ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 50ページ目

ヴィクター・フランケンシュタイン(2015年製作の映画)

3.1

先に観た屍者の帝国よりよほど面白かったな。比べるのは酷か。

ありきたりだが、研究者とは好奇心の産み出したモンスターである、という逆説的な感想。

命を創造することの無謀さ無神経さを表に出しているよう
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屍者の帝国(2015年製作の映画)

2.6

荒唐無稽でかつ散らかってる。魂の解釈が浅くて都合が良過ぎ。スチームパンクの描写もカッコ悪い。軽いエンタメとしても、無駄にもったいつけ過ぎ。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.2

最初のモタつきに少々の不安を覚えたが、ラストに向かってどんどん加速するヒャッハーぶり!評判いいのは聞いていたが、なるほどだった。しっかりやり過ぎてた。ここまでやってこその面白さ。
有村架純がもうちょっ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.1

「もうどうでもいい、自分も世界も」壊れた人が周りも壊していく様子を克明に。そして少なからずそれを”痛快”に感じさせるかのように高校時代も克明に。ヤッてしまうのわかる、と思ってしまう観客をも見つめさせる>>続きを読む

蜜のあわれ(2016年製作の映画)

3.0

‪「人を好きになるということは楽しいことでございます。」なんともはや。
愚かな、無邪気な、無情な、エロチシズム。エロと死の隣り合わせはしっくりくるね。で、しっぽりと文芸かと思ったら意外にポップ。‬

ファング一家の奇想天外な秘密(2015年製作の映画)

3.2

ものすごく奇妙なのに、すごく真っ当なお話し。荒唐無稽とも思える設定がどんどん説得力を増していくし、この設定でなければならなかったんだと思える。タイトルにある秘密と言う言葉を頭の片隅におきながら物語をど>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.6

ハードルが低くて、しかしちゃんとバランスのとれた良い映画だった。

これを読んで感銘を受けたのでメモとして貼っておきたい。

http://skytoys.seesaa.net/s/article/
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愚行録(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

イヤミスとは聞いてたので覚悟していたが、後味の悪さより、真相へと迫る愚かで重い流れの面白さの方が勝っていたのは、正直予想外だった。みんな大なり小なり感じた事のある「ゲスさ、ヤラシさ」、普通なら心に芽生>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.3

まさに109シネマズエキスポシティIMAX3Dの実力発揮。新感覚の体験だった。体の重心が持っていかれるような、少しめまいのするような。
ドクターストレンジが漂うフラクタルの異次元世界が無理なく表現され
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あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

2.9

やはり古いかな。勢いのいい女性がどんどんしおらしくなっていくのが寂しい。理由はあるにせよ。

最愛の子(2014年製作の映画)

3.2

2017.1 w
あまりにツライ映画だった、、。ある1つの罪があまりにも、深く、長く、多く、を傷つける。どの立場にも容易に入り込めて気持ちが忙しい。どの気持ちも悲しい。中国の社会もクリアに反映されてい
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クーデター(2015年製作の映画)

3.1

2017.1 w
並みのホラーよりよっぽど怖くてハラハラした。そして自分の身に置き換えて私も”人を殺した”。しょうがないと思ってしまった。怖いね。
あと、単純に顔をさらすことがイコール恐怖になるという
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.6

2017.1 ssha THnmb

ハリウッドがこの映画を評価せずに誰がするのかという、映画らしい映画。魔法の映画ならぬ、「映画の魔法」だ。

圧倒的オープニングから心を掴まれてしまって少し目が潤む
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海街diary(2015年製作の映画)

3.1

2017.1 w
ドロドロも爽やかに美しく。こんなでいいのか?とも思うが、こんな熱量で描くのもありなんだな。色々とステレオタイプなのもわかりやすい。細やかなエピソードを連ねて、ほぐれながらもしっかり繋
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妹の体温(2015年製作の映画)

