素晴らしいわ」とウット
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

+h
思春期に本で影響を受けた、沈黙でのキチジローの在り方が、映画ではよりクリアになっていて彼へのアンビバレントな感情がぶり返した。あまりに共感できるから。
全ての俳優の在り方に感服したが、中でもイッ
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

3.1

‪ひゃーおそろしく汚くてお下品だったwでも笑ったw
車がバカすぎるwクリヘムの扱いドイヒーwwノーマンリーダス結局ヤバいwwシールの名曲汚すなよwwフォーコーナーズのアホアホ警官たち最高www‬
‪あ
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完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

3.1

‪とてもじゃないが共感できない極度な傲慢さと過敏さ、まさに危うい天才の王道。ボビーフィッシャーってこんな人だったのか。。
自分が相手より強いことを示したい純粋なゲーム欲の果てに、社会から外れて行ってし
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.3

久々に見たがワンシーンワンシーンを意外と克明に覚えていたことに驚いた。ラストシーンは名場面として後世に残ったのも頷ける。それだけの威力のあった映画だったのだと改めて感じた。
都合のいい展開や使えたり使
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