3310さんの映画レビュー・感想・評価

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

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近い年代の「嫌われ松子の一生」「下妻物語」とこれと、似た感触を感じつつどれも好きなんだよな 戯画化されてるのが好きなのかもしれない

ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

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美しいなあ 途中ちょっとくさいなとか音楽がうるさいなと思って(好みとは違って)離れる箇所もあったのだけど、それ以上の美学が、ロジックがあるんだよな、名作然とした重厚がそれが、、とも反面思った よかった>>続きを読む

正義の行方(2024年製作の映画)

3.9

1992年に福岡で起きた飯塚事件(女児2人が殺され被告は死刑執行済み)の未だ拭い切れない冤罪疑惑や当時の捜査にかかる検証を扱ったドキュメンタリー。
大きくは警察/裁判所/新聞社で当時を知る関係者が順々
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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面白かった!ただごく個人的に、宣伝文句のあれこれから何となくミステリーもので最後には真実が明かされスッキリ、な仕立てだと思い込んで観に行ったので、そうではない(具体的な事実や死因は明かされない)ことに>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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とにかく優しくて良い映画だった 涙
フィルムで陽光が活きた画の質感やカットももちろんすばらしいし、三宅監督ぽい(と思う)あっさりした、とはいえ突き放さない編集の塩梅と、頭とお尻で二者が入れ替わる語りの
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

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内容が内容だけに、ただただ日本の性教育の遅れ喧伝映像だ、、と思った 悲しい でも主演お二人のお芝居が相当リアルで見入った し、キャラの属性はまた違うけどわたしは「猿楽町で会いましょう」の、金子大地さん>>続きを読む

Helpless(1996年製作の映画)

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父たる存在の喪失、無関係で突発的な暴力、不在を幻想化したアイコンとしての片腕のミイラ 浅野忠信うつくしい

Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

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面白かったー!「プロミシング〜」のエメラルドフェネル監督作、観終わってみればその主題のセレクト(階級差と、その弱者の側からの征服や 関係/構造の反転)や構成、痛快などんでん返しやブラックユーモアの塩梅>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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カウリスマキ監督作初見だったけどよかった、素敵だった
ギヨームブラック作観た時も似た感触持ったけど、こういう温度の海外作品もちゃんと定期的に観てたいよね、と個人的に

小津とチャップリンに影響を受け
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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制作の背景情報などなく鑑賞したら本当にすばらしくて大好きで、大切な作品だなと思って帰り道涙が出た、、のだけど、そこからあれやこれや情報を入れたら語りかたや評価の仕方が全然わかんなくなっちゃった!!ひー>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

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よくできてる、、、描写としての色んな要素や属性の振りもきれいだし、ラストシーンめっちゃクールだったな 週末(ないし自己主体で好きに過ごせる時間)が終わってまた次が当たり前に来る、何度でも始まると思っ>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

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音楽映画の中でもかなり好き 観た後繰り返しサントラ聴いちゃうよね〜

ゆれる(2006年製作の映画)

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中高らへんで初めて観た時も衝撃受けたけど、今見返してもすばらしかった ことが起こった時の無音のカット、印象的だ
西川監督作品の音楽って、どれも目立たないんだけども滋味あって良い

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

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ずっと観たいと思ってリストに入れたままだったのが、都合が合って劇場で初めて観られたことにも運命的なものを感じつつ(22年ぶりの上映とのこと、意外だ)

全てが完璧で、本当に好きだった、、、

バスの描
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ良かった、、、!!!

ものすごく見覚えがあるなと思って後から考えたらめちゃくちゃウォン・カーウァイ「ブエノスアイレス」を下敷きにしてるじゃん!となった(イグアスの滝を目指す男性カップルが
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渇水(2023年製作の映画)

3.4

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芥川賞候補にもなった同名小説が原作。「水」を全編に通底するモチーフとして、
「水は誰のものか?」(空気や日光と同じく誰しもに等しく与えられるはずの資源(≒親子関係における愛情や教育)が与えられない弱者
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

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よかった!!けど、原作漫画が漫画として(というか漫画表現/技法の上で)どうしてもすばらしいから、その点で参照や比較してしまう感がある

福田村事件(2023年製作の映画)

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ドキュメンタリーで名高い森監督のフィクション劇映画(実話に基づいたストーリーといえど)一作目、かなり良いのでは!

前半のポルノ映画っぽいくだりとか、主人公夫妻の湿った関係描写や会話とか、もまあ後半の
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

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他者と対話すること、自分を言葉で表現すること、そして聞き手がその話や存在をなるたけフラットに受け容れること、先の未来を夢想すること、そういう関わりや姿を一番すっと腑に落ちる形で示し教えてくれる、いとし>>続きを読む

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