2.8

2017.1 w
血縁と恋愛っていうだけで、いろいろな問題を孕んでるのにさらに不倫やら家族問題やら。それらを振り切りたいかのように疾走するが、やはりそれだけは無理なことを誰もが予感してる。ハッピーエン
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心霊ドクターと消された記憶(2015年製作の映画)

2.9

2017.1 w
心霊ものはトラウマを自由自在に扱えるが、だからこそ逆に都合が良すぎて残念に思うことも多々ある。今回もやはり、出るならここで出てこいよとか、つい思ってしまうんだよな。
でもまぁまぁでし
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チップス先生さようなら(1969年製作の映画)

3.5

2017.1 D
久々に見たくなって。改めて愛に溢れた良い映画だったなと再確認。
どこにも難しいところはなく、一本筋の通った、誠実で、かつ楽しい心温まるストーリー。カタブツ教師の全力疾走は微笑ましく、
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オルランド(1992年製作の映画)

3.8

2017.1 D

好きすぎる作品。久々に見てもやはり心が震える。時折挟むカメラ目線のオルランドの表情の意味は昔汲み取ったものと同じだった。つまり時代も自分自身も変わっていないということか。今も、今こ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.2

2017.1 w
まずは不思議な雰囲気、変わった音楽、抑えた表現、文学の引用が深い。ホラーだけどなんか美しい。不穏な空気を飽きずにずっと見ていられる。
ラストが唐突、と思ったけど、脳裏に残るラストシー
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

3.3

2017.1 w
予想外に怖い。ネタバレに向かっていくのかと思いきや、早々にわかっちゃうからこの後どうするんだ?と危惧したら、そこからの展開が、ネタバレてるからこそ、つまり事情がわかってるからこそ怖い
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ザ・ブリザード(2016年製作の映画)

2.9

2017.1 w
いい話とかは置いといて。海コワイ。波怖い。怖さの畳み掛け。大きなスクリーンで見るべきなんだろうが、ムリ。実話?皆んなよく頑張った!

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.0

2017.1 w
かっこいい、ってか美しいんだな。
そしてこの映画がどれだけ斬新だったのかどんな意味を持っていたのかなど、今となってはよくわからないのが残念。Don't think, feel!が見れ
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.1

2017.1 w
ドロっと苦い爽快感とでも言おうか。最終的にスカッとしたりニヤリとしたり呆気にとられたりするにはするが、そんな結果も濃ければプロセスも濃い。振り返ってどのエピソードも不思議なくらいクッ
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.1

2017.1 w
ボーンシリーズ的プログラムド マンとジョン・ウィック的不安無き強さ、町を出ようとしただけで大惨事。特に深みもなく、気持ちいいよ4億ドルの子犬!
エンディングのアニメと音楽がクール。

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.5

2017.1 w
原題が聖人ヴィンセント。もうそこに向かって話が進んでいくのだなと思いながらストーリーを見始めたが、早々に彼のダメ人間ぷりを見せられて面白くなってくる。が、彼だけでなく他の登場人物もそ
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ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.3

2017.1 w
ふと、2回目の鑑賞。やはり面白いな!最初のボヤキ芸、いいの?こんなミもフタもないこと言っちゃって。
からのドタバタ劇グダグダ劇、あるあるネタで笑わせてくれるし、でもカッケー場面盛り込
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.3

2017.1 w

ラストの爽快感はアメコミのスーパーマンのようなヒーロー物、いや大岡越前?を見た後の気持ちに似てる。前半のアメリカの理想の良心にアラバマ物語を思い出す。後半のストーリー展開もとても巧
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

2.9

2017.1 w

どうしてもこの類の話は、見せたい結果に向かって物事をご都合主義で進めているように見えてしまう。そして配役でなんとなく見えてしまう犯人、山のように出てくる疑問点(ツッコミどころ)。
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.0

2017.1 w
この映画での彼にとっての高さとは父なる存在なのかも。「命知らず」の一言では片付けられない表現者の業。ブルーに生まれついてでも感じたが、愛を捨てても命を賭けても、それを遂行しないと生き
